背中には疑問、空からは針
「‥食べるんですか‥‥‥ 美味しいんですか?それ‥‥」
おっと何だか疑わしげだ。再びバッサバッサと刈り進みだした背中にそんな声が。
‥‥まぁそーだよねぇ‥そちらじゃボスってんだし‥‥
「‥まぁ~~自分たちにとっては? タウロスさん達は採れたら一家でパーティーですし」
「そ‥そうですか‥‥」
「美味しいお野菜詰め合わせって感じですよ~。毒も無ければアクも無いですし‥‥ あっ、開けましたよ-」
よ~やっと藪がきれた。肩掛け鞄に鎌を仕舞い‥‥
‥‥ブ~~ン‥‥‥
‥‥音のする方を見やると‥‥今度は蜂か。
ただこの蜂が何ともでっかい。前世の家にあったドンブリくらいサイズ感なので、心の中ではドンブリ蜂と呼んでる。ベヒーモスの体格でドンブリサイズなんだから人の目には‥‥ うわっなんかシスターさんめがけて飛んでっとる、こりゃさっさと撃墜せにゃ。
一番ラクなのはファイアーブレス‥‥‥いやいや、炎でシスターさんを怖がらせちゃったら可哀想だ‥
じゃあインパクトボイス‥‥いやいやいや、大きな声でシスターさんを以下略
という訳で、トトッと助走をつけてタッと跳び、そのまま上段回し蹴り!
「キャッ!!!」
メショリと、足の甲に伝わる感覚と共に、ドンブリ蜂はバッチリ絶命した。
‥‥‥ん?