木の色
「よっ、アッキー」
「お、どしたの」
「いやさ、きょうやべー話聞いたんだけどさ…きく?」
「え、うん」
「この学校のさ、端っこの方に木あるじゃん?」
「うん、そうだね」
「あの木、近くで見たことある?」
「うん、あるよ」
「え!じゃあさ、色書かれてんの知ってる?」
「え…知らんけど?」
「あ〜そっか知らんのか
あの木ってさカタカナでなんか彫られているらしいんだよ」
「………」
「お?びびっちゃった?w
ま〜ね、それ自体はさ。それほど怖くはないんだけどさ
その字っていうのがさ、夜ひかるらしいんだよね」
「はぁ、そうなん?」
「でな、そこ書かれているの
アカ シロ キイロ レッド
て書かれているらしいんだよね」
「……へ〜」
「これなんだろな〜っておもうんよな
いっしょにかんがえてみん?」
「…ところでさ
おまえ、だれ?」
目の前にはニヤニヤと笑う中年の男がいた。