基種
◎基種
基種とは、その人物がイレギュラーになるにあたりどのような素質を持っているのかを表す。また、基種選択時にその基種の自動取得専門技能を取得できる。
○英雄
英雄とは、世界によって生み出された/選ばれた世界の守護者である。
○悪雄
悪雄とは、英雄の中でも他者を顧みない「悪」の英雄である。
○反英雄
反英雄とは、英雄を倒すために生み出された者たちのことである。
○核装者
装核者とは、世界の核を装備することのできる者たちのことである。
○暴走者
暴走者とは、運命を狂わせることができる者たちのことである。
○預言者
預言者とは、未来を感じ取ることができる者たちのことである。
○破壊者
破壊者とは、あらゆるものを概念的に破壊することができる者たちのことである。
○魔術師
魔術師とは、異世界の常識に精通した者たちのことである。
○特異点
特異点とは、運命に愛されてしまった者たちのことである。
○異端者
異端者とは、異世界の中でも特に変わった世界の出身者たちのことである。
◎英雄(Hero)
●能力値修正
肉体:+2 魂:+2 運命:+3
●自動取得専門技能
○英雄
使用技能:- 代償:全D
効果:自身の行動を消費して使用を宣言できる。シーンに登場している基種が「英雄」「悪雄」「反英雄」を除く全てのキャラクターを対象とする。対象を「エキストラ」にする。この専門技能は1シーンに1度まで使用できる。
解説:英雄という存在はあらゆる者を凌駕することができる。英雄に対抗できるのは、同じ英雄か反英雄だけだ。
●専門技能
○伝説の武器
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクター作成時に自身の装備している「種別:武器」のアイテムを一つ選択する。そのアイテムに「種別:伝説」を追加し、さらに「伝説武器特殊能力」から1つ選び、その能力を付加する。
解説:その世界には伝説がある。輝く剣を持った者が悪しき竜を討つ伝説がある。
幾千万の軍団を貫いた槍の伝説がある。神から槌を授けられた者の伝説がある。
その伝説の武器を持つ者こそが、英雄なのだ。
○世界の加護
使用技能:- 代償:-
効果:自身がシーンに登場した時、自身のDC値とCLを+1する。
解説:英雄は、その存在ゆえに世界に、神に、ストーリーテラーに愛されている。
その愛は英雄に力を与えるのだ。
○人々を導く光
使用技能:- 代償:-
効果:自身が登場したシーンに「エキストラ」が登場している場合、自身のDC値を+2し、このシーンの間あらゆる判定の達成値に+5する。
解説:英雄の存在は、その世界の住民にとっては希望そのものだ。その住民たちから受ける信頼は英雄自身の力へとなるのだ。
◎悪雄(Dark Hero)
●能力値修正
肉体:+2 魂:+3 運命:+2
●自動取得専門技能
○悪のカリスマ
使用技能:- 代償:2D
効果:自身以外の誰かが判定を行った直後に使用できる。その判定を失敗させる。この専門技能は「英雄殺し」を除くあらゆる効果より優先させて適用する。この専門技能は1シーンに1回まで使用できる。
解説:悪雄にはそう呼ぶにふさわしいカリスマがある。そのカリスマはあらゆる存在を見とれさせるだろう。
●専門技能
○象徴武器
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクター作成時に自身の装備している「種別:武器」のアイテムを一つ選択する。そのアイテムに「象徴武器特殊能力」から1つ選び、その能力を付加する。
解説:悪雄が持つその獲物は、その悪雄の象徴ともいえる物だ。悪雄を象徴するそれは、常に悪雄の力になるだろう
○頼りになる相棒
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクター作成時に「影響力:3」、「関係:相棒」のコネクションを得る。1シナリオに1回、戦闘シーン以外でその人物を登場させることができ、自身が次に行う判定を成功したものとして処理出来る。
解説:その人物は、悪雄にとってはかけがえのない頼りになる存在だ。そいつはいつも悪雄が行う無茶に付き合ってくれる。
○比類なき存在感
使用技能:- 代償:-
効果:自分以外のキャラクターが射程を参照する行動を行う時、その射程内に自身が含まれている時に使用できる。その行動の対象、もしくは中心点を自身に変更できる。この効果は1ラウンドに1回まで使用できる。
解説:その悪雄が発する存在感は他者に必要以上の警戒心を与える。その警戒心が人に悪手を起こさせる。
◎反英雄(Anti Hero)
●能力値修正
肉体:+3 魂:+2 運命:+2
●自動取得専門技能
○英雄殺し
使用技能:- 代償:2D
効果:基種が「英雄」もしくは「悪雄」が専門技能を使用した時に使用できる。その専門技能の効果を無効化する。この専門技能はあらゆる効果より優先させて適用する。この専門技能は1シーンに1回までしか使用できない。
解説:反英雄は、英雄を倒すために生み出された存在だ。反英雄の前では英雄といえどもただのイレギュラーへとなり下がるのだ。
●専門技能
○神殺しの器
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクター作成時に自身の装備している「種別:武器」のアイテムを一つ選択する。そのアイテムに「神殺武器特殊能力」から1つ選び、その能力を付加する。
解説:反英雄が持つ武器は、世界の支配者たる神に対する抑止力として造られた、神を殺すことができる武器だ。
○修羅
使用技能:- 代償:-
効果:戦闘シーンの一番最初のダイスチェックタイミング時に効果を発動する。自身のDC値を+3する。
解説:戦いの中にこそ、反英雄がその力を誇示することができる場面である。
○不屈の信念
使用技能:- 代償:-
効果:自身の体力が最大値の半分以下になる度に発動する。自身のDC値とCLを+2する。
解説:英雄を倒すという不屈の信念が、窮地に陥るごとに反英雄に力を与える。
◎核装者(Core Master)
●能力値修正
肉体:+3 魂:+3 運命:+1
●自動取得専門技能
○世界核保有
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクター作成時に自身の装備している「種別:武器」または「種別:防具」のアイテムを一つ選択する。そのアイテムに「種別:世界核」を追加し、そのアイテムに「世界核特殊能力」から1つ選び、その能力を付加する。
解説:核装者が核装者たる所以。その世界核は自身の世界のものか。それとも…。
●専門技能
○託されたモノ
使用技能:- 代償:-
効果:自身が[種別:世界核]のアイテムを装備している間、「圧倒的成功」の発生条件が「達成値が目標値より8大きい」に変更される。
解説:この世界核は誰かから託されたモノだ。託された願いは世界核の力となる。
○呪われたモノ
使用技能:- 代償:-
効果:自身が「種別:世界核」のアイテムを装備している間、自身の任意の主能力値を二つ選び、片方に+4、もう片方に-1する。どの能力値に修正が入るかはキャラクターの作成時に決定しておくこと。また、修正した能力が推奨能力に選択された時、この専門技能を習得しているキャラクターは能力値の代用を行うことができない。
解説:この世界核は誰かから呪われたモノだ。呪われた思いは世界核の力となる。
○我核也
使用技能:- 代償:-
効果:自身は[種別:世界核]のアイテムは破棄されず、装備から解除することが出来なくなる。また、自身が装備した状態でも自身の「種別:世界核」のアイテムを他のキャラクターに貸与することが出来る。その際、貸与されたキャラクターはあらゆる判定に+3する。
解説:この世界核は意志を持つ。ひとりでに動き、時にはかりそめの体を得て、世界核は異界を旅する。
◎暴走体(Recklesser)
●能力値修正
肉体:+3 魂:+1 運命:+3
●自動取得専門技能
○暴走する運命
使用技能:- 代償:1CL
効果:任意の対象が判定を行った直後に使用できる。その判定を振りなおさせる。この専門技能は1ラウンドに1つの判定まで使用できる。
解説:暴走体は運命を暴走させることによって起こる事象の結末を変化させることもある。
●専門技能
○意図的な想定外
使用技能:- 代償:3CL
効果:任意の対象が判定を行う直前に使用できる。その判定を自身が行う。その際、DC値は自身のものを参照する。
解説:暴走体は運命を暴走させることによって想定されなかった結末を引き起こすこともある。
○矛盾する運命
使用技能:- 代償:2CL
効果:任意の対象が判定を行う直前に使用できる。その判定の目標値と達成値は+と-を逆転させて計算する。この効果は1シーンに1回まで使用できる。
例:目標値12の判定は目標値が-12になり、本来の達成値が16の場合、実際の達成値が-16となるためこの判定は失敗となる。
解説:暴走体は運命を暴走させることによって実際の事象とは矛盾した結末を強引に引き起こすこともある。
○転落と栄光
使用技能:- 代償:2CL
効果:自身の判定を行う直前に使用できる。その判定の結果を「致命的失敗」にする。その後、1度だけ任意の判定の結果を「圧倒的成功」にする。この専門技能は1シナリオに1回まで使用できる。
解説:暴走体は運命を暴走させることによって過去の大失敗と未来の大成功を引き起こすこともある。
◎預言者(Task Answer)
●能力値修正
肉体:+1 魂:+3 運命:+3
●自動取得専門技能
○短期予言
使用技能:- 代償:-
効果:ダイスチェックタイミングに使用できる。現在のDC値の分ダイスを振り、その結果をメモしておく。このシーンの間、自身が判定を行う直前に宣言することで、その判定のダイスの目をメモした結果に変更することが出来る。変更を行った場合、そのメモを破棄する。
解説:預言者の口から明かされる数十秒から数分後の未来。はたして、それは現か夢か。
●専門技能
○逆説の解
使用技能:- 代償:1CL
効果:GMに直接疑問点を尋ねることが出来る。GMは回答を拒否しても良い。この専門技能は1シナリオに3回まで使用できる。GMが回答を拒否した場合、この専門技能の使用回数には数えず、代償は差し戻される。
解説:預言者の口から明かされる衝撃の新事実。実際に未来で見たのだから、間違いはないだろう。
○真言の遣い
使用技能:- 代償:5CL
効果:対象が行動を行う際に使用できる。対象の行動を自身が決定できる。この専門技能は1シナリオに1回まで使用できる。
解説:預言者の口から明かされる信じがたい現実。想いとは別に体が動くのは、それが運命だからか。
○聖上なる道標
使用技能:- 代償:1CL
効果:自身の行動を消費して使用することが出来る。シーンに登場している任意のキャラクター(複数可)を対象とする。このシーンの間、対象が行うあらゆる判定の達成値に+2する。この専門技能の効果は重複する。
解説:預言者の口から明かされる希望の光。小さな積み重ねは、大きな未来を変える。
◎破壊者(Crasher)
●能力値修正
肉体:+4 魂:+2 運命:+1
●自動取得専門技能
○世界の敵
使用技能:- 代償:-
効果:自身が発生させたあらゆる威力判定の達成値を+5する。また、威力判定時に任意のDC値(最大3)を減少させることでその威力判定の達成値に+[減少させたDC値×5]する。
解説:世界の破壊するものなのだから、それは世界の敵で間違いはないだろう。
●専門技能
○生命の狩人
使用技能:- 代償:2CL
効果:自身が任意のキャラクターを『戦闘不能』及び『死亡』の状態にした場合発動できる。自身は追加の行動を得る。この専門技能は1シーンに1回まで使用できる。
解説:絶対の暴力が人々を蹂躙するのだから、それは生命の狩人で間違いはないのだろう。
○破壊の権化
使用技能:- 代償:1D
効果:自身の攻撃によって発生したダメージを計算した直後に発動できる。攻撃の対象にダメージを与える代わりに対象が所持、及び装備している[発生したダメージ÷20(切り上げ)]個のアイテムを破棄させる。
解説:圧倒的な暴力がすべてを破壊するのだから、それは破壊の権化で間違いはないのだろう。
○死の行進
使用技能:- 代償:-
効果:自身が任意のキャラクターを『戦闘不能』及び『死亡』の状態にした場合発動できる。自身のDC値とCLを+2する。
解説:荒れ狂う暴力が屍の山を築いていくのだから、それは死の行進で間違いはないのだろう。
◎魔術師(Traveler)
●能力値修正
肉体:+1 魂:+4 運命:+2
●自動取得専門技能
○異界転化魔術
使用技能:- 代償:-
効果:自身が行った「代償:XCL」の専門技能、および異界常識を使用するたびに自身のDC値を+1することができる。
解説:異界の力を使ったとき、そのエネルギーを無駄にせず、自身の活力へと転換する技法。
●専門技能
○複数異界所持
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクターの作成時に次の2つのうち1つを選択する。
・CL1の異界常識を追加で2つ取得することが出来る。
・CL3の異界常識を追加で1つ取得することが出来る。
なお、この効果で同一の異界常識を取得することはできない。
解説:異世界を研究したことで複数の異界常識を取り込むことができるようになる技法。
○万能の解
使用技能:- 代償:全D
効果:自身の行動を消費して使用できる。シーンに登場している他のキャラクターが所持しているCL3までの異界常識を1つ選択する。選択した異界常識を即座に取得する。この専門技能は1シナリオに1回まで使用できる。
解説:他者が持つ異界常識を瞬時に解析し、自身のものにする技法。
○高速異界展開
使用技能:- 代償:全D
効果:自身の行動を消費して使用できる。自身のCLを5にする。この専門技能は1シーンに1回まで使用できる。
解説:自身の力の動力として、自身の異界を活性化する技法。
◎特異点(Singularity)
●能力値修正
肉体:+2 魂:+1 運命:+4
●自動取得専門技能
○特異点
使用技能:- 代償:-
効果:自身の判定で「ストレンジリザルト」が発生した場合、すべての出目に+1する。
解説:ひどく奇妙な事象だが、特異点にとっては日常茶飯事の代物だ。
●専門技能
○奇妙な縁
使用技能:- 代償:-
効果:自身がシーンプレイヤーでないシーンに登場する際に、シーンに登場するための代償を支払わずにシーンに登場できる。また、GMがシーンへの登場を許可しない場合でも、5CLを代償として支払うことでシーンに登場できる。
解説:なぜここにいるかはわからないが、特異点にとっては日常茶飯事の代物だ。
○驚異的生存能力
使用技能:- 代償:-
効果:自身が『戦闘不能』及び『死亡』の状態になった時に使用できる。即座にそれらの状態を解除し、自身の生命点を〈最大生命点〉まで回復させる。この専門技能は1シナリオに1回まで使用できる。
解説:なぜ生き残れたのかはわからないが、特異点にとっては日常茶飯事の代物だ。
○運命の加護
使用技能:- 代償:-
効果:自身の判定の直前に使用できる。任意の値のCLを減少させる(最大3)。その判定の達成値を±[減少させたCL×5]する。この専門技能は1シーンに1回まで使用できる。
解説。その結果が偶然によるものか、はたまた必然によるものかはわからないが、特異点にとっては日常茶飯事の代物だ。
◎異端者(Stranger)
●能力値修正
肉体・魂・運命のうち1つを+3、残り2つを+2
●自動取得専門技能
○異端世界
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクターの作成時に「異端世界常識」の異界常識を一つ選択して取得できるようになる。
解説:異端者を異端者たらしめいている所以。その特異な世界観は、異端者の武器である。
●専門技能
○揺るがぬ世界
使用技能:- 代償:-
効果:キャラクター作成時に自身が所持している異界常識を一つ選択する。その異界常識は「異世界展開」で無効化されなくなる。
解説:異端者の持つ異界の常識はほかの世界の常識を受け付けない。
○ずれた感覚
使用技能:- 代償:-
効果:自身が行う判定での能力値代用の補正を-3から-1に変更する。
解説:異端者の持つ異界の常識はほかの世界からずれて、境界を曖昧にしてしまう。
○唯一解の担い手
使用技能:- 代償:-
効果:自身が異界展開を使用した際に発動する。自身が持つCL3・CL5の異界常識は他のキャラクターに適用されない。
解説:異端者の持つ異界の常識はあまりにも難解すぎて、他者には利用することができない。