カムイは誤魔化し、フェンリルは爆弾発言②
夜になり、村では盛大な宴が始まる。
カムイはこの村でも水神と崇められていた。
カムイの隣には嫁が居てニコニコとお酌をしている。カムイはそれを上機嫌で呑んでいる。
私とフェンリルは端っこでご相伴に預かる。その間もカムイをチラ見する。私とフェンリルはニタニタしながらカムイを見るからカムイが嫁の隙をみて睨んで来る。その行動も微笑ましく笑顔でカムイを見る。カムイはタジタジになる。シッシッシー。ちょっと胸が空く。
「オリファンの奴、こっちを無視し始めたな。嫁が気になるようだ」
ん? 当たり前なんじゃ…。
「当然でしょ」
フェンリルはまた溜め息吐いた。
「…何よ」
「本当にお主は…は〜…。ハイエルフの村にもこの村にもオリファンの嫁はどこにも居ない」
は〜?! どゆこと?
「は〜…」
いや、2回も溜め息つくなや!
「オリファンの嫁と言われる娘は全て奴への生贄だ。集落を護ってもらう見返りだな。でも生贄とすると生きてる事に不自然さがある。嫁とすれば村で生活することも当然だ。そうやって村も娘も護ってる」
「え? え〜? まじか…。いやカムイちょっと見直した。只の助兵衛だと思ってたけど」
「いや、それは当たりだ。奴は只の助兵衛だ。生贄として差し出された娘と関係を持ってる。ま、全員では無いがな。奴にも好みはある」
”ニッ” いや、ニッって…。あんたらの関係、悪友だけじゃ無いだろう。気色悪いわ。
カムイを見る。どうやらこの村の娘には手を出してない・・・? フェンリルがニヤッてしてる。感が当たったということか。いや、でも見直したのは見直したかな。
「お主もくだらない事考えずに、食え! 美味いぞ。鬼神属の飯は美味いと聞いたことがあって食ってみたかったんだ。事実美味い!!」
フェンリルはモグモグ美味そうに出されたご飯を食べてる。確かに出された料理はどれも美味しそう。私もご飯を食べる事にした。カムイの事考えるの面倒くさくなってきたし。
「ゴーヤチャンプル?」
食べてみた。ゴーヤでは無さそう。でもほんのり苦みがあって、卵がまろやかで美味しい。他のものも美味しそう。私は色々食べてみる。どれもこれも美味しい〜。
「どうだ、美味いだろ!」
いや、何であんたがドヤ顔すんの? あんたのデカい前脚でどうやって料理すんだよ! 自分の手柄みたいな顔すんなっ!
だから、前脚でデコぐりぐりすんなっ!お前の手デカいから毎回顔が潰れるんだよ。
「シャーッ!」
「可愛らしいな。われの嫁になるか? ニッ」
睨み上げたけどクックックって笑われた。クソッ!ただ強いだけなのに。他何も良いところなんて無いのに~。ムカツク〜!
頭に顎を乗せられた…。コイツ、私の考えてる事何で分かるの!
「われの魔法だな。透視だ」
「そんな魔法あるの?」
「ある。お主の魔力なら出来るだろう?! 覚えて見るか?」
「え? 本当に? 覚えたい! わ〜、まじで。やったー」
「フッ。お主、本当にわれの嫁にならないか?」
は〜? え〜? いや、え?! まじで…。
私はフェンリルを見つめる。フェンリルは優しい顔で料理を選んでる・・・。え? まじで?
いや、オマエ、どういう流れだよ。
フェンリルの隣に居るの嫌になって、カムイの所へ歩み寄った。村の偉い人っぽい鬼神に止められる。
「トレミー様に近付くな」
「カムイ〜」
私はカムイに直接声を掛けた。
「その娘は我の囲いだ。良い」
カムイがそう言って鬼神を退けてくれる。けど、囲いって何?
私はカムイの前に立ち、カムイを見る。
「ねぇ、カムイ、囲いって何? それとフェンリルが私にした暴行の償いをカムイがしてね!」
「は? アヤツがした事はアヤツにしろ! 我は関係ない」
「カムイ、ここで洗い浚い喋っても良いんだよ。ニコッ」
私はカムイを脅迫してみる。カムイがオロオロしだしたから成功だ。ニコッ。
「痛っ。え? 何?」
後頭部を何かに押された。私は振り返る。
「お主、われらの地に行くぞ! 神に会って貰う」
は〜?! 何故? 意味が分からん。前にそう言ってたけど、アレ本気だったんだ。
「明日、立つぞ」
は〜?!(Part2)
「もう連れて行くのか! 早かったな」
え? カムイ…?
「なら、今日はもう寝たほうが良いな。珠子、宿を用意させる」
カムイはフェンリルの目的知ってたって事? え?そんな話いつしてた? え〜?
なにさらっと人のこと決めてくれてんの〜?!
誤字脱字報告宜しくお願い致します。




