用語集
用語集
●基礎能力値
基礎能力値とはそのキャラクターの基礎となる能力値である。基本的にセッション中でこれらを使用することはないがセッションで主に使用する能力値はこれによって決定される。
○肉体:肉体の能力値は、そのキャラクターの体がどれだけ強いかを表している。
○魂:魂の能力値は、そのキャラクターの魂がどれだけ優れているかを表している。
○運命:運命の能力値は、そのキャラクターが運命にどれだけ愛されているかを表している。
●能力値
能力値はそのキャラクターの得意不得意を表したものである。セッション中に利用するほとんどの判定に関わってくるので、自身のキャラクターの能力値はしっかりと把握しておくとよい。
○筋力:そのキャラクターがどれくらい力強く頑健なのかを表している。
影響を受けるシステム:アイテムの装備の-の下限、足止め判定
○敏捷:そのキャラクターがどれくらい素早いのかを表している。
影響を受けるシステム:落下・追突ダメージの算出、足止め判定
○器用:そのキャラクターがどれくらい器用なのかを表している。
影響を受けるシステム:消耗品の効果
○知力:そのキャラクターがどれくらい経験豊富で賢いのかを表している。
影響を受けるシステム:能力評価
○直感:そのキャラクターがどれくらい感が良く、精神強いのかを表している。
影響を受けるシステム:能力評価、一部の『状態異常』
○幸運:そのキャラクターがどれくらい運に恵まれているのかを表している。
影響を受けるシステム:異界式救急蘇生
●副能力値
副能力値は判定には関わらないが、セッションの進行に必要な能力値である。
○最大生命点:そのキャラクターがどれだけ攻撃に耐えられるのかを表している。
○戦闘速度:そのキャラクターが戦闘時にどれだけ素早く行動できるのかを表している。
○移動値:そのキャラクターが一定時間にどれだけ移動できるのかを表している。
○CL上限:そのキャラクターの異世界の内包上限値を表している。
●ダイスプール(以下DP)
DPとは、世界の中で自由にできる力の総量のことである。
そのセッションにおいて使用するダイスを固めて置いておく場所。
GMはセッション開始時にDP内のダイス総数(以下DP上限)を設定しておき、関係のないダイスが紛れ込んでそれ以上にならないように注意を払わなくてはならない。DPの上限は(プレイヤーの数+GMの出す戦闘に参加するNPCの数)×5~10ぐらいを目安にするとよい。GMを含むセッション参加者はDP外のダイスを使用してはならない。ダイスの交換は良い。
●ダイスキャパシティ(以下DC)値、DC基本値
DC値とは、各々がその世界の中でどれだけ力を発揮できるかの総量である。
各キャラクターが判定で使用できるダイス数の上限となる。ゲーム開始時のDCは2である。DCは「致命的失敗」、「圧倒的成功」、「専門技能」、「異界常識」、「常識解放」、一部アイテムにより増減する。
DC値が増加した場合、そのキャラクターのプレイヤーはDPから増加した分だけダイスを受け取る。逆にDC値が減少した場合、そのキャラクターのプレイヤーは減少した分だけ手持ちのダイスをDPに返さなくてはならない。DC値は0未満になることはなく、0未満になるように代償としてDC値を減少させることはできない。
代償にXDと書いてある場合、その効果の使用する場合自身のDC値に-Xすることが条件となる。また、代償が全Dと書いてある場合はその効果を使用した場合、自身のDC値は0となる。
各キャラクターはシーン開始時、及びラウンドの開始時にあるダイスチェックタイミングで現在のDC値が自身のDC基本値以下の場合、DC基本値と同じ値になるようにDC値を回復させることが出来る。各キャラクターの初期作成時のDC基本値は2となる。
●技能
基本技能と専門技能の二つに分けられる。レベルはSLで表される。
●基本技能
基本技能とは判定に使用される基礎となる技能である。技能の有無で判定の達成値に大きな影響が出る。
●基本技能一覧
○白兵戦闘
「白兵攻撃」及び「防御」など、近接距離の戦闘を行うための技能。
○見切回避
「回避」など、攻撃を避けるための技能。
○射撃攻撃
「射撃攻撃」を行うための技能。
○異界知識
異世界に対する知識を披露するための技能。
○乗騎操縦
何かしらの乗り物を扱う時に使用する技能。
○演技舞踏
何かしらの演技や踊りなどを舞うときに使用する技能。
○集団統率
五人から数百人程度の集団を率いて指揮するために使用する技能。
○身体操作
自身の体を正確に動かすために使用する技能。
○推理論証
自身の推理を他者に聞かせ、信じさせるために使用する技能。
○交渉説得
他者と交渉を行い、説得するために使用する技能。
○楽曲演奏
何らかの楽器を演奏するために使用する技能。楽器の指定はしなくても良い。
○芸術才能
何らかの芸術に対する才能を発揮するときに使用する技能。分野の指定をすること。
○治療技術
道具や薬を遣って他人を治療するために使用する技能。
○工作設置
工作物を設置するために使用する技能。
○工学技術
機械類に対する知識や操作、改造を行うときに使用する技能。
○危険察知
自身に対する危険を素早く察知するときに使用する技能。
○狩猟技術
何かしらのものを追い立てるときに使用する技能。
○気配遮断
自身の気配を遮断し、相手に察知されづらくするときに使用する技能。
○能力評価
他者の能力を評価するときに使用する技能。
○捜査鑑定
場の状況や物品から情報を集めるために使用する技能。
○情報収集
一定の集団から情報を集めるために使用する技能。
○物資調達
何らかの方法で道具を調達してくる時に使用する技能。
○XX知識
XXについての知識を使用するときに使用する技能。XXの中には任意の単語を入れてよい。
●専門技能
基種・戦種によってのみ得られる特別な技能。
使用を宣言し、代償を支払うことで効果を得られる。
●常識レベル(以下CL)
キャラクターに根付く異世界の常識がどのくらい自身に影響を及ぼしているかのレベル。CLが高いほど強力な影響を及ぼす。最低値は1となり、それ以下には減少せず、1未満になるように代償としてCLを減少させることができない。
自身のCLが所持「異界常識」のCLに達したとき、その「異界常識」の効果の適用を開始する。CLは「致命的失敗」、「圧倒的成功」、「専門技能」、「チューニング」、一部アイテムによって増減する。すべてのキャラクターは、CLを〈CL上限〉まで保持することが可能である。
●異界常識
全てのキャラクターはその身の内に異世界の常識を宿している。その常識は自身のみならず周囲にも影響を与えるものもある。
専門技能に似ているが効果の適用に自身のCLが設定CLに達していなければならないこと、他者の「異世界展開」時に自身の「異界常識」が無効化されること、自身の「異世界展開」時に自身の持つ「異界常識」を他者に適用されることなどが違う。
自身の出身世界の世界観を端的に表しており、各キャラクターはそれにあったロールを行うこと。
●常識解放
自らの常識を解き放ち、世界に馴染ませることによってDCを得ることができる。
代償:2CL。代償を支払うことで任意のタイミングで使用可。自身のDC値を+2する。CLが2以下の場合、このシステムは使用できない。
●チューニング
DCを消費することで自身の世界の常識を安定させる。
シーンの終了時か戦闘ラウンドのチューニングタイミングにのみ宣言できる。代償:XD。
宣言したキャラクターはXD6をし、出目が1つでも現在のCL以上だった場合、自身のCLを+1できる。
●異世界展開
世界の支配量たるDCが多くなり、世界のDP内のキャパシティ残量が少なくなったとき、DCをより多く持つ者は数瞬の間ではあるが世界を自身の異世界の色に染め上げてしまい、その場にいる全員は展開を行ったモノの世界にとらわれてしまう。
DP内のダイスの数がプレイヤーの人数を下回った瞬間、各プレイヤーはすべての処理を中断して各キャラクターのDCをチェックする。GMは複数キャラクターを出していた場合はキャラクター一体ずつ別に計算すること。一番DCが高かったキャラクターは[異世界展開]を宣言しなければならない。一番高いDCを持つキャラクターが複数いた場合、1D6を行って高かったほうが宣言する。同値の場合は振り直しを行うこと。ほかのキャラクターは「異世界展開」の間、自身の持つ「異界常識」の効果はすべて無効化され、「異世界展開」を宣言したキャラクターの持つ「異界常識」の効果を適用する。CLは「異世界展開」を宣言したキャラクターに依存する。ただし、「異界常識」使用時に発生する代償は、使用する当人のCLから減らさなければならない。
「異世界展開」はシーンの終了時か「異世界展開」が発生した戦闘ラウンドの次のラウンドの宣言したキャラクターの行動終了時に終了し、宣言したキャラクターは即座にDCを0にする。
●異界式救急蘇生
キャラクターに巣くう異世界は、宿主の危機を敏感に察知し、全力で危機的状況を脱しようとすることがある。
自身の生命点が0以下になるような攻撃を受けたときに使用を宣言できる。代償:CL3 。自身の生命点を〈幸運〉まで回復させ、『気絶』の付与条件を無視できる。
●通貨
このゲームの通貨はCである。1Cにつき極小世界の世界核の1欠片分、大体1万円強と考えるとよい。また、1000Cで1WCとなる。
●その他
○鍵括弧の分類
「」:固有名詞
[]{}:数値計算
〈〉:基礎能力値・能力値・副能力値
【】:基本技能
《》:専門技能・武器特殊能力・防具特殊能力
『』:状態異常
○数字
基本として、端数切捨てである。また、「威力」や「命中値」などが書かれていない「異界術式」による攻撃は基本的にその項目を0として扱う。
○計算順序
専門技能、異界常識、特殊能力による数値計算の優先順位は以下のとおりとなる。
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