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カムイとフェンリルの透視話

内容的に枝話ではなく、本筋のものとしました。ちょっと違和感あるかもですが、後々につながるので、読み飛ばさず見ていただきたかったのでこうしました。

ただ、文章の下手さが際立つ話になったのは申し訳ありません。

 (オリファン、オリファン?)

 (なんだ。久しいな。何用だ)

 (神から古の巫女を迎えに行けと言われた。お主今何処だ)

 (森に居るが)

 (そうか。今から行く。2日もあれば着く)

 (なら、ハイエルフの村を尋ねよ。お主が探しておる巫女が居る)

 (そうか。分かった。お主もそこにおるのか?)

 (明日の朝にはここを離れて鬼神の娘の様子を見てくる。巫女はハイエルフの村で聖女の力の開放の仕方を習っている所だ)

 (なるほど、召喚者か)

 (そうだ。それもとびっきりのな!)

 (ん? どう言うことだ?)

 (言い伝え通り、神殺しだ)

 (な、実か?)

 (ああ、一緒に居ることになるなら気をつけろ。消されるぞ)

 (どちらにだ)

 (無論、巫女にだ)

 (それほどか…)

 (ああ、魔力操作をハイエルフ達に頼んだが、少しばかり後悔はしておる)

 (お主が後悔するとはな…。その娘、興味がある。早く会いたいものだ)


 フェンリルとカムイは神に匹敵する力を持つ所謂聖獣のようなもの。透視とは相手の脳内に直接念波を飛ばし、その強弱を言葉に変換したりイメージ映像に変換したりするもの。これには相当な魔力量を保有したものでなければ直ぐに魔力切れをおこし気絶してしまうもの。だから魔導士や魔法使い程度では使える者は皆無。聖獣やハイエルフの中でも魔力量が多いもの等に限らて使われている。


 フェンリルはカムイに言われた通りハイエルフの村に来ていた。しかしハイエルフの結界はややこしく解消するのに骨が折れる。フェンリルは致し方なく殺していた気配を漂わせる。その気配にハイエルフが反応したのが分かった。しかし結界はなかなか開かない。焦れていると扉周辺から少し外れた所に強い気配がする。そちらに注視すると、誰かがこちらを覗いているのが分かる。暫くして中がガヤガヤした後、結界が開いた。

 向こうから何か言う様子は無さそう。仕方なくフェンリルは口を開く。

 「オリファンは居るか? ここから気配がしたと思ったのだが?」

 皆が怯んだ僅かな隙にオリファンの匂いや気配が微かにでもする者を探す。村の奥まで探って行くと漸く見つけた。尋ね人を―。


 なんだ、あの魔力量。オリファンが言っていたのは本当だったな。奴は何故神殺しの巫女など連れて来いと言ったのか怪しい所はあるが、神に逆らうわけにもいかんしな。大人しく従っておこう。ここで神の怒りを買えば神の畑を荒らした罪をまた問われ振り出しに戻ってしまう。そんな愚行はせん。小娘1人連れて行くことで年数が100年軽減されるのだ。楽な取引だ。


 フェンリルは早く亡くなるものでも3000年、永く生きるもので5000年生きる。過去には1万年以上の時を生きたものも居るという。セイレイであるオリファンは3万年以上の時を生きる長命種である。

 総じて長命種は神とは対局に位置する生物となる。なので、フェンリルが神の使い魔になったことは異例とも言える。

 神と長命種が対局にあるのは絶対的な力にもなりうる神が地上で長きときを過ごす長命種を使えば世界の破滅に繋がりかねない為である。神であれば単体で世界を滅ぼせるが、その世界が想像された時にどの世界にも掟が作られる。これを守らなければならないのは神のみで、他の生物がこれを護る必要は無い。其の為神が掟を破らずに世界を滅ぼすのは長命種を使えば容易いのである。長命種はフェンリルやドラゴン種に代表されるよう強者ばかりだ。単純に力が強いもの、頭が豪く回るもの、他者を操ることに長けたものなど様々だが強きことに変わりはない。自身に罰が降りかからないように世界を滅ぼすには長命種を従えるのが手っ取り早いのだ。そのため世界が想像された時神と対局にあるように位置付けされる。

 神の寿命は世界が想像されて数時間からその世界が滅ぶまでだ。数時間でいなくなるのは創造神で、1つの世界を想像した後、別の場所で新たな世界の想像に入るため、創造神は一処に留まることはない。最後まで世界を見届けるのが、その世界の土や樹木、水などに力を与える神たちだ。この神たちは世界を滅ぼすほどの力はそもそも持っていない。しかし、長命種を使えば滅ぼせるのは他の神と変わらない。神は上位でも下位でも神なのだ。

 その最低限のルールを破ってフェンリルを使い魔とした神が成したい事が何なのかはフェンリルも知らない。しかし自分の力を良くないことに使われようとしていることは察しがついている。それでも自分が犯した事と引き換えになるならそれで良いと考えていた。自分の自由気ままな生き方が守られるなら、他が犠牲をどれほど払うことになろうが構わないと考えていた。強者だからこそ、弱者の痛みを知ろうとはしなかった。


 (オリファン、今何処にいる)

 (前に行っていた通り、鬼神属の村にいる)

 (巫女を見つけた。凄まじいな。神殺しも頷ける。ただ此処まで強いと、何故神が巫女を己の元に連れて来いと言ったのか不信でならん)

 (ガンド、己のやらかした事忘れたのか? 神に今逆らうのは懸命では無い。今は従順な振りをしておけ。珠子の本来の力が開放されるまでだ。我ら永き時を生きるものが神に使えるのは世界の理から本来は外れる行為だからな)

 (ああ、わかっている。そのへんはわれでも理解している。とやかく言わなくてもいい。慎重にやる。任しておけ)

 (・・・・・・)

なかなか更新出来ない中、お読み頂き有難うございます。夏頃には落ち着くと思うのでそれまでは最低週1更新を頑張ります!

どういう結末にするのかが、頭の中で決まりましたので、ラストまでしっかりと書き切れればと思います。

この作品が、読んでくださる方の笑いや気休めになれれば嬉しく思います。

最後まで”デブは聖女になれないんですか?”を何卒宜しくお願い致します。


誤字脱字報告宜しくお願いします。

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