4章-07 目的地
サヤ「日、暮れてきたね」
アヌビス「よし、今日は俺んちに泊まってけ!」
ナオヤ「いい」
アヌビス「遠慮するな、泊まれ泊まれ!」
で、みすぼらしくてあんまり広くない家に案内された。
ナオヤ「狭い」
アヌビス「そう言うなって。これでも慣れたら結構愛着がわいて来るんだからよ」
その家に部屋は4つほどしかなく、全部6畳ほどの広さしかなかった。
アヌビス「こんな家でも一人でいると結構広く感じちまうんだから、不思議だよ」
サヤ「でも、今回は何事も起きなかったね」
ナオヤ「いいことだ」
パギー「でも、次、どこに行くの?」
アヌビス「その事なんだが、
あの掲示板にちょっと面白い情報が書いてあったよ。
…なんでも、海底国の女王様が、八音の旋律の一つを手に入れたという噂が流れている」
サヤ「海底!?」
海底国は、海の底に酸素供給技術を用いて作られた、地上とは隔離された場所だ。
ナオヤ「信憑性は」
アヌビス「どうせ当てもないんだ、信じようぜ」
レック「…あこは、どうも気が乗らんな…」
サヤ「…どうして?」
パギー「…海底人は地上人ぎらいで有名。
…一応潜水艇で交流は出来るようにはなってるけど、向こうの人たちはあまり快く思ってないみたい」
ナオヤ「…ふーん。まあしゃーない。
…次の目的地はそこで決まりか」
サヤ「……」




