そのモンスター、人と共にモンスターと戦う
しかしおっかしいな~~‥‥ 普通一撃かませば群れごと逃げるのに。
「クソッ!!スターグレーがまだおるか!!!」
‥なるほど、群れのボス格がまだいるのね‥‥そのせいかな?
他には、普通の毛並みの、一回りやら二回りやら小さいのやら、ノーマルサイズなのやらと、ワラワラと‥‥
「おい!!魔法障壁を張れ!!!」
再び皆さんに緊張が走り、高そうな鎧の人が声を上げた。
「ああ!!」
「はいっ」
「「「は!??」」」「え?」
あれっ? こっちに言ったんじゃないの?
まぁいいや。
なんて思ってると、マクファーソンさんが片手を正面にかざしてた。
そちらに言ってたのか~
そしてファンッっと音と共に、青く透き通った壁がフワッと現れ‥うわぁかっこいいなぁ
かく言う自分のは
「来るぞ!!」
‥‥‥ゴス!! ドシ!! ブヒュ!! ビピィ!!
無色透明。
ぶつかった所が雨の日の窓ガラスみたいに、うにょんと景色が歪む。
マクファーソンさんの壁の外側に張ってたので、壁があるって気付かないでイノシシがぶっかるから‥‥‥痛ったそ~~~‥‥
因みに、込めた魔力は全力全開、蛇口イッパイ。
ドラゴンの方が二~三発ぶちかましてもへっちゃらポイなので、ミニバンイノシシの衝突なんぞ、へでもない。
まぁ~~~オーバースペックだけど、出し惜しみはなしって事で‥‥
と思っていたら‥‥
「‥くる‥‥!!」「右!!」「横!!」
シヨルラさんとコフランさん、それと自分が同時に気付いた! もう一群れいたか!!
急いで横に ブファオォ~~~~~!!!!っと ファイヤーブレス!!!
とりあえず牽制!!!
ちっきしょ!! 更に後ろに一頭回りこんだ!!
ミニバンサイズより二回り小さいイノシシが、少し距離を取ってる後衛の皆さんのところに真横から突っ込む!!
と、シヨルラさんが矢を放ち‥‥
一射目は左に逸れたけど、おぉ~~!!二射目は見事に眉間を捉えた!!
と思ったら骨と皮の間に滑り込んじゃった!!! なんちゅうアンラッキー!!!!
やばい!!! 蛇口イッパイだから割り振る魔力の間口が無い!!
ブレスもボイスも、そんなに体よじったら腹筋うまく使えんし!!!