2章-00 間 別れ
アヌビス「で、ノルンちゃんは、これからどーするつもり?」
ノルン「そーね…なんならついて行こうかなー♪」
アヌビス「いきなり、そりゃまたどうして」
ノルン「私気まぐれだからさ。それにさいてー君?ちょっと気に入ったし」
アヌビス「でも、親御さんが心配してたよ…?」
ノルン「いつものこといつものこと」
アヌビス「…って、あれ…」
ノルン「げげ」
すごいスピードで一人の女性が、こちらへ向かってくる。
表情は怒りか安堵か、それとも。
ノルン「お母さん!!」
母「ノルン!あんたって子は!ついさっき警察から連絡あったのよ!一人で危ない所いくなってあれほど行ってるでしょ!」
ノルン「そ、そのことなんだけど、お母さん、もうちょっと、この人たちについていきたいな…なんて」
母「ダメです!!」
ノルンの母親はノルンの腕を掴んだ。
母「さあ、とっとと帰るわよ」
ノルン「やだー!私行きたいー!!」
ノルンは母親の手を逃れようと必死でもがくが、動きを完全に封じられており、そのまま連れ去られていった。
母「あ、サヤちゃん、お母さんから手紙預かってるわよ。
なんだか思いつめてたみたいだったから、はやくいってあげてね」
サヤ「お母さんが?何があったんだろ…。
分かりました、ありがとうございます」
母「みなさん、ノルンの面倒を見てくださってありがとうございました。それでは」
ノルン「ひーん!」
じたばたじたばたとノルンは必死に抵抗するも、そのまま見えなくなっていった。
サヤ「ノルンもあの人にかかれば一発でああなのよ」
アヌビス「しかし、何か信じられねー体験だった…世界は広いな」




