フェンリルと色々話してカムイの弱点を聞いた(ニッコリ)
あの後私を散々ハンバーグ形成して、飽きたら腹減ったと言って、村長さんにご飯を要求し村の広場でドデン♪と寝転んだフェンリル。
神の使いの為、迷惑な存在だとしても追い返す事も出来ずに、皆”迷惑です”という空気をだだ漏れにするだけしまくりながら料理を作った。そんな空気など関係無いと言わんばかりの不遜な態度。少し睨んだだけでも、ニッと歯を出して殺気を放つ様に笑うだけ。余計に怖かった。
色々な料理を振る舞ったが、それら全て1皿ごとにペロッと一口で食べ30近い料理を食べきるのに20分と掛からなかった。提供する方に時間が掛かったくらいだ。
料理を出した後、皆疲れ切ってフェンリルが何をしようがお構い無しだった。
神の使いだから気を遣ったはずなのにね…。
こうなったら…フッフッフ、私の出番よ!
腹が満たされて落ち着いたのか、またドデン♪と横になるフェンリルの鼻先にたった。
「お主、我と殺りあうきか?」
目も開けず、そう声にするフェンリル。
「あなたと戦おうと思うほど、私は馬鹿では無いわ。聞きたいこと、聞かなければいけないことがあるだけよ。これだけ饗されたんだから答えなさいよ」
”フッン” 鼻を鳴らし相変わらず不遜な態度。でも、答えてくれる気はあるみたいだ。
「まずはあなた名があれば教えて」
「われに名はない。オリファン同様の名ならある」
「その名は?」
「何故小娘のお主に教える必要がある?」
「答えなさいよ。散々この村の食料食べたでしょ!」
「この村の者でないお主には関係の無いことであろう。そもそもお主は何故この村にの居るのだ。召喚者なら王宮にいるはずだろう」
「こっちが質問してるのよ! まずはその質問に答えなさいよ」
「は〜…。われの名はガンド。しかし名持ちとしての名ではない。愛称といったところだ」
「名持ちとは?」
「進化や契約によって与えられるものでも、名を持つことは強さを持つということ。われに進化は無い。オリファンは進化すれば精霊の王にもなれよう」
「あなたは何故この村に来たの?」
1番聞きたいことだった。
「だから言っただろう。オリファンがおると思ったのだ。オリファンがこの森を護っていることは知っているが、この森は広い。探すのに気配をたどった。ただそれだけだ」
「本当にカムイに会いに来ただけなのね?」
「ん?…お主、オリファンに名を与えたのか?」
「あなたの言うところの愛称みたいなものね。この村の人たちは水神様って呼んでるし」
「そうか。なる程な、だからお主からオリファンの強い気配がしたのだな。われは気配を辿るのは得意なのだ。失敗したわけでは無かったようだな。オリファンはいつここへ戻る?」
「知らないわ」
私がそう答えるとフェンリルはガバっと起き上がり、また私の頭を食べた・・・・・。
「あ〜、風呂入りたい…」
「お主、聖女だろう? その性格なんとかならんのか!?」
そう言って食べるのを止めてくれたけど、何でフェンリルは私を何か言うたび文字通り食べるの?
「なるわけ無いじゃん。何か言うたび頭食べないで!!」
「アッハハハ。それは無理だ。お主、わかっておらぬのか?」
「? 何を?」
今度は舐められた。だから、本気で止めてほしいんだけど…。
「魔物にはお主は美味そうな捕獲対象だ」
「どゆこと?」
「お主の魔力だ。僅かに漏れ出てる魔力が美味そうなんだ。実際に美味い」
「魔力って味があるの?」
私は単純に聞く。色々言ってやりたいことをすっ飛ばして。
「はっ、バカを言え。魔力に味など有るものか!だから興味を惹かれる。味わって見たくなるのだ」
ドヤ顔で言われてもね・・・・・・・・。
「あれ? でも魔物…? 魔物」
私はフェンリルを指さした。神の使いは魔物なのか? 聖獣って言うならわかるけど、魔物って神の使いが出来るものなの?
「我はここより遠方の地を護る神に使い魔にされたから、魔物で有ることには変わりない」
「使い魔にされた?」
「ああ、その地でちょっと暴れ過ぎただけだ」
あ〜あ…。罰か…。でも使い魔の役割熟してるのか?
「それなのにこんな所に来てて良いの? ここはこの国の王都からだって結構な距離にある場所。そんなに遠く離れた場所に居て」
「あ〜あ、オリファンを訪ねたのは神からの用事もあったからだ。だから問題無い」
え? なんかそれ、神様次いでみたいに考えてない? ・・・ん〜、ま〜でも元は魔物だから…?? いや、だめだろ! 神の使いなんだから。元魔物だろうがなんだろうが、役目優先でしょうがよ!!
「あっ、あなたそんなんで」
「お主がそれを言うのか? 女神から見捨てられし召喚者よ」
「! な、何で知ってるの?」
「神の使いで来たと言っただろう。神から言われたのはお主を探しこの地へ連れてこい、だ。その際にオリファンを訪ねれば見つかるだろうと言われ、オリファンを探してこの森へ来た」
「どういうことなの? だってあなたは…」
フェンリルはフッと笑って、彼奴と悪友というのは本当だ、と言った。私は何が何やら分からなくなった。カムイに会って話を聞きたかった。カムイは何も知らないかもしれないけど、そうだとも思えなかった。だって、森で初めて会って私を殺すことも食べる事もしなかった。一緒に居た2人は恐怖と殺意を剥き出しにしてたのに…。
誤字脱字報告宜しくお願い致します。
今日20時にもう1話アップ出来たらと思ってます。頑張ります!




