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猫は食事じゃありません!


「すみません……この国で猫は愛玩動物ですので…………その……食べるのは……」


 コフランさんまでもう!!!!


「食べませんよ!! こちとら前世からの生粋のニャンコスキーですよ~~!!!!」

「え??」

「は……? ニャンコスキー……?」

「え……えぇと、その……ニャンコスキー……とは……?」 


 ……あ。


「……あ~~……えっとぉ…………言いませんかぁ~……? こっちじゃあ猫のことをニャンコって……」


 いや、何の疑いもなくニャンコなんて言っちゃったけど、そうだよねぇ~通じないよねぇ~……


「いえ……えっと……子どもや女性は…………あっ、もしかして猫好きという意味ですか?」


 あっ、いや通じた。


「妙な言い回しを使うのぉ……」


 うん、こっちが問題だったんだね。



 そして再びボンヤリ時間が流れ……


「……暑いですねぇ……」

「ですねぇ……」


 それとなくつぶやけば、マクファーソンさんから予想通りのお返事が。日射しを抑えても……いかんせん気温が……ねぇ…………あっ


「そうだ、暑さ対策ならこういう魔法も――」


 一つ、頭に浮かんだ魔法を使ってみた。


「――おぉ……涼しい……気温を魔法で直接下げたんですか?」

「です~」

「でもこの使い方は、あまり効率が……」

「そうなんですよねぇ~。コレ、そこそこ魔力をくって疲れますし、それに――」


 あぁ……そよ風で冷気が流されてゆく……


「……これがサイクロプスの方々だったら、魔力消費が少ないから遠慮なく掛け続けていくところなんですけどねぇ」


「え? そうなんですか?」


「そうなんですよ~、温度変化はサイクロプスの皆さんの特殊技能みたいで、このような状況だと扇ぐ方が疲れるって言ってましたよ~」


「? 洞窟のダンジョンの中で、こんな状況があるんですか?」


「あっ、え~っと溶岩の近くとか」

「あぁ、なるほど」


「それにすごい広範囲でも、物凄く細やかな制御でも何でもござれで、ホント凄いんですよ~」


「細やかな制御ですか……例えばどんな?」


「そうですねぇ……一番インパクトがあったのは…………コップに入った水の、半分から右は沸騰、左は氷っていうのが」


「…………そんな事が可能なんですか……」


「えぇ。どうやってやってるのか聞いたら、しばらく考え込んで、慣れたら出来るって返って来ました」


「……そういう問題じゃないですよね?」

「そうですよ~。こちとら頑張ってみましたけれど、取っ掛かりすら掴めませんでした」


「そうでしたか。……僕も後でやってみようかな?」


 アハハ、流石マクファーソンさん。



「それにしても……全然涼しくなりませんねぇ……」


 あぁ太陽が憎たらしい……


「……水でも撒きましょうか」


 あっ、なるほどその手もありましたか。じゃあ……


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