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5章-09 邂逅
セイント「ここが私の部屋です」
サヤ「…」
私は女王様のお部屋に案内された。
………。
こんな所に入るのが初めてのサヤはもう気が気ではない。
セイント「いかがですか、この部屋は?」
サヤ「えっ!?と、とっても素敵ですね!」
心臓がばくばくしていた。
セイント「そう。ありがとうね」
サヤ「…」
{ど、どうすればいいの!?}
落ち着かずにあちらこちらを見てまわる。
と、ベッドの上の、古い写真にふと目が行った。
若い女の人が、赤ん坊を抱いている写真だった。
サヤ「あの写真は…」
セイント「あれが、11年前の私です。
そして、あの赤ん坊が、11年前の…あなたです」
サヤ「…
………
…
えええええええええ!?」
セイント「おかえりなさい、サヤ。
入国申請所であなたの名前を聞いたときからもしや…と思ったのだけど、まさか本当に
あなただったなんて…
また、こうしてあなたに会えるなんて、うれしいわ」
サヤ「……」




