5章-13 いくら積まれても
アヌビス「おい!ナオヤ!いいのかよ!あれで!」
パギー「そうだよ!サヤの幸せを考えるなら、連れ出すべきだよ!」
ナオヤ「あのな、おまえらの感性とサヤの感性は違うんだよ。
知ってるだろ?あいつは金さえありゃ他はなんでもいいんだよ。
ここにいる方が、あいつは幸せだ」
パギー「そんなことない!」
ナオヤ「やっとあいつは長いこと望んでいたものを手に入れたんだぜ?
せっかく幸せになれたのにそれを奪ってやったら可哀相だろ」
パギー「ちがう!」
レック「お前は、いいのか?」
ナオヤ「…」
レック「サヤをここに残して行って、本当にいいのか?」
ナオヤ「ああ、それがあいつの望むことなら、仕方ない。
むかつくのは確かだけど、あいつが決めたことだぜ。俺たちに口を出す権利はない」
レック「サヤは、お前のことが好きなんだぞ!」
ナオヤ「だからたった今、嫌われてやっただろ。
これで、何の気兼ねもなくさようならってわけだ」
パギー「それでいいの!?」
ナオヤ「ああ。
あいつがこれで幸せになるんなら、これでいい」
アヌビス「こんなの…あいつの本当の幸せじゃないぞ。
絶対、違うからな!」
ナオヤ「人の幸せまで自分のものさしで図らないでください」
セイント「ナオヤさん」
ナオヤ「はい?」
セイント「実は、サヤはあなたの事を大変気にかけておりまして、それでどうにかあなたにも、この宮殿にとどまってほしいようです」
ナオヤ「わがままだっての。いい加減にしてほしいぜ。
何と言われようと、答えはノーですよ」
セイント「4000万円、支払います。
それでも…だめですか?」
アヌビス「な…」
パギー「…」
ナオヤ「だめです。なんでもお金でどうにかなると思わないでください」
セイント「…ごめんなさい」
ナオヤ「まったく。無礼千万だ」
パギー「…」




