表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/85

別に貧しいわけではないけれど


 怒られちった。


 いやっまぁ……薄々そうなっちゃうかなぁとは思っちゃいたけど。


 でも……こんな街中じゃあ、子どもの遊び場なんて往来ぐらいしか無いんじゃないかと……

 んで、渋滞のおかげで遊ぶところがなくなっちゃって、その一役に自分も関わってたのかなぁと思うと……なんか……いだかんでもいいのかもしれないけど、何となく罪悪感が鎌首をもたげて……


 まぁ……もぉちょっと上手いやりようがあったかなぁと、今になっては思うけど……

 でもまぁ、それは次の機会までに。


 それより取りあえず、伸ばした爪を何とかしましょ。

 プーーっとファイヤーブレスで焼き飛ばし……


 「キャア!!!!」「ヒィ!!」「イヤァ~~!!!!」


 …………あ、そっか。これも恐いですよね……野次馬の方々の中から悲鳴が轟いた……


「お~主のぉ~~~……」

「いやっすいません……でも、コレ伸ばしたまんまっていうのも……反って恐いんじゃあ……」

「ん……まぁ……のぉ……」


 という訳で、すいませんけど続けます。遠巻きに聴こえるざわめきと共に……


「しかし爪に火を灯すって字面だけ聞いたら、びんぼ臭い響きですねぇ」

「は?」「ん……?」「……何を言っとる?」


 ……あ~~そうでした、通用しないですよね……コレも前世の慣用句だもん。


 とまぁ、そんなこんなと五本指全部の伸びた爪を焼き飛ばしまして、刃物鋼オリハルコンの鉱石でヤスリがけ……って、そうだ入れた鞄ごとコフランさんに預けて、異空間収納してもらってたんだった。わざわざ出してもらうのも悪いなぁ……


 ……ふと、座り込んでる地面を見やる……それは道を固めるの石畳……


 ……コレで削っちゃおっか……ゴリゴリと……


 ……あっれぇ~……石の方が負けちょる…………しゃあない止めましょ。道路を傷めて、なんか罪に問われるのもヤだし……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ