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40 お正月になった

「あけましておめでとう」


そう言ってくるおじいちゃん


だがボクは言いたい


おめでたいのはあんたのあたまだよ


・・・おあとがよろしいようで





やあ佐藤優だよ


焦点が好きな2歳児だよ




お笑いはいいよね


あんなウイットに富んだ大人になりたいものだと日曜日ごとに思うよ


なにせボクの周りには碌な大人がいないからね





じゃなっくって!


今日はお正月!


新しい年の始まりだよ!




・・・全然おめでたくないのは僕だけだろうか


馬鹿な母親に、愚かな祖父母を持つとこんな子供になるんだね


ってボクのことだった!


しゃれにならんわっ!


と一人ボケつっこみをしてみました




・・・う~ん、出来がいまいちだね




とまあ新年早々こんなおバカなことを言っているのには訳があるんだよ




昨日の夜のことだった


ご飯を食べてお風呂に入ってお布団に入って絵本を読んで貰っていた


・・・パパに




ママ?


そういえば絵本を読んで貰った記憶がないな


・・・死ねばいいのに




話を戻そう


パパに絵本を読んで貰っているとお布団が温かいのもあって眠くなってくるよね?


ウトウトしていたら昔のことを思い出したんだ





あれは産まれてすぐのことだった


ママと一緒におばあちゃんの家でお世話になっていた




昼間は奴隷、もといパパがいないからママ一人では子育てができない


となれば頼るのはおばあちゃん、という訳になる





・・・人に迷惑をかけないと生きていけない人間ママ


死ねばいいのにと切実に思う


世の中、ワンオペ育児で頑張っているママがいるってテレビでやっていたからな




また話がズレた


ママはどんだけ美味しいネタがあるんだと言いたい


芸人なら今ごろ有名になっていることだろう





産まれてすぐだから一日の大半を寝ていたね


でも寝ていてもあの頃は凄まじい勢いで身体は成長しているんだよ


そうするとどうなるか?


垢が凄い勢いで生成されるんだ





耳は起伏があるよね?


つまりはお風呂に入っても垢が取りきれないこともある


・・・きちんと洗えと言いたい



とまあきちんと洗われなかったため耳が痒くて仕方が無い


ところが泣いても判ってくれないんだ


痒くて絶望したね




パパは土日におばあちゃんの家にきて我がぼくに会いにきていた


そこで耳垢が凄いことになっている事に気が付いた




だから


「お風呂で洗ってね」


そう頼んで夕方に家に帰って行った



ところがクズども、もといママもおばあちゃんもきちんと洗ってくれなかった


次の日パパが来て洗われてないことに気が付いて拭いてくれるまで痒かったよ





・・・この恨み、絶対に忘れん!


そう思ったね




でもしっかり忘れていた


気が付いたのが昨日の夜





・・・もう二度と忘れん!


そして絶対に復讐してやる


心に誓った





だから


「あけましておめでとうございます」


ときちんと挨拶だけはした




心の中?


もちろん100回くらい「死ねやクソ野郎!」って罵っていたね

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