表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/85

積み木の言葉

「‥‥い‥いや!ベヒーモスが罠の矢ぐらいで怪我をしないだろ!」


 ‥‥うん、まぁそうだね‥ よっぽど当たる向きが悪くなきゃ‥ ベヒーモスの皮膚ってエラく固いし、

 生えてるお毛々‥‥コレがまたケブラー繊維みたいにタフなんだもん‥‥長いとこを編んだら防弾チョッキ出来るよ多分‥‥



「ではさっきの掌の怪我は何なんだ?」


 ‥‥そりゃ~自分の‥‥ベヒーモスの爪だからですよ‥‥ 動転してたからヘンな力も入っちゃったし‥‥


 まぁ言わないけどね? せっかく庇ってくれてるのに。



「大体騙すにしても何故罠なんだ? いつ消えるかわからない不確定なものを。」


「‥それは‥‥‥ ‥そうだ!!たまたま絶好の機会に出会

「ならば最初に話し掛けてきたのは何だ?」


「‥お、俺たちをパニックにして罠に

「あの柔らかい口調でか?」


「‥‥それが作戦

「何の目的で?」


「そうだ塩だ!こいつは俺たちから塩を騙し取るために

「それを殺して奪おうとしなかった理由は何だ?こちらは逃げるのが前提の頭数だぞ?」



 ‥‥ベヒーモスって、そんな野蛮に見られてたのかぁ‥‥ まぁ父親を見てりゃあ想像も出来たけど‥‥


「‥‥つ‥次あった時も塩を‥‥

「それはもう敵意か?」


 ‥‥凄い追い詰め方するなぁ‥‥




「‥‥塩‥無いの‥‥?」


 バチバチ口撃が続くさなか、不意に弓のかた‥‥え~っとシヨルラさんが話し掛けてきた。


「そーなんですよー。岩塩は出るんですけどね?レッドオーガの縄張りのど真ん中なもんで、独占されちゃってて‥‥」


「‥‥‥」


「あっそうだ。あの~、ところで塩って‥‥そちらでは高いですか?」


「‥‥ううん‥‥そこまで高くは‥‥ない‥‥ 今度来た時‥‥持って来る‥‥」


「‥‥へ?」


「‥‥あげる‥‥」


「え!いいんですか!! いやでもそんな‥‥」


「‥大丈夫‥‥お礼‥‥」


「いや~‥でもただ貰うって訳には‥‥‥

 ‥‥そうだ、大したもんじゃないですけど、こういうのと交換っていうのは

「おまえら!何を他人事みたい‥‥に‥‥」



 言葉に詰まった高そうな鎧の人が、こっちに舌鋒を向けてきた‥‥

 と思ったら、急に萎んだ。



「‥‥は?‥そんな‥‥あり得ない‥‥‥」


「オ‥‥オリハルコン‥‥」


「他も見てみい‥‥ミスリル銀まで有るぞぃ‥‥‥」



 ‥‥何?その反応‥‥



「‥‥あの~‥コレってそんな珍しいんですか?」


 シヨルラさんにお訊ねすると


「‥‥うん‥‥すごく高い‥‥」


「そうなんですか?こんな純度のならゴロゴロありますよ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ