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皇族と貴族と恋心

短めです。

 皇子様は皆の見送りがある前で堂々とアンポンた…コッホ。凄いことをサラッと言ってのけてくれたお陰で私はジュランとミリロから睨まれ、エレノエラさんとアッシャムからは脇腹を小突かれ、フェンリルは・・・・・・良くわかんない表情をしていた。

 カオス。又してもカオス!こんっのくそ皇子何言うた?!阿呆も休み休み言えや!しかもまだキッラキラな顔してやがる…。

 「返事は急ぎません。ゆっくりと考えて下さい。今回の事が落ち着いてから、考えが決まったらお返事を下さい。それまではわたくしものんびりと待つことにします」

 そしてニッコニコの笑顔。言いたいことを言ったからなのか、馬に乗り颯爽と帰っていった。

 言うなら後片付けもちゃんとしてって下さい!

 「神子様〜(怒)どうするんですか!?あんなポンコツ皇子にあんな事言われて!」

 ジュラン、落ち着いて…。

 「皇子様が突然言い出した事だから、ねっ?!私被害者!ね?」

 そう言ってみたが無駄だった…。

 ジュランとミリロは私の両側にべったりくっついて押し戻すみたいに家の中に入れようとするし、アッシャムとエレノエラさんは肩や背中をトントンしながら「どうするの?」って交互にずっと言ってるし…。フェンリルはフェンリルで何も言わず皆の後ろをのっそり付いてくるだけ…。これをカオスと謂わずしてなんという…。泣きそう。あのクッソ皇子〜。言うなら言うで収拾していけや!

 「中村くんもクラスメートなんだから助けてくれたって良いのに…」

 この状況にどうしたらいいか分からない私はボソッとそんな事を呟いた。

 そうしたら未だ両側にべったりと陣取っているジュランとミリロから言われた。

 「神子様はあの中村と言う騎士が良いのですか?」

 「神子様〜、どっちにしても結婚するんだ〜」

 ミリロはそう言うと私に腕を絡め縋る様に泣き出した。…泣きたいのはこっちだよ。

 私はいい加減付き合いきれなくなり、ミリロの腕を振り解き皆に向かって宣言した。

 「私はまだ、だれとも結婚なんてしません!当然婚約も致しません!も〜、寝る!」

 私はそう言うと直ぐに部屋へ入り扉を閉めた。ベッドにダイブし枕にストレスをぶち撒けた。

 「あやつ、子供か?」

 私が部屋へ入った後、フェンリルはそう言って呆れていたらしい。

 何度でも言おう!エイティーン!・・・・そう言えば誕生日…。まいっか。寝よ。

 私は今日の出来事を夢にしようと必死になって眠ろうとした・・・・が無理だった…。あのカオスな状況も頭から離れなければ、クソ皇子のキラッキラな顔も消えてはくれなかった。

 それから2日後、皇子様は約束通り帝国一と評判のお菓子を大量に持って訪れた。


 「聖女珠子様、約束の菓子です。気に入って頂けると嬉しいのですが」

 そう言って私へ菓子が入っている箱を差し出してきた。今日は護衛はガレだけだった。ガレが私に向かって箱の中身を見せるように開ける。その顔は・・・・怒っていた。何故?

 「・・・皇子様態々ありがとうございます。せっかくですから皆でティータイムにして戴きませんか?」

 「よろしいのですか?!是非」

 そう嬉しそうな顔の皇子様に対してガレはやっぱり怒っているようにしか見えない。

 私は小声でガレに「私何かしましたか?」と訪ねたが「何故です?貴女が何もしてないと思うなら何もして無いんじゃないですか」だって。理由が分からん!気にしてもしょうがないと、私は全員分の紅茶を淹れた。皇子様が持ってきてくれたお菓子はクッキーで、クッキーなら紅茶だなと思ったから。ダージリンに似た味の紅茶を淹れカップを配る。ミリロとフェンリルはクッキーに釘付けでジュランは手伝いますと私と皇子様をくっつけない様にしている。アッシャムはエレノエラさんと楽しそうに話してる。私はガレに紅茶の入ったカップを配る。ガレは何も言わず軽く頭を下げるだけだった。

 本当に何を怒ってるんだろう…。やっぱり私知らない内に何かしたのかな〜。中村くんが居れば聞けたのに。何で肝心な時に居ない、中村よ!

 誰かの所為にしても仕方がないのでタイミングを見てガレ本人に聞くことにした。

 皇子様が持って来てくれたお菓子は本当に美味しくて皆大満足だった。こっそりとまた手に入ったら持って来てくれると皇子様は言った。


 「じゃ、ティータイムも終わったし今度はしっかりと打ち合わせしましょう」

 そうエレノエラさんがパチンと手を叩くとガレは席を立ち皇子様の後ろへと立った。帝国騎士団は民を守る役目もあるが1番は皇族を護る事に在るのだと知らしめているようだった。その姿を見てガレが怒っていた理由が何となくわかった気がした。

 いくら聖女の力が在ろうと皇族と婚姻関係を結ぶにはそれなりの身分が必要だろう。要するに家柄…。家名の後ろ盾がない平民と同程度、若しくはそれより下にあたる私なんかと婚約し行く行くは結婚しようと言う皇子様の言葉を真に受けて、皇族に近寄る私が許せなかったのだろう。

 初めは魔力飴の恩義もあり目を瞑ったといったところか…。

 ガレもやっぱりお貴族様なんだなぁ。

 誠実な人だと勝手に思い込んでいた私は勝手失望していた。

誤字脱字報告宜しくお願いします。


本日無事に前の部屋の引き渡しが済、これで引っ越しは完了です。明日から更新再開と思って居ましたが、短いなりにも書き終わったので更新します。

お待ち頂きありがとうございます。

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