表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/85

無意識の欲深

 ‥‥どうにか丁重にお断りした後‥ 


 こちらはまたまた鎌を取り出し、ドングリでも生りそうな、硬めの木の細いのをぶった切った。

 柳みたいなやつじゃあ流石に、燻す為の草っ葉くくって扱うにはしなり過ぎるんで‥‥


 んで、背負い籠を降ろし、さっき丸めた美味しい蔓の、階層ボスを引っこ抜いた。相変わらず元気に藪っきれを締め上げとる。


 その下に詰めてた、タウロスさん達へのお持たせ‥‥ うん、これで燻そ。

 手土産は帰りに刈っていこ。そっちの方が新鮮だし。



 縛るのは‥‥まぁいいや、コイツを使お。

 美味しい蔓の階層ボスの、枝蔓を一本、鎌で‥‥


「あの、ちょっと‥‥」


 お? コフランさんが声をかけてきた。


「いいのですか?」


 ‥‥‥ん?? いいのですか‥‥とは‥どういう‥‥‥ は!!


「すみません!!皆さんと共有の戦果ですよね!!勝手に傷物にしようとしちゃって!!!」

 曲がり形にもダンジョンボス!! そんなの身勝手に扱われりゃあ、そりゃ面白くないですよね!!!



「いえ違います‥‥真反対です‥」


「それ‥は‥‥ギネッタ‥‥さん‥一人で‥‥抜いた‥‥‥。 だから‥‥‥ ギネッタ‥‥‥さん‥‥だけの‥‥獲物‥‥‥」

「おぬしよ‥‥儂らはそいつの対処に、一切関わっておらなんだ‥‥」

「そうです。ですから私たちの立場でも、獲物全ての権利を主張しても、何ら不思議はないのですよ。ただ‥‥その様に安易に扱うのは勿体ないと申しましょうか‥‥」



‥‥‥なんかコフランさんとシヨルラさん、それに大きな盾の人にまで気遣っていただいちゃった様な‥‥

 それはまぁありがたいんだけど‥‥



「すいません‥‥」


 流石にマルっと一体は浅ましい気が‥‥


「‥‥とりあえず今の所は、枝蔓一本だけ拝借してもよろしいでしょうか?」



「‥‥ベヒーモスが‥‥」


 高そうな鎧の人が、なんかポソリとおっしゃった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ