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世界で一番君が嫌い  作者: びゅー
2章 学問
62/116

2章-19 決着

?「残念ながらここには監視カメラがつけてある。いつ何時誰が忍び込んでくるかわからないからな」

パロール「…僕たちに大学に、いや

国家権力に刃向かうだけの力は無かった…それが事実なんだ、ナオヤ君」

ナオヤ「…ふざけてやがる。地獄に落ちろ」

サヤ「…私たちを、どうするつもり?」

?「もちろんここで消えてもらう。悪く思うな」

ケセラ「…待って、どうか、ここは見逃してあげてください、お願いします」

?「やだねー。てか、無理」

パギー「お父さんの研究を好き勝手に…

絶対許さない、絶対許さないから!!」

?「うるさいな。じゃ、まずは一番近くの、ルーギーさんのお嬢さんからあの世に行ってもらうとしようか」

ケセラ「…

お嬢様、私は、あなたを護らないといけない」

ケセラさんは黒服の男の一人に強引に飛び掛っていった。

黒服の男が引き金を引くより早く、ケセラさんの蹴りが男の拳銃を弾き飛ばす。

どぉん!

それと同時に、轟音がした。

もう一人の男の放った弾を足に受け、ケセラさんはその場に倒れた。

パギー「ケセラ!」

パロール「…ちっ…」

パロールさんは何かを決心したかのように、もう一人の黒服に体当たりをくらわせた。

どごぉん!

が、もう一発の轟音とともに、二人は倒れこんでしまった。

パロール「…くは…っ」

サヤ「ああっ!」

男「…けっ、これぐらいで…

…!?」

ナオヤ「…」

男「ぐふああっ!」

最低が男の腕をねじるように締め上げる。

サヤ「…もしもし、ノルン?大スクープよ。キャットフードの大厄災の真相が分かったの。理学部の地下室を調べるように、って、言っておいて」

アヌビス「…殺った、のか?」

ナオヤ「…いいや。あとあと面倒だからな」

パギー「…ケセラ!!」

アヌビス「…大丈夫だ、まだ、生きてるよ。たぶん助かる」

ケセラ「…ナオヤ、さん…」

ナオヤ「何だ」

ケセラ「…ごめんなさい」

ナオヤ「…許しません」

ケセラ「…」

サヤ「…まあ、何はともあれ、一件落着だね」

ナオヤ「…まだ、終わってねえぞ」

サヤ「…え?」

ナオヤ「この忌まわしき物体を開発した人が、まだ残ってる」

パギー「…お、お父さん?」

ナオヤ「…そうだ。そして、悪いが、人質になってもらう」

パギー「…へ…

へ!?」

サヤ「さ、最低!?ちょっと落ち着いて!」

ナオヤ「…やだね。パギーには悪いけど、

逆らうと痛い目にあうぞ」

パギー「…そ、んな…」


パギー「け、ケセラを助けてあげて」

サヤ「…救急車、呼んどいたよ」

アヌビス「…仕方ねえ、外まで運んどくか」


サヤ「待ってよ、最低」

ナオヤ「何だよ」

サヤ「ルーギーさんのところに行って、どうするの?」

ナオヤ「いいだろが、別に」

サヤ「わたし心配なの!最低が何かとんでもないことやらかしちゃわないか…」

ナオヤ「…黙ってろ。いい加減にしないとお前でも本気で怒るぞ」

サヤ「…」

最低はもう、私には止められなかった。

パギー「…お父さんを、ゆるしてあげて」

ナオヤ「…は?」

パギー「…お父さん、いつも苦しんでるみたいだった。

今まで何に苦しんでたのか全く分からなかったけど、やっとわかった。

おとうさん…ずっと責任感じてきたの。

…だから…だから…ゆるしてあげて…」

涙声でパギーが訴えた。

ナオヤ「…許せるか」

が、無下に断られてしまう。

パギー「…」

パギーも、もう何も言えなかった。

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