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世界で一番君が嫌い  作者: びゅー
2章 学問
58/116

2章-15 終着?

…朝


昨日の夕食で反省してくれたのか、朝食は普通の目玉焼きにサラダにサンドイッチだった。

…なかなか、おいしかった。

そして、食べ終わり、

ナオヤ「…では、これで失礼します」

アヌビス「…おいおい、帰るのかよ」

ナオヤ「仕方ないだろ、もらえなかったんだから。

はい集まりませんでした。八音の旋律集めの旅、終了―」

サヤ「…最低、もしかして渡してもらえないほうがよかったの?」

ナオヤ「当然だ。これで旅も終了。

こうなった以上もうどうしようもないからな。残りを集めるだけ無駄だ」

アヌビス「…おいおいおい」

ナオヤ「仕方ないだろ。無理なものは無理なんだ」

サヤ「…でも、それじゃあ、わたしどうしよ」

ナオヤ「俺の家に来いよ。今更一人増えたって誰も文句いわねえよ。あ、もちろん自分で食べる分は自分で稼がないといけねえけどな。ま、教えてやるよ、すぐに慣れるさ」

サヤ「…いいの?」

ナオヤ「ああ、来い」

で、まず世話になった二人の所へ挨拶に向かう。

ルーギー「もう帰ってしまわれるのか…残念です」

ラヴィーナ「たいしたおもてなしできなくてごめんなさいねーよかったらまた遊びに来てちょうだいねー楽しかったわーもういつでもいいからパギーとも遊びに来てやってね、おねがいね」

サヤ「また、機会があれば、必ず来ます」

ナオヤ「…まあ、おそらく二度と来ることはないでしょう」

アヌビス「おいっ!最後の最後まで失礼な」

ナオヤ「失礼か!?事実だぞ!だって遠いし!」

ルーギー「ははは。では、これでお別れだな」

ラヴィーナ「楽しかったですよーまた来てくださいねー」


ナオヤ「おい」

サヤ「なに?」

ナオヤ「もう、大丈夫なのか」

サヤ「うん、一晩寝たら、ちょっとすっきりした」

ナオヤ「そっか、よかった」


そうして、俺たちは屋敷を後にした。

…こうして、俺たちの短い旅は、オチもなく中途半端に、終わりを告げ…


ケセラ「待ってください」

サヤ「…?」

ナオヤ「まだ何か用ですか?もしかして…忘れ物?」

ケセラ「違います。ほら、パギー」

ケセラさんの後ろには、パギーがくっついていた。

パギー「ケセラが言ってよ…」

ケセラ「お嬢様から言い出されたことでしょう。お嬢様がおっしゃられるのが筋です」

パギー「うー」

ナオヤ「…なんだなんだ?言いたいことがあるなら早くしてくれよ」

パギー「今日一日、遊ぼ」

サヤ「…へ?」

ナオヤ「…そんな暇はない」

パギー「…一日だけ、ね」

ケセラ「わたしからもお願いします、どうかお嬢様のわがままを聞いてやってはもらえないでしょうか」

サヤ「…いいじゃん、最低。今日だけ遊んであげようよ」

ナオヤ「…」

…まったく、俺もお人よしだ。

ナオヤ「しゃーない、勝手についてこい。ただし、一日だけだぞ」

パギー「やった!!」

パギーは大喜びだった。

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