52 自称恋人の家にお泊りしてみた(その4)
「えへへへへ」
嬉しそうに笑っている自称婚約者
一緒の布団で寝れるのがそんなに嬉しいのか?と思うボクは規格外品なのだろう
やあ佐藤優だよ
お泊り会の夜で寝る時間になっているよ
・・・夜の9時に布団に入るなんて不思議な気分だね
ここで疑問を思わない人間がいたら親にならないことを勧めるよ
幼稚園児が9時になっても布団に入っていないのを異常だと思わない人間は子育てに向いてないからね
いや基本的な常識が欠けていると言ってよいだろう
そんな簡単な事も判らない馬鹿な人間はいない?
・・・ここから100mほど離れた家で文句を言いながら生きていると思うよ?
とまあ神様へのもうちょっと真面目に仕事をしろよという苦情はさておくとしよう
言い出したら朝になっているからね
現在はミホちゃんの子供用の小さなお布団に二人で寝ている
・・・お互いに幼稚園児なので変な事はしていないからね?
最初、予備の布団で、となっていた
だがミホちゃんからNoが出た
「一緒に寝るの!」
・・・愛する者同士は一緒に寝るのが一般常識らしい
初めて知ったよ
うちでは、いや、言うのはやめておこう
むなしくなるからね
という訳でピンクのパジャマを着たミホちゃんと青いパジャマを着たボクは一緒の布団で寝ることをした
「えへへへへ」
そう笑っていたミホちゃんだったが布団に入ってすぐに寝た
・・・おいっ
幼稚園児の子供にとって夜の9時は真夜中だってことに今気がついた
間違っているのはボクだった
・・・神様、もう少し産まれる所に配慮して貰えませんかね
どんなに頑張っても親ガチャ外れていたらまともに生きるのすら難しいようですぜ?
話を戻そう
「スウスウ」
ミホちゃんの寝息は可愛いかった
男の寝息はさておき、女の寝息は可愛いって初めて知ったよ
うちでは女を捨てているアレしかいないからね、って、ちょっと神様、もう少し考えて人間作ろうよ!
もう手遅れかもしれないけど、声を大にして言いたい




