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お役人は失敗しないことが大事


「あの~‥‥ でも、これならまだ行けるんじゃないですか?」


 少し気になることが浮かんだので、ちょっとマクファーソンさんにお訊ねをば。



「と言うと?」


「いや、だって、消される前にかけ直していけば。」


「えぇ確かに。 ただそうなると余計に人数が必要になるので、人がちゃんと集められるかどうか」


「ん?‥‥ あぁ~成る程‥‥ 休んでられる時間が減っちゃうから」


「あと‥‥ 先ほどのは縄と比べて格段強度があるかどうか‥‥ 貴方を抑えられる強さを求めると、恐らく三十秒持たない‥‥いや、そもそもそんな強度を出せるのかどうか‥‥‥ 

 となると‥‥ 同時に何人かで掛けるなり何か対策をしないと、多分何かの拍子にまた千切れるかと‥‥」


「あ‥ そうなんですか‥」


「まぁ、試してみないことにはなんとも言えま

「おい、ここで試すでないぞ?」


 おや再びバーヌさんから釘を刺された。 いや~流石にさっきの今で、そんなことやろうだなんて‥‥ おっと?マクファーソンがスッと視線を横にお流しになった‥


 ‥‥まさか本気で試そうなんて思ってませんでしたよね!!? わかってるよって表情ですよね!??




 そんなこんなとやることもなくなり、こちらはピーカンの御天道様に炙られながら、ただ待たされる時間が流れた‥‥‥

 そして向こうでは主導権争い‥‥というか責任の擦り付け合いが延々と‥‥



 どうするんだこれから!!!

 だいたいギルドが!!!

 止めなかったお前達も同罪だろうが!!!

 いっそこの場で倒してしまえ!!!

 こんな街中を戦場する気か!!!



 ‥‥‥‥あ~~~‥‥‥ いよいよキナ臭くなったらダンジョンに逃げよっと‥‥


 流石に攻撃されて逃げるってなったら、一緒にダンジョンを昇って来た皆さんに、迷惑はそんなに掛からないよね、多分‥

 逃がした軍やら、そっちの方が悪いってなるよね‥‥ 


 そのダンジョンの方‥ 言うなれば元来た道に視線を流すと‥‥ ん? なんか新たな憲兵さんが、なんか肩を怒らせてずんずんズカズカと野次馬をかき分けていらっしゃる‥‥



「オイッお前ら!!!! いい加減ここを空けろ!!!!!」



 そして勢いそのまま、擦り付け合いの現場に怒鳴り込んで行かれた‥‥‥


「‥‥は? ‥‥な‥何を言って‥‥」

「前後を見てみろ!! 大渋滞になってるんだよ!!!! 物凄い数の苦情が来てるぞ!!!! 王城からも苦言が降りて来てる!!!早く何とかしろ!!!!!」


「オッ王城!?? いっ‥いやでもどうやって動かせって言うんだ‥」

「それはお前らの仕事だろ!!!! そっちでどうにかするのがスジだろうが!!!!」


「あ‥‥うっ‥‥ とっとにかくっ、すぐにここを動くぞ!」

「えっ!いいんですか!!? まだロープで縛ってすらいませんよ!?」

「仕方がないだろ!!王城だぞ!!?」

「わ‥分かりました‥‥ オイッ!移動を再開するぞ!! 正面を開けろ!!」



 ‥‥‥って!! イヤイヤちょっと待ってください!!!!! こんなバカでっかいベヒーモスが束縛なしで街を闊歩ですか!!??? 大丈夫なんですかそんなことしちゃって!???


 いやっ! 拘束の魔法を消しちゃった自分が言えた義理でもないのですけど!!

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