2章-22 終幕
そこにラヴィーナさんがやって来た。
ラヴィーナ「そういえば忘れてました主人からナオヤさんに渡すように頼まれていた物があるのですが…」
ナオヤ「あ、では頂いておきます」
アヌビス「なんで渡す気になったんだ?あれだけ拒否してたのに…」
ナオヤ「気が変わったんだろう」
アヌビス「?」
パギー「パパは最初から渡す気だったんだよ。
パパも感づいてたんじゃないかな。
自分が、最低に告発されることに」
アヌビス「??」
ラヴィーナ「こちらです」
静寂のフルートを手渡される。
こうして、俺たちは二つ目の旋律を手に入れた…
パギー「…ねえ」
ナオヤ「…何だ?」
パギー「…ついて行って、いいかな?」
ナオヤ「…はあ!?」
ラヴィーナ「…パギー!?一体どういうつもりなの?」
パギー「…行きたい…
行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい!!」
ラヴィーナ「………………………………………………」
ラヴィーナさんはしばらく回りながら何かを考えていた。
そして、
ラヴィーナ「あなたがどういうつもりで行きたいのか知らないけど、そこまで行きたいって言うなら止めはしないわ!行ってらっしゃーい!」
ずこっ。
ナオヤ「あ、あのなあ、そっちで勝手に決めるな」
ラヴィーナ「ナオヤくんアヌビスくんサヤちゃんそれじゃこれからもパギーのことよろしくねーるんららー♪」
ラヴィーナさんはそう言って鼻歌を歌いながら去っていった。
パギー「…お母様、大好き♪」
サヤ「…最後まで、よくわかんない人だった」
ナオヤ「…あのなあ…食費とかどうするつもりだよ」
パギー「おこづかいもらった」
ナオヤ「…くそ…んじゃまあしょうがない、勝手についてきやがれ」
アヌビス「…いいのか…?」
ナオヤ「いざとなったら金貸してもらうぞ、パギー」
パギー「わっかりましたー」




