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好奇の言葉は聞こえない程度に

 正座のまま、ペタリと体を前に倒し、なんとかお見苦しい物がまろび出ないにして‥‥‥持ってきていただいた天幕を腰に‥‥‥


「‥‥‥見えたか‥?」


「‥‥あぁ‥デカかった‥‥‥さすがベヒーモス‥‥‥」


「なんて狂暴なモノを‥‥‥」



 ちょっともぉ止めてくださいよ!!!!!


 遠巻きにしている方々のひそまり切ってないヒソヒソ話が心にザリザリヤスリをかけてく!!!!




 ‥‥‥‥よ~し何とか巻き終わった‥‥


「‥え~と‥‥すいませ~~~ん!! ちゃんと洗って返しますんで~~~!!」




 ‥‥‥返事は無い‥‥‥‥ まぁ、そうだよね‥‥自分がおんなじ立場なら、おんなじよ~に反応に困る‥‥‥



「────ほ‥‥報告と違うではないか!!なんなんだ!!! お前らの目は節穴か!!!」



 ‥‥おっと? 遠巻きの方々の更に向こうから、何やらでっかい声が。


 そちらを見やると、なんかお高そうな仕立ての上着の肩から胸に、なんかじゃらじゃらと、短い帯についたメダルみたいなのを飾っている‥‥ああいうのって勲章って言うんだっけ?

 そんな格好の中高年くらいの男性と他数人、あとその男性に怒鳴られている後ろ姿が二つあった。



 ‥‥う~ん‥後ろ姿の一人は何か、バーヌさんにお偉方を呼びに行かされた軍人さんっぽいなぁ‥‥ 

 もう一人は可愛らしいお耳がピョコンと見えてる。ラビットナイツの方だね。



 という事は‥‥



「すいませ~~ん!! なんか解らないけどさっき突然こうなっちゃったんで~~~ だからそちらの方々の言ってること、多分間違いないですよ~~~」


 誤解を受けてるなら速やかに晴らしましょうっ! 何せ原因は、何かやらかした訳じゃないけど自分だし!! このままじゃ居住まいが悪いったら!!


「こやつの言う通りですぞ~~~!! だからとっとと!!! こっちに来てくだされ~~~~い!!!!」


 一緒に飛ばしたバーヌさんの声には若干‥‥いや、もうちょっと多めの苛立ちが。

 暑い最中さなか、随分待たされたもんねぇ‥‥


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