表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/85

無色透明、光なし

「え? どうやってですか?」

「は?」


 歩きながら教えて欲しい。と、マクファーソンさんは妙なことをおっしゃった。



「だって障壁って‥動かないですよね?‥」


「あぁなるほど。空間固定系なんですね」


 ‥ん?



「‥‥空間‥‥‥固定‥ですか??」


「要するに発動した空間に留まるタイプです。 集団での戦闘のときによく使う障壁ですね」


「‥‥と、おっしゃるということは‥やろうと思えば動かせるんですか?」


「個人ならそっちのほうが便利ですね」


「あ~なるほど~。すいません良かったら、後で教えてもらってもいいですか?」


「えぇ、それは

「じゃあじゃあじゃあコフランさん。異空間に収納する魔法を、どうぞ御教授お願いします」

‥‥あの‥ まぁいいんですけどね‥‥」


「あぁ‥はい‥‥ そうですね‥小石くらいから初めてみるのがよろしいかと

「はいっ」

「え?いや、ちょっ‥‥」


 という訳で、ちょいと拾って掌でゴー!!

 徐々に‥‥ 徐々に‥‥じょじょにジョジョに徐々に!小石が姿を消して行きますよこれが‥‥

「‥‥あの~~ すいません‥‥光とか色って‥‥ どうやって着ければ‥‥」


「‥むしろなんで透明なんですか‥‥?」

「‥すみません‥‥意識しての事ではないので、どうやればよいのかは‥」


「そぉなんですねぇ‥どうもすいません‥」


 なんて会話をしていたら小石は‥‥ 音も無くスッキリ消えてなくなった。



「‥‥凄いですね‥一回で成功させるなんて‥‥」

「‥‥‥しかもいきなり移動しながらって!何で出来るんですか!??」



 ‥‥‥お? ‥‥‥なんかマクファーソンさんが、爛々とした目で尋ねて来た‥‥



「いや何でって聞かれても‥‥‥ あ~~そう言えば‥‥歩きながら怪我を治したりとか、しょっちゅうしてたんで‥そーいうの慣れてたのかも‥‥」


「いや!にしたって難易度が違うんですよ!!?」


「はぁ‥‥‥ あの~~‥そんなに難しいんですか?」


 ちょいとコフランさんにお尋ねをば


「‥ええ‥‥ 総じて移動状況での術は難しいのですが‥‥これは法術より格段に‥」

「あっそうでした! 何で法術まで使えるんですか!?」


「あのぉ‥‥‥法術‥って?」


「怪我を治したアレですよ!」



 ‥‥‥へ?



「‥‥‥あれ魔法じゃないんですか?」


「違いますよ!」


「‥へぇ~‥‥‥どういう風‥に??」


「えっと!‥‥ それは‥教会側が秘匿しているので‥‥詳しいことはわからないんですよ‥‥」


 あらま。じゃあシスターさんに聞けば何か‥‥‥ いや、やめとこ‥‥ また泣かせちゃったら、えらいこっちゃ‥‥‥



「それはまぁそれとして! そもそも異空間収納自体、使えない人が多いんですよ?一体どうやったんですか? 僕だってまだ取っ掛かりすら掴めてないのに」


 ‥‥取っ掛かり‥かぁ‥‥‥ 前世の、ケータイファイルのクラウド保存をイメージしたんだけど‥‥こりゃどうやって説明したもんか‥‥



「‥‥まったく‥本当に気が抜けてくるわい‥‥‥」


 大きな盾の人が、何かポソリと呟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ