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ビリトの手記  作者: 兎角Arle
13/16

メディナクト遺跡

01.

(前略)


・・・以上のことからメディナクト遺跡は何かを祭るための施設だった可能性が非情に高い。

何を祭るのか、どのような儀式が行われていたかが今後の調査の中心となる。


上記した通り、現在分かっている手がかりはマディリア譜のみであり、その解読も未だ続行中である。


今回の遺跡調査において、修復した設備は下記となっている。


(後略)

a.


「先生、連合からお返事来たんですか?」

「ああ・・・、荷物をまとめて引き上げるぞ」

「・・・・・・また最期は連合に引き継ぎなんですね」

「元々連合からの依頼だ。仕方がない」


「先生やけにアッサリしてますね・・・」

「・・・・・・」

「どうせ飽きて来てたんでしょう?」

「・・・・・・」

「もうっ・・・!」


「そういえば、誕生日いつの間にか過ぎているな」

「っ・・・。そうですね」

「いつも祝ってやれなくてすまない」

「い、良いんですよ。本当の誕生日ってわけでもないですし!」

「・・・・・・」


「ビリト」

「?」

「―――いいや、この話は街に戻ってからにしよう。行くぞ」

「ふえ? あっ、はい!」

02.

以上で、定期報告を終了する。

我々の調査の続行に関してはそちらからの指示を待つ。


ハルス.

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