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そして再び光の下へ
えっと前世の‥‥ インターネットのクラウド上に自分のストレージを確保する様なイメージだったから‥‥
「‥う~んと‥まず収納する異空間を作って‥」
「あっ、なるほど。 ただ消えろってだけなのが不味かったのか‥‥」
「‥あなたもしかして‥‥今まで誰にも教わらずに覚えようとしていたのですか?異空間収納を‥」
「えぇ。他の魔法は大体なんとかなっていたんで」
わぉ天才肌。コフランさんの問い掛けに、マクファーソンさんはそんなお返事を。
「‥‥そうですか‥」
「あと教えてくれそうな人がいなかったので」
あ、なるほどそれで。
なんて会話を繰り広げつつ‥‥今度は背負ってた篭を前に持って、トライしていたんだけど‥‥
「でっかくなると途端に難しくなりますね!これ」
ムリだったぁ~!!
「まぁ、そこから先は、もっと努力と才能です。」
「コフランさん、イノシシ三頭って凄いですね‥‥」
そんなこんなで階層を一つ登ると‥‥上から差し込む光の柱が。
そして濃ゆい緑の匂い。再びここまでやって来た。
見上げた岩の隙間が眩しいのなんの。お天道様はすっかり昇っていた。