元の姿に戻った?!
すみません。
保存せずに一気に書いていて、Bluetoothで繋いだキーボードの誤作動で3分の2が消え(3100文字書いた所で2000文字以上消されました)、書き直していて更新が遅れました。
最近キーボードの暴走が多いので、・・・本気でパソコン買おうか悩んでます。
目が覚めるといつも通りの天井が見える。しかし横には何故か中村くんが椅子に腰掛け腕組をして眠りこけている。
何故?しばらくその状態をみて考えるが頭がまだ少しぼーっとしているため何も浮かんで来なかった。ベッドから出ようとした所で部屋の中へフェンリルが入ってきて、私と目が合う。
「ぬ、やっと起きたのか。お主3日も寝ておったのだぞ!」
その言葉で漸く頭が冴えてきて思い出した。
私倒れたんだ。でも何故倒れたのかは良く分かっていない。
「私、何で倒れたんだっけ?」
「お主、魔力暴走を起こし、異常な量の魔力を体外に放出したのだ。それにより一時的な魔力不足を起こして倒れたのだろう。そこにいる騎士もお主を助けるために力を貸してくれたのだ。後で礼を言っておいたほうが良いぞ」
フェンリルの言葉に頷き、私はベッドから出た。中村くんは起きる様子がなかったので、毛布を掛けてあげてしばらくそっとしておいた。私はリビングへ出て皆を探す。エレノエラさんはキッチンで何かを作っている様で、皆は居なかった。
「エレノエラさん」
そうエレノエラさんの背中に向かって声を掛ける。
そうするとエレノエラさんが振り向き私を視界に捉え、泣きながら私に駆け寄ってきた。
「よかった〜。本当に良かった。皆心配したのよ。何で突然魔力暴走を起こしたのかも分からないし、カルマからは魔力操作だけは完璧に教えたって手紙を貰っていたから・・・・」
私を抱きしめながらエレノエラさんはそう一気に話した。
「ご心配おかけしました。私も何であんな事になったのか分からなくて、魔力操作はカルマさんから徹底的に指導されたんです。魔法を学ぶ時間よりも膨大な時間を費やして学びました。だから自分の体に何が起きているのか分からずに・・・」
「そう。それなら不安でしょう。でもここには幸いにして皇子もいるわ。帝国はこの手の調査はお手の物なのよ!」
久しぶりのお茶目なエレノエラさんを見て少しホッとした。自分がこの先どうにかなってしまうのかと不安だった気持ちが少し和らいでいくのが分かる。
そうしてエレノエラさんと話していると皆が戻ってきた。何処かへ出かけていたようで、ジュランもミリロもアッシャムも手に持ったカゴいっぱいに何かを詰め込んで居た。
「皆何処行ってたの?」
皆の心配など忘れたかのような私の質問にそれぞれの眉間にシワが寄る。それを見て私は自分の言葉の順番の違いに気付き、慌てて「心配させてごめん」と言うが、時すでに遅しで皆に囲まれ聖徳太子でも聞き取れないほどの勢いで一斉に非難轟々の言葉が飛んでくる。
「ごめん。本当にごめん、ごめんなさい!」
そう叫ぶと一斉に話すのは止めてくれた。
「神子様、神子様は私達がどれ程心配したかも考えず、ご自分がどの様な状況に有ったのかも理解せず、我々に呑気に何処へ行っていたの?と聞かれるのですか?この世に食べ物がある限りあり得ないだろうとおもっていたくらいのミリロでさえ、顔面蒼白になるほど心配したのですよ。アッシャムさえ取り乱して・・・・。私達は早く神子様に目を覚ましてほしくて、魔力回復に良い薬草を毎日探し回って居たのです」
そう訴える皆に改めて「ごめん」と頭を下げた。
しかし、皆の顔を見てホッとしたのか、緊張の糸が切れたのか、私はまたしても不用意な事を口にした。
「魔力回復なら私の飴を食べれば良いのでは」
ボソッとこぼしたこの言葉が再び皆の怒りに火を付けて私はまた皆から非難を浴びなければ行けなくなった。エレノエラさんはこの状況に「これは貴女が悪いわね。甘んじて受けなさい」といい、私は大人しく非難を受け続けた。そうして一頻り皆の怒りが収まると私はフェンリルから言われた事を確認した。
「では、神子様は倒れる前までその様な感覚はなかったということですか?」
ジュランはそう言うと顎に手をやり考え出し、ミリロは私とジュランを交互に見ているばかり。アッシャムに至っては目を閉じ俯いてしまった。
私はアッシャムの様子が気になり、「大丈夫?」と声を掛けると、アッシャムは私を見て口を開いた。
「もしかすると奴隷商の仕業かもしれません。僕があの奴隷商に引き渡された後、身なりの良い子供があの奴隷商の部下と思われる男に引き連れられて来ました。その男がその子供に近づくと今回珠子様の身に起きたことと同じ様な状態になり、あの奴隷商がなにかの道具を近づけるとその状態はなくなり、子供は起き上がりました。随分と辛そうでしたが、その後そのようなことは起こらなく、暫くしてその子供は引き取られていきました」
アッシャムの話を聞く限りだと、貴族か裕福な商人の子供を攫って売り飛ばしたとかでは無いだろう。身代金目的の誘拐。あの奴隷商、完全な犯罪者じゃないか!私はもっとぶちのめしておけばよかったと後悔したが今更どうしょうもない。
それよりもアッシャムの話が正確なら、今回のことその奴隷商とは関係ないということになる。
あの時私の近くに居たのは私達とエレノエラさんそれにガレと中村くんだけだ。この中の誰を疑えというのだ。ガレは帝国騎士団でこの国の貴族だ。中村くんに至っては動機がない。エレノエラさんも同様だ。カルマさんの信頼する友人が私達にそんな事をするわけがない。
「それならこれじゃない?」
エレノエラさんがキッチンから袋を持ってきて私達の眼の前に差し出す。
私はまたしても不用意な行動をしその袋に触れてしまう。次の瞬間あの晩と同じ感覚がしてその袋を床に落としてしまった。
「神子様、大丈夫ですか?」
ジュランが私の背を擦りながら、力が抜けて崩れ落ちそうな私を支えてくれる。
エレノエラさんが持ってきた袋はあの日ジュラン達が街まで買い物に行って帰ってきた時に持っていた袋だった。
「袋の底の部分を見て」
エレノエラさんがそう促す。
そう言われ袋の底を見る。何かが付いているようだった。それに近づこうとすると今度は触らずともハウリングのような状態になり、頭痛がしてくる。
扉が開く音がし、中村くんとフェンリルが部屋から出てきた。私達は2人を見る。
「いや〜すみません。眠ってしまったようで。日聖も目が醒めたんだな。良かった」
頭を掻きながら申し訳無さそうにそうリビングに入ってくる中村くんが私達を見てピタッと止まる。その後ろに居るフェンリルも異様な感じを感じ取ったのか止まる。
中村くんはリビング全体を見渡すように確認した。そして床に不自然に落ちている袋に視線をやる。
「それ、魔力増幅装置じゃないか!」
中村くんはそれを見てそう叫ぶ。
「魔力増幅装置?」
「そうか、・・・・日聖は知らないんだな。それは元の世界で言う所の所謂ドーピング剤みたいなものだ。ドーピング剤同様、対価なしでは使用できない。大抵の者が使いこなせず魔力暴走をおこし、後に魔力欠乏により昏睡状態に陥る。・・・・戦争のために作られた道具だよ。だから今ではどの国であろうと製造も使用も禁止されているし、それを破れば重罪だ。そんなモノの使用や所持が確認された国は他の国から断罪される」
場合に寄っては関わったもの皆死罪もありうると言うことだった。今回は中村くんやガレの証言により私達はこの道具の存在も使用も知らなかったと証明され、利用されたものとして罪に問われることは無かった。
「今日はもう休んだら?部屋に何か温かいものを持っていくわ。それを食べてゆっくり休んで」
エレノエラさんがそう言ってくれたので、起きたばかりだがそうさせてもらうことにした。
私はエレノエラさんが持ってきてくれたポトフを食べて眠りについた。
翌朝窓から入る朝日で目が覚めると、ベッドにより掛かるようにミリロが寝ていた。
1晩中付き添ってくれたようだ。
私はミリロの肩を揺すり、「おはよう」と声を掛ける。するとミリロはゆっくりと頭を上げ、目を擦りながら「神子様、おはよう」と返してくれる。
私とミリロの目が合う。
私はニッコリと微笑むと、ミリロの驚いたようなそれでいて恐怖しているような、警戒しているような怖い顔を目にしていた。
「ミリロどうしたの?」
「あんた誰〜!神子様何処にやったの?」
部屋の扉が開き、ジュランとフェンリルが入ってきた。
「神子様、おはようご・・・・・きゃー!!!誰ですかアナタ!・・・・神子様?・・・・ミリロ、神子様は!」
ミリロ同様、ジュランも私に向かって私が何処へ行ったのかと私に向かって叫んでいる。
私はフェンリルを見た。が、ベッドの側でくつろぎ始めてしまった。我関せずというやつだ。
私はジュランとミリロが何でこんな事を言いだしたのか分からず、私の部屋はカオス状態となった。
しばらくその状態が続いたが、中村くんが部屋へ入ってきたことでカオス状態は解消された。
「?!日聖?・・・・・おまっ・・・・・はっ、はっ、アハッハッハッハ・・・・・〜。ヒ〜ッ、腹痛え〜。いきなりどうしちゃったんだよ。何でお前前の姿に戻ってんの?」
その言葉にジュランとミリロが私を見る。
「「え?・・・・もしかして、神子様?」」
「もしかしなくても私です!それよりも、コハク〜?!コハクは気付いていたよね?!何で助け舟出してくれないの?」
面白そうだったからとのこと。当分魔力飴なしを言い渡した。兵糧攻めは人としてどうかと思ったからね。めちゃくちゃ耳垂らしてしょげてたよ。
っていうか、私元のデブな私に戻っちゃったの?
中村くんはお腹を抱えて、まだ抱腹絶倒していた。
誤字脱字報告宜しくお願いします。
前書きにも書いた通り、謎の現象で2000文字程消され、保存も消された状態で保存されていたので、遅くなりました。
タイトルに触れる所まで持っていくと長くなりそうだったので次回に持ち越そうかと思ったのですが、先々の事を考え今回書かして頂きました。
ちょっと長めの話が続き申し訳ないですが、お読み頂けたら嬉しいです。




