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とある冒険者の心の声
それが我々の前に着矢したとき‥‥ おそらく多くの者が‥勇者への梯子が、外れたことを悟った‥‥
冒険者にとっての最大の禁忌‥‥‥ それは成果の横取り‥‥‥
‥‥‥つまり、あのベヒーモスは彼の者達の成果であり‥‥攻撃は、横取りと見られるだろう‥‥‥それはギルドに追われることになる‥‥‥
‥‥‥更には、向こうには軍人までいる‥‥
もしベヒーモスを倒す事が出来れば、どこかの国でお抱えにもなれるだろう。 ‥‥しかしその前に、この国のギルドどころか、軍までも敵に回す‥‥‥
二つの巨大勢力を相手にして、他国に逃れるのは‥‥どう考えても現実的ではない‥‥
‥降って湧いた、またとない機会‥‥‥ しかし、それを萎めるには、十分過ぎた‥‥‥
‥‥‥だがしかし‥‥‥
この場の空気を飲んだのは、この事実ではなかった‥‥‥ それはベヒーモスの‥‥
「やっぱり弓壊れてるじゃないですか~~!!! すいませんすいません!!!!ほんと~~~にすいません!!!!!!!!」
これだった。
前話の弦音は速やかに回収いたしました。
‥‥まぁ53話からの引っ張りですが‥‥‥