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あ、そう言えばお名前まだ聞いてませんでしたよね?

 エルフと獣人の女性2人組はフェンリルとの話が済みもう用は無いとばかりに2人で話している。

 ・・・私も居るんだけどな〜・・・。

 「あの、あなた達はこの森で何を?」

 2人は顔を見合わせてまるで口裏合わせをしているようだ。

 「狩りをしようと、食料が無くなってきたので森に入ったんですが。私達の手にを得なくなってしまって一旦引こうと出てきたところでした」

 うん。やっぱり口裏合わせだったようだ。本当のことを言えないのは何故? フェンリルは問題ないって言ってたけど、本当? 私は2人の話を信じ切ることが出来ずさらなる疑念を持つ。狩りをしていたことを話すだけなら態々顔を見合わせて口裏合わせと取られるような行動をする意味はないはず。話自体に不可思議な点は無い。なのに何故顔を見合わせて話した。私が話しかけたから? フェンリルと契約はしていないと言ったが、仲間だと伝えてある。私を下にみていたとしても仲間である者から話しかけられて顔を見合わせるか? あれこれと2人の事を考えていると、フェンリルから”大丈夫だ”と言われた。

 「何を根拠に? 狩りって話本当?」

 「分からん。分からんが大丈夫だ。心配するな」

 「いや、でも....」

 フェンリルはそれ以上は答えんとばかりに”フンッ”とそっぽを向いてしまった。

 いや...大丈夫、大丈夫って言われても、怪しいし...何を根拠に信じれば良いんでしょうね〜?

 私とフェンリルは密々話していたから聞こえていたわけでは無いんだろうけど、2人から提案を受けた。

 「私達はまだ何も獲物を仕留められていない。お二方も狩りが目的でこの森に入られたのなら、共に獲物を取りませんか? 実は...、...この森の奥にブラックドラゴンの糞を見つけ、古いものかと思ったんですが、新しく、どうやらこの近くに居そうなのです。それで森の中の探索を諦めたんですが、フェンリル殿が入れば、ブラックドラゴンを避けて狩りが出来るでしょうし、最悪4人で力を併せてブラックドラゴンを狩るという事も出来ると思うのですが?」

 え? ブラックドラゴンなんて狩らないよ。消滅しか狩ってた死亡フラグ勝手に立て直さないでよ。

 「いえ、私達は森の入口付近に居そうな獲物狙いで、奥にまでは入りません」

 「そうですか。なら、何かターゲットにしている獲物が居るんでしょうか?」

 いや〜、自分たちが狩ろうとしていた獲物バラして良いのかな? 一瞬躊躇しているとフェンリルが2人に向かって話した。

 「ひとまずの獲物は西へ入って4頭ほど居るディーブランブルを狩るとしよう。その後はジャイアントピーコックだ。その後は時間を見て決めようではないか。われらは先を急ぐのでな」

 「分かりました。私達もお供させていただきます」

 さっきからずっと妙な違和感が合ったんだけど、分かった。2人の口調だ。はじめぶっきらぼうと言うか丁寧さは無かった。敵か味方かわからないから、戦闘体制だったんだろうけど、いきなり変わったようにも感じるから妙な違和感を感じていたんだ。やっぱりこの2人組何処か怪しい・・・?


 私達はフェンリルの言った通り西へ移動し、ディーブランブルを目視する。

 「そなたらはどの様な攻撃が出来るのだ?」

 フェンリルのその問いにエルフの女性は自分は弓と草花の魔法と風魔法を使えると言い、獣人の女性は身体強化に秀でていて、火魔法が使えると教えてくれた。エルフって魔法全般何でもいけるってイメージだったけど、個々によりそうでも無いようだった。ただ、獣人の女性が魔法が使えるのは申し訳ないけど以外だった。それを聞いたフェンリルはエルフに草花系の魔法を使って1頭ずつしか襲って来られないようにしろと言い、獣人の女性には1頭のみ倒せと言い、残りは私がレベルアップの為に全て倒せと言ってきた…。え? 3頭も私が倒すの?

 「2頭じゃ無くて、3頭倒すの?」

 「そうだ。この先旅をして何があるか分からん。必ず守ってやれる保証もない。その時の為に強くなれ」

 …、そういう事なら…頑張ります…。

 実はちょっと自信あったりする。だってドラゴンだってハイエルフの皆からダメージ与えられてたって言ったて私の一言でネ〜、ああなったわけだし!今回も簡単にやっつけてしまえると思ってる。”えっへん!”

 そうしてる間にエルフの女性が魔法をかけていた。かけていたのは獲物の方ではなく周辺の草木にだった。此処は森の中だけあって、色彩のきれいな花は咲いていない。エルフの女性が魔法を掛けた場所だけ色とりどりの色鮮やかな花が咲いていく。甘い密の匂いもする。その匂いに誘われたようにディーブランブルはこちらへ向かってくる。何故かわからないが1列に整列して向かってくる。なんともお行儀が良いことで...。まずは獣人の女性が身体強化を掛け先頭の1頭の眉間に1発入れる。それで脳震盪状態になったディーブランブルはバーンと倒れる。後ろにいるディーブランブルが”ヴォ〜ヴォ〜”と凄い雄叫び揚げているが、女性は気にせず倒した先頭の獲物めがけてもう1発お見舞いする。完全に倒した所でエルフの女性がまた草花魔法を掛けその獲物を回収する。

 私は残り3頭を倒すべくドラゴンを倒したときのことを思い出す。大丈〜夫ドラゴンよりは簡単なはず。ディーブランブルの方へ手をかざし、「素材になれ」と言った。言ったんだけど・・・・なして?

 ディーブランブルはピンピンしている。そして私の背後から”ふざけてないで真面目にやれ〜”と怨念の籠もった視線が刺さる。・・・真面目だよ・・・・。

 私はもう1度だけと繰り返す。結果は同じ・・・。

 「どうして出来ないの? ドラゴンのときには出来たのに〜!」

 「お主、いい加減ふざけておらんで真面目にやらんか!」

 「真面目です〜!! ドラゴンの時はこれで倒せたの〜」

 「それ、ドラゴン以外には通用しないのではないか?」

 「え? ・・・・じゃ、私役立たずじゃん!! まだまともに攻撃魔法は使えないよ。当然殴ったりで倒せるほど強くないし、武器も持ってない・・・・・」

 フェンリルが溜め息を吐き、エルフの女性に何事か耳打ちしている。するとエルフの女性は私の側までやって来て、『風の精霊よわが声に応えよ。われの目の前の敵を首を切り落とせ』そう呟いた。エルフの女性にそう言われて頭の中にイメージが流れ込んできた。言われたように私は口にした。そうしたら風が鎌鼬のように吹き、残り3頭の頭が地面に落ちた。

 「お〜お」

 「何を感心しておる。早く獲物を回収しろ」

 フェンリルにそう言われ、エルフの女性が獲物を回収していく。これ、私必要だった?

 「あ、そう言えばお名前まだ聞いてませんでしたよね? 私日聖顧珠子といいます」

 「え? このタイミングで?・・・・あ、あ〜私はジュラン、そっちの獣人はミリロ・・・です」

 「よろしくお願いします」

 ドサクサで何とか挨拶が出来て良かったよ。

 名前も知らない人と旅は出来ないからね〜。

 「何フニャフニャしておる。シャキッとせんか! 次のジャイアントピーコックの所へ向かうぞ」

 フェンリルにそう言われ、仕方なく次の獲物の場所へ向かう。

 私の旅って〜。もうちょっと情緒というものがあっても良いと思うんだよね......。悲し....。

誤字脱字報告宜しくお願いします。

日曜日にもう1話更新出来ると思います。時間は未定でお願いします。

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