3章-12 本戦
サヤ「それで、これからどうしよう」
アヌビス「とりあえず、試合の成り行きを見守るしかないな…」
ナオヤ「それで、交渉してみるしかないだろうな」
パギー「ディアスって人が、話の分かる人だったらいいけどね…」
サヤ「まだ、その人が勝つと決まったわけでもないし」
ナオヤ「なんとなくだが、レックとやらは
あのバカ正直さでは勝ち残れないような気がするな」
町の制度では大会で一位になった者だけに、チャンピオンと戦う権利が与えられる。
そして、あのレックとか言う男が決勝まで勝ち残った。
サヤ「すごいじゃん!」
アヌビス「…こんなもんなんだな」
控え室に行ってみた。
レック「おう!お前らか!どうだ見たか俺の試合!俺の強さに打ちひしがれたか!」
サヤ「ほんと、すごかったです!」
このレックと言う男は、見た目どおりの気さくな性格だった。
先ほどの試合もたくさんのファンが彼に声援を送っていた。
サヤ「もちろん、決勝戦も、勝てますよね?」
パギー「…いや、ディアスって人は、
まさしく無敵のファイターだから…」
レック「…そうだ。
俺はあいつと過去3回やって、全部負けてる。
それどころじゃねえ。
他の実力者の中にも、あいつに勝ったことのある野郎は一人もいねえ」
パギー「現在15連覇中で、新記録を作り続けてる、格闘技の異才」
サヤ「…と、とんでもなく強いんじゃん!」
レック「そういうことだ。
…でも、俺は勝つ」
ナオヤ「何を根拠に」
レック「根拠?んなもんねえよ。勝つっつったら勝つんだよ!
はっはっはっはっは!」
ナオヤ「そりゃすげえや!はっはっはっは!!」
豪快な笑い声を上げて、レックはいったん部屋から出て行った。
サヤ「…すごいなあ…」
パギー「…ほんとに勝っちゃいそう」
ナオヤ「無理だな」
サヤ「あのねえ」
アヌビス「…信じてやれよ!俺たちに出来ることはあいつを信じることしかねえだろ!」
ナオヤ「…信じるだけではなーんにもかわりません。
そうだ、いっそのこと妨害工作でもするかい?」
そして、決勝戦が始まる。




