一根不浄
さて、大きな盾の人をお運びした後、自分は再び対岸まで戻って来ました。ちょいと気になる事があったもんで‥‥
「ギネッタさん!次は僕もお願いします!!」
おっと戻るなり、マクファーソンさんが凄い勢いで‥‥ 流石は好奇心の人。
いやまぁ後でお運び致しますけどねっ でもその前に‥‥‥
「シヨルラさん、よかったらどうぞお連れ致しますっ」
この谷を前にした時に、シヨルラさんの表情に陰が差した様に見えたもんで‥‥‥
「‥!!‥‥‥ ううん‥‥大丈夫‥‥ いい‥‥‥」
うん、案の定シヨルラさんはご遠慮なされた。
でも流石に今回は命に関わる事ですから、絶対におせっかい焼かせていただきます。
滑落なんてなされたら洒落になりません!!
‥‥とは言ったものの‥‥‥ 流石におんぶはダメだよなぁ‥‥
背中に抱きついていただくってかたちは‥‥ねぇ‥‥‥ なんかセクハラの匂いがそこはかとなく‥‥‥
と、言う訳で
「‥!‥‥」
左手で膝裏をスッとすくいまして、右手で背中を支えました。 前世で言うところのお姫様抱っこ。
ヨシッ、これならそれほど女性の恥じらいに触れないでしょっ!
‥‥たぶん‥‥
‥‥恐らく‥‥‥
‥‥そうであって‥‥欲しいなぁ‥‥‥
‥‥なんて感じで心に武装を築いていた時に‥‥ 予想だにしないことが起こった!!!
シヨルラさんが自分の右腕に!!! しっかと抱きついていらっしゃった!!!!
か細いお腕が!! フニフニほっぺが!!! 慎ましやかなお胸の感触が!!!! 右腕に~~!!!!!
落ち着け自分!!平常心!!!!
六根清浄!!しきそくぜ~く~~!!!!ハンニャ~~ハ~ラ~ミ~ダ~~~!!!!!!