見る者 知る者 刺を出す者
‥‥‥え~~~~っと‥‥‥‥‥‥ どぉ~~しよ~‥‥‥‥
‥‥まさか声ひとつで気絶とは思わんかった‥‥‥
‥辺りを見やれば‥‥‥と言うか、その見やろうとする身動ぎ一つで、あっちゃこっちゃから悲鳴‥‥‥
‥‥動けませんねこりゃ‥‥‥
「おいそこの!!」
あっ!大きな盾の人が口火を切った! 何卒!このてんやわんやの解決を~~!!!
「話を通せる奴を呼んでこい!!」
「は‥話‥‥?」
「上の者だ!! 誰でもいいからとっとと連れてこい!!!」
その言葉を背負い、腰が引けてた軍人さんは駆け出した。 凄くサバサバした顔されてましたよ‥‥おっかないベヒーモスから離れられるからかなぁ‥‥‥。
そして‥‥‥‥‥‥
そして‥‥‥‥
そして‥‥
「‥‥‥来ませんねぇ‥‥‥‥」
「‥そうさなぁ‥‥‥」
あのやりとりから暫く刻が過ぎ‥‥‥ても、事態さっぱりは動かなかった‥‥
変わった事と言えば‥‥遠巻きにされてた方々が、やや近付いて来られたこと位‥‥‥
「‥‥おぃ‥‥‥おとなしいうちにアイツを倒さないか‥‥‥」
「‥‥‥‥ぁあ‥‥‥今ならいけるか‥‥‥」
「‥‥‥‥‥倒す‥‥‥‥‥倒すぞ‥‥‥‥‥ 災厄を倒すぞ‥‥‥!!!!」
「‥俺達が勇者になる!!!!!」
「うぉおおおおおぉぉぉおおおぉぉ!!!!!!!!」
‥‥‥‥あっれぇ‥‥‥‥‥ 空気がおかしな方向に転がりましたよ‥‥‥
どぉしよぅ‥‥逃げよっかなぁ‥‥
‥‥‥‥あ‥‥いゃ‥でも、 シヨルラさんの社会的立場ってあんまり高くなさそうな話しぶりだったから、今逃げるとご迷惑‥‥‥‥
‥‥‥‥‥パンッ!!
‥‥‥響いた音に思わず見やると、シヨルラさんが放った弦音だと‥‥すぐに気付いた‥‥‥