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なんか色々ケムに巻きたい

 ベッチンベッチンと‥はたき落としてりゃぁ‥‥‥


 まぁ~~辺りは凄いことに‥‥‥


 もぉそこらじゅ~~に散らばっとりますドンブリ蜂が‥‥ キチンと絶命したのやら、羽をやられてもがいとるのやら、頭をはたき落とされてウゾズゾしてるのやら‥‥‥


 ‥蜂って頭がなくてもしばらく動くんだよねぇ‥‥



 ‥‥まぁそれとして‥‥ 何か‥‥‥全っっ然減る気配がないなぁ!~~‥‥


 シヨルラさんは、もう矢が無くなった。そしてナイフを抜いて歩み出ていらっしゃったので‥‥泡食って止めました‥はい‥‥‥

 コフランさんも、マクファーソンさんほど派手ではないけど魔法で石つぶてを飛ばして加勢してくれて‥‥ ホントすいません‥‥ なのに‥いっこ~に勢いが落ちない‥‥


 こりゃ相当デカイ巣だなぁ、ちょっと作戦変えますか。



 と、言う訳で、蜂が来る方に向かって思いっ切りコールドブレス!!! 平たく言っちゃえばただの冷気!!

 辺りの水蒸気が、ダイアモンドダストになってキラキラと‥‥


 雰囲気温度がガッツリ下がって蜂の動きが目に見えて鈍り、巣があるだろう方に集まっていった。

 この隙にちょいと一旦後退をば‥‥



「すいませんマクファーソンさん、折り入って相談が‥」


「何です?」


「周りに延焼しちゃったら、火消し手伝ってもらっていいですか?」


「‥‥はい?」

「おぬし何をするつもりだ?‥‥」


「もぉ切りが無いんで燻しちゃおうかと」


「‥あっ‥なるほど‥‥」


 煙で大人しくさせる方法は、刺されるリスクをゼロには出来ないけど、このままじゃどんだけ時間がかかるか解らないんで。



「さて‥‥」


 辺りを見渡し‥‥‥


つる‥‥‥ が‥無いなぁ‥‥」



 燻すためには‥‥ 棒っ切れの先に草っ葉を束ねるしなやかな、マタタビみたいな蔓性樹木があれば最高だったんだけど‥‥‥ 無いなぁ‥‥

 ついでに引っぺがして使えそうな、しなやかな樹皮の木も無い‥‥ くそぅダンジョンめ。




 ‥‥と、こちらの言葉が聞こえたのか、シヨルラさんが不意に表情を変えた。


 そしてナイフを弓に‥‥‥


「ちょちょちょちょちょちょっと待って!!!!!!!!」

 つるを切ろうとした!!!!!!!!



「‥‥‥何?‥‥」

「こっちのセリフですよ~~!!!!」



 こちとらやってる事は公然わいせつ罪の示談のための、付け届けの調達ですよ!!!!!!


 それを手伝ってもらっちゃってるだけでも相当アレなのに!! そこまでやっていただいちゃったら自分どんだけダメ人間だか!!!!!!



 あちゃ!シヨルラさんの表情が曇っちゃった!!すいません!!

 と、何かふっとひらめいた様な表情になり‥ 荷物を探って何かを差し出し、


「‥‥つる‥‥‥」


「‥‥‥いや、そういう事じゃなくてですね‥‥‥‥」


 ‥‥‥換えの弦を差し出されても‥‥ あっ、いやお気持ちは嬉しいんですけどねっ‥‥‥

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