表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/85

目的の途中の目的は選ばない

「‥‥は‥‥‥‥な‥‥なに‥‥何を‥‥」


 高そうな鎧の人がおどつく中、



「えっと、ギネッタさんでしたよね? 僕はマクファーソンといいます」


「あっはい、どうも‥‥」


「塩を買ったらどうするつもりなんですか?」


「え~っとそうですね‥急いで潜ってタウロスさん達にお届けします‥‥」



 ミステリアスさん‥‥え~っとマクファーソンさんは、振り返って


「じゃあ、いいじゃないですか」


 そうおっしゃった‥結構ぶっ飛んでるなこの人‥‥




「‥‥は?‥嘘に決まってるだろうが!! あんな追い回しても逃げるだけのタウロスなんぞにベヒーモスが

「いや可哀想だから止めたげてくださいよ。いい人達なんですよ、タウロスさん達‥‥

 というかベヒーモス並みに強いですよ? ケルベロス三頭を一人で始末できる人たちですから」


「は?‥‥」


「さ‥三頭‥‥‥」


「背後を取られなきゃ六~七(ろくしち)頭は軽いって言ってましたよ?」



「‥‥そ!‥‥そんな強いモンスターが浅いところに

「深い所にゃ草が生えて無いんですよ! そっちの牛さんは肉食ですか!?」



「‥に‥‥逃げ回るモンスターが強い訳‥

「住むとこ荒されなきゃ基本怒んないですよあの人たち‥‥」



 ‥‥予想外だったのかなぁ‥なんか静寂が支配した。



「‥‥で‥‥‥どうなんでしょ? 上行っちゃまずいですかね?」


「‥あ‥‥当たり前だ!!!」



 ‥やっぱそうなるかぁ


「‥んむう‥‥しかしのぉ‥‥」


 と思ったら大きな盾の人が、拳の人差し指を眉根に当て、悩み抜いた様な重い声で、言葉を遮った。


「は!?あんた軍人だろ!!」


「考えてみぃ‥‥儂らは何をしにここに来た?」


「ベヒーモスの目的証言の確認だろ!!」


「あぁ‥でだ、報告したとして‥‥誰が信じる?こんなベヒーモス‥‥ 儂なら虚偽としか思わんぞ‥‥」


「う゛‥‥」


「‥なるほど確かに‥‥良くて嘲笑‥悪くて投獄といったところか」



 ‥‥コフランさんが、なんかもの凄いことをボソリと仰った。


「どうもすいません、御心労お掛けしまして」


「‥‥いえ、誤らなくても‥‥‥貴方が悪い訳ではないのですから‥‥」


「あの~~コフランさん、敬語使わなくていいですよ?」


「は??」


 コフランさんは見たところ、この中で二番目に年長者。四十くらいかな?


「多分‥前世の父と同じくらいのお歳なので‥‥そんな方に敬語を使われるのはなんか、居住まいが悪いと申しますか‥‥」


「はぁ‥‥あ、いえしかし‥‥」


「あのぉ‥じゃまぁ‥おいおいお願いします‥‥」


「‥‥はぁ‥‥」



「‥‥‥まったく‥‥悩んでるのが馬鹿らしくなってきたわい‥‥ とにかくっ、此奴は上に連れて行く。おぬしらそれでいいな!」


 一番年長に見える大きな盾の人の、鶴の一声によって、何となく方針が、決まったっぽかった。




 ‥‥そしてシスターさんは相変わらず、この世の終わりみたいな顔をしていた‥‥


 ホントすいません怖がらせちゃってて‥‥‥

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ