2章-20 自分殺し
お屋敷の前についた所で、いきなり呼び止められた。
ラヴィーナ「ああパギーそれにナオヤさんたち大変なんです主人が主人が先ほどキャットフード大厄災大学摘発のニュースをみてああもうわたしどうすればいいのかわからなくてああどうしようどうしよう…」
パギー「ママ!どうしたの?落ち着いて!何があったの?パパはどうしたの!?」
ラヴィーナ「パパは、パパは自殺を図ろうとしているの」
アヌビス「えええええー!?」
ナオヤ「…なんだと」
パギー「…パパ!」
洋館の中に、足を踏み入れた。
パギー「パパ…パパ!?どこなの!?」
声「パギーか。…ごめんね。パパは、あの事件の責任をとらないといけないんだ。…もう、パギーとは一緒にいられないんだ、ごめんね」
パギー「…パパ、やめて、自殺なんて、やめてっ!」
声「…ナオヤ君…話は聞いた。フルートは、ラヴィーナに、預けてある。
…あの事件は止められなかった僕らの責任でもある。
…すまなかった。
…到底許してもらえるとは思っていない…
…だから、せめて死んで、この償いをさせてもらう」
ナオヤ「…
…あきれて、言葉も出ないよ…」
ナオヤが息を大きく吸い込む。
ナオヤ「……ふざけるな、
ふざけるな、このオッサン!!」
ナオヤ「…もしあんたが死んだら、俺はあんたの娘を…殺すぞ」
パギー「………!?」
ルーギー「…や、やめろ!パギーには手を出すな!」
ナオヤ「…だったら…今すぐ降りてこいやくそが!!」
ルーギー「…わ、わかった、頼む、頼むからパギーには手を出さないでくれ」
ルーギー「…すまなかった、ナオヤ君。…私は君に殺されても文句は言わない。…ただ、パギーだけは、放してやってくれ」
ナオヤ「………あの、なあ………」
ナオヤ「…いい加減にしろや!もうマジであったまきた!
なんでそんなに死にたがるんだテメエ!?
死んで償うとかなんとか言ってるけど結局逃げようとしてるだけじゃねえのか!?
こっちはテメエが死ぬことなんかこれっぽっちも望んでやしねえよ!!!!!」
ナオヤ「本気で償う気があるんなら生きて他に何かもっとできることしてくれよ!?
できることなんかいくらでもあるだろ!?なあ!?
死んだら何やっても許されるとか思って甘ったれてんじゃねえぞ!!」
今にも胸倉に掴みかからんという勢いで、ナオヤはそう言った。
ルーギー「…」
パギー「…」
ナオヤ「…どうなんだよ!!」
ナオヤは今にも殴りかかりそうになるのを、必死でこらえていた。
声「………………それは………
…
すまない…どうやら私が、浅はかだったようだ」
その後、警察が来た。
…が、話によると、ルーギーさんは直接携わっていたわけではないので、
事情聴取だけ行い、すぐに釈放らしい。




