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第八話 国作り

第八話を投稿します。よろしくお願いします。

人都ヴェルオリオン。

そう名付けた街はまだ瓦礫の山だった。


「ここは人都ヴェルオリオンです!!」


「誰でも入れる人の街です!!」


「お願いします!!」


風が吹く。

崩れた屋根の板が、ぎしりと鳴った。


「やっぱ無理なのかな……。人の街なんて。」


「仕方ない。地道にやるしかないさ。」


灯陽が瓦礫を片付けながらそう言った。


その時、


瓦礫の向こうから音がする。


一人の男が歩いてくる。


「本当に神と戦うのか?」


「ああ。」


アリアが男の違和感に気づく。


「あなた……!!その腕……!!」


無い。無いのだ。当たり前にあるはずのものが。


男はうなずく。


「ああ。昔な。修正だとよ。神の騎士にやられたんだ。俺は奴隷になった。」


「戦いは知らねえ。」


「でもな」


「街を作るのは職人の仕事だ。」

腰には木槌をつけている。


「やるんだろ?」

「なら俺は残る」


その言葉に俺は口を開いた。

「……アンタの名前を聞こう」


「俺はガルド。大工ガルドだ。」


人の街、人都ヴェルオリオン。


初の移民は、

片腕の大工だった。


――――――


ガルドは瓦礫を見渡した。


「まず城壁だな」


「城壁?」


「街を作るなら最初は壁だ」


「敵は神だろ?」


「だったらなおさらだ」


俺たちは作業を始めた。


「はい。この形はどう?」

アリアが瓦礫を渡す。


「おう。良い形だ。」


「うん。ありがとう。」


カンカン……。

カンカン……。


ガルドは形を整え瓦礫を積み、そこに泥を塗っていく。

崩れた石は削られ、割れた柱は組み直される。


みるみるうちに、それは壁の形になっていった。


「まあ、上手ですね。」


アリアが感心した声を出す。


「昔は神殿も作ってたんだ。神都に赴いてな。」


「そうなんだ」


ガルドは少し笑った。


「娘が適合者でな。ちょうどお前くらいの歳だった。」


木槌を振るう手は止まらない。


「連れて行かれそうになったから、逆らったらこのざまだよ。」


そう言って、無い腕の方を顎で示す。


「ハハハ。」


乾いた笑いだった。


アリアは少し迷ってから聞いた。


「……娘さん。見つからないんですか?」


「……ああ。」


ガルドは瓦礫を見つめる。


「あの中にはいなかったな。」


それは、騎士団が壊した神都のことだ。


「けどな。」


ガルドは壁を叩く。


コン、と良い音がした。


「どこかに生きてるなら」


「帰る家くらいは作ってやりてえからさ。」


アリアは力強くうなずいた。


「はい……!!頑張りましょう!!」


―――――――


少し時間が経った。


もうそれは、ただの瓦礫の山ではなかった。


粗いながらも、城壁の形になっていた。


その時だった。


向こうから声が飛んでくる。


「お!!本当にやってんじゃん!!」


若い男が歩いてくる。


「何か手伝うよ!!」


続いて、杖をついた老婆。


「この老婆にも手伝えることはあるかい?」


灯陽は笑った。


「もちろん!!」


「この街は誰のものでもない。来た人の街だ。」


噂が人を呼ぶ。


一人。

また一人。


瓦礫しかなかった場所に、少しずつ人が集まる。


誰かが石を運ぶ。

誰かが水を持ってくる。


子供が走り回る。


気づけば、


瓦礫の街には人の声が戻っていた。


「そうそう、そんで神がすげえのよ!!」


一人の若者が興奮して話している。


「空が割れてよ!!」


「そうかそうか。そりゃすごいな。」


笑い声が広がる。


ハハハハハ……。


その時。


一人の人影が、城壁の前に立っていた。


白いローブ。


静かに、街を見ている。


アリアが息をのんだ。


「……神官?」


周囲の空気が一瞬だけ固まる。


神。


その言葉は、この街ではまだ重い。


灯陽は瓦礫を運ぶ手を止めずに言った。


「誰でも良いよ。」


振り向き、笑う。


「ようこそ。人都ヴェルオリオンへ。」


女はゆっくり口を開いた。


「ここが……神に逆らった街?」


「ああ。」


灯陽はあっさり答える。


「私――」


「神は信じてないの。」


アリアが驚く。


「あなた……神官なのに?」


女は首を横に振った。


「追放されたの。神を疑った罪でね。」


カン、と音がした。


ガルドの木槌だった。


いつの間にか、手が止まっている。


ガルドはゆっくり顔を上げた。


信じられないものを見るように。


「……おい。」


声がかすれていた。


「お前……」


女の視線が動く。


ガルドと目が合う。


その瞬間。


女の目が揺れた。


「……父さん?」


木槌が地面に落ちた。


「リナ……?」


女の目から涙がこぼれる。


「父さん……!!」


ガルドは一歩踏み出す。


そして、娘を強く抱きしめた。


「生きてたのか……!!」


「父さん……!!」


瓦礫の街の真ん中で、

二人は泣いていた。


誰も邪魔をしない。


灯陽はその光景を見ながら、小さく笑った。


人と人を繋ぐ街。


それが――


人都ヴェルオリオンだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


瓦礫の街は少しずつ形を取り、人の声が戻り始めていた。


石の壁、

木の骨組み。


アリアは広場の片隅でなにやら怪訝な表情をしていた。

「まずいわね……。」


「ん?アリア。どうした?」


「いや、私達ってさ、今まで皆で食べ物を持ち寄ってきたじゃない。」

俺は考える。そういや今まで何食ってきたっけ。


パン

干し肉、

乾燥した豆。


保存食ばかりだな。


「そうだな。それがどうしたんだ?」


「足りないの。このままだとあと三日で街は滅びる。」


「は!?」


この街で起きた初めての危機。それは騎士団でもモンスターでもない。


食糧危機だ。


夜、たき火を囲い、俺たちは緊急会議を開いた。


「……と言うわけで、あと三日でこの国の食料は無くなるわ。」

「え、マジかよ……」


たき火の周りに居た人達がざわつき始めた。


「まだあるんじゃ……。」

「いや、俺もう昨日パン半分しか貰ってないぞ。」


空気が一気に重くなる。


その時、一人の若者が言った。


「だったら、狩れば良いんじゃないか?」


灯陽が振り向く。


「俺、森で暮らしてた。狩りなら出来る。」


狩りか。

俺も考えていたが、危険かも知れないから避けていた。


経験がある人がいるのは心強い。


「カイルだ。よろしくな。」


その青年は精悍な顔つきをしていた。


「行ける奴は森に入る。カイル、先導は頼んだぞ。」


「じゃあ皆、弓、槍、何でも持ってこい。明日、狩りを始めよう。」


「よーし!!鹿一頭くらい取ってやるさ!!」

「じゃあ、俺はイノシシ二頭!!」


「俺は片腕だからな……。罠とかなら協力してやれるよ。」

ガルドも手伝ってくれるみたいだ。


沸き立つ城内。


それを尻目に、


「アリアは危険だから残っててくれ。」


灯陽は気を遣うように言った。


しかし、アリアは首を横に振る。


「いや。私も行く。私にはこの杖があるもの。」


手元には改律神アウレリウスから賜った神の杖。


「それに、少しぐらい、役に立たせてよ。」


俺は少し面食らいつつ、


「そうか。じゃあ、アリアも来てくれ。」


と言った。


次の日、


翌朝。


薄い靄が森の入り口を覆っていた。


弓を持つ者。

槍を担ぐ者。

石斧を腰に差した者。


十人ほどが城壁の外に集まる。


カイルは森をジッと見つめていた。


「……静かにな。」


俺たちは森に入った。


地面には鹿の足跡が残っている。


カイルがしゃがみ込む。


「新しい。」


指で跡をなぞる。


「群れだな。五、六頭いる。」


若者たちの顔が明るくなる。


「よし!」

「今日は肉だ!」


ひそひそと喜びの声が聞こえる中、

落ち葉を踏む音だけが響く。


カイルは先頭で足跡を辿っていた。


「この先だ。」


小さく手を挙げて合図をする。


鹿の群れが居た。


五頭。


草を食っている。


「いた……!」


カイルは弓を構えた。


「騒ぐな。」


ゆっくりと矢を番える。


弦が鳴った。


ヒュッ


次の瞬間。


ドスッ。


鹿の一頭が倒れた。


残りの鹿は驚いて森の奥へ逃げていく。


「やったぞ!」


「肉だ!」


倒れた鹿の周りに人が集まる。


カイルは矢を抜きながら言った。


「一頭でも十分だ。」


「街の皆で食える。」


灯陽は鹿の大きさを見て驚く。狩りなんて現代では、なかなかお目にかかれない。


「うお……。」


アリアもほっとした顔をしている。


よかった。これでしばらくは持つ。

自然のありがたみに感謝しながら、森を歩く灯陽と仲間達だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今日は宴だ!!」

「肉だ!!肉!!」

「ははは……。」


帰り道。

皆の空気が明るい。

その時だった。

カイルが急に立ち止まる。


「……待て。」


灯陽が振り向く。

「どうした?」

カイルは地面を見ていた。

落ち葉を手で払う。

そこに残っていた足跡を見ている。


大きい。

鹿のものじゃない。

イノシシでもない。


灯陽は眉をひそめる。


「なんだこれ……。」


カイルはしばらく黙ってから、こう言った。


「……俺たちの村では、こういう言い伝えがある。」


「森では、何が起きても不思議ではない」


その時、ざざざと森が揺れる。


「いや。」


「もう遅い。」


次の瞬間。


ドォン!!


森の奥から巨大な影が飛び出した。


木がへし折れる。


土がはねる。

「うわあああ!!!」


若者が叫ぶ。

それは獣だった。


だが、普通の獣じゃない。


鹿の三倍はある巨体。


馬のような姿をしているが、特徴が変だ。


金色の燃える馬体。

歪んだ角、虹色の瞳。

そして、額には黒の結晶が刺さっていた。


「ヌシだ!!」


カイルが叫ぶ。


巨体が灯陽へ突進した。


ドォン!!


灯陽は横に跳ぶ。


地面がえぐれる。


魔物は半狂乱の中、森の中を暴れ回っている。


カイルが矢を放つ。


ヒュッ!!


だが――


矢は馬体をすり抜けた。


「なっ!?」


金色の体が揺らめく。

まるで炎だ。

いや、

炎ですらない。

空気が歪むような――


陽炎


……!!


その時、俺の黒歴史のページがまた開いた。


陽炎馬・ヴァルウィザード!!

虹の瞳 燃える体 分身 通常攻撃無効!!


レイがいないのだ。勝ち目などあるわけ無い。


しかし、

俺は今までのことを思い出す。

思えば、全てレイに頼りきりだった。初めての狼も、村の巨大スライムも改律神も

そして……。


『聞け!!愚かな灯陽よ!!!』

あの声がフラッシュバックする。


……俺は決めた。


「あいつ、倒すぞ。皆で。」

戦う。戦わなければ前に進めないんだ。


―――――――

俺たちはアイツが向こうで暴走している隙に茂みに身を隠す。


「はぁ!?なにいってんだよ!!帰るに決まってんだろ!!」

若者が叫ぶ。

「あんな化け物!!どうやって倒すんだよ!」


ヴァルウィザードが嘶く。

ヒヒィィィィン!!

一体、二体、奴の体は焔により形取られ、増えていく。


「……確かに。一理あるかもしれない。」


カイルが口を開く。

「いいか。ここは街近くの森だ。放っておくと被害が出るかも知れない。今、俺たちで倒す。できることは今やるんだ。しかし、勝算はあるのか?」


灯陽は口を開く。


俺は黒歴史ノートに書いたことを思い出しながら言う。


「あの分身、瞳をよく見てみろ。」


「ん?……そうか。目の色が違うな。」

カイルが気づく。


「そうだ。虹色の眼をしているのは本体だけなんだ。そして、アイツの弱点だが、水だ。大量の水をかければ奴はひるむ。と思う。」


俺がそう言うと、カイルがすぐ理解して、


「沢だな。」


「そうだ。奴をあそこに落とす。落としたところを皆で畳む。」


そういうと歓声が上がった。


「本当に虹色だ!!何で解るんだ!?」

とか、

「流石改律神を倒しただけはあるな!!」

とか。


まあ改律神は俺書いてないし、レイが倒したんだけどな。

そう考えると、

俺は、腰に差した抜き身の黒の剣の柄を軽く握った。


「その剣、使うんだね。」

アリアは覚悟を決める俺を見て言う。


「ああ。あるものは何でも使う。アイツが遺してくれた剣だ。」


「……私にも協力させてね。」


「ああ。もちろんだ。」


ヴァルウィザード、討伐開始。


森の中を金の馬が駆け回る。


「……こっちだ!!化け物!!」


矢が放たれる。


ヴァルウィザードの虹色の瞳が、カイルを捉えた。


ヒヒィィィイン!!

怒り、巨体が地面を蹴る。

「来いよ!!」

カイルは走る。

後ろから金色の影が迫る。


一方――


沢の近く。

「網、こっちに張れ!!」

「杭を打て!!」

ガルドが作ってくれた罠。


「よし……。」


「灯陽。」

「余白の力は、長くは持たない。」

「勝負は一瞬、いい?」


「それで十分だ。」


その時、森の奥から叫び声が聞こえた。


「うおおおおお!!」


カイルだ。

「連れてきたぞ!!!」

ドォン!!

後ろには怒れる金色の馬。


「今だ!!」


アリアは余白杖アウレリウスに願いを込める。

「力を!!!」


杖からは小さな魔方陣。

バキッ、と言う音と共に

ヴァルウィザードの足場が一瞬だけ、

“変形”した。


“余白”の力。それは改律神アウレリウスの力。


姿勢を崩し、一気に沢に落ちる。


ズドォオン!!


ヴァルウィザードが沢に落ちる。

バシャァァァッ!!


その瞬間、

ジジジ……!!

陽炎が弱まる。

焔がにぶる。


効いてる!!


「今だ!!引け!!」

村人達が縄を引いた。

バチン!!


網が跳ね上がる。


「とどめだ。」


灯陽は黒の剣を握る。

唯一無二の俺のヒーロー。理想の英雄レイ=アルカディア

その忘れ形見。


「力を貸してくれ!!終焉虚界神剣(カオス)!!」


刀身が黒く輝き、突風が巻き起こる。

レイ=アルカディア最強の剣。


見える。

レイの残像が。


俺はその動きを追いかけ、放つ。


「うおおおおおおおお!!!!」


ゴオオオオッ!!


黒い斬撃が走る。


ヴァルウィザードの体を、

まっすぐに断ち切った。


一瞬、


森が静止する。


そして――


ドォォォォォン!!


金色の体が崩れた。


焔が散る。

陽炎がほどける。

ヴァルウィザードの体が崩壊していく。


沈黙。


森に、静けさが戻る。


数秒後――


「……勝った?」


村人の一人が呟く。


「勝ったぞ!!」

「倒した!!」


歓声が上がる。


カイルが息を吐く。


「マジかよ……。」


だが、


「灯陽?」


灯陽の視界が揺れる。


体が重い。


腕が震える。


黒剣が、脈打っている。


ドクン。


ドクン。


「……ぐ……。」


膝が崩れる。


アリアが駆け寄る。


「灯陽!!」


灯陽は息を荒げながら笑った。


「はは……。」


「やっぱり……俺じゃきついな……。」


終焉虚界神剣カオス

人間が振るには、重すぎる剣だった。


その時、


沢の底で黒い結晶が、微かに光った。


それは、ゆっくりと宙に浮かんでいた。


「……なんだこれ。」


黒い光。


その時、後ろから声がした。

「触ってはいけません!!」

森の入り口に一人の少女が立っていた。


「リナ!!」

大工ガルドの一人娘、神官のリナだった。


「それは穢核と言います。神の歪んだ意思です。」

灯陽は黒い結晶を見つめる。

「神の……力?」

リナは少し考えるように言葉を選びながら言った。

「この世界は全て創造神ゼルディオンの思し召しで出来ていると言い伝えられています。」

「山も、大地も、石も。」

村人たちが顔を見合わせる。

リナは続ける。

「神が作り損なった歪んだ力。それが穢核です。」


村人の一人が言う。


「じゃあ……」

「さっきの化け物は?」

リナは静かに答えた。

「穢核に触れた動物でしょう。」

「魂が侵され、歪められ、」

「そして、この世の生き物ではなくなる。」

森に沈黙が落ちる。

灯陽は黒い結晶を見る。


「……つまり。」

灯陽が言う。

「世界の歪みってことか。」

リナは頷く。

「はい。」


アリアが一歩前に出る。

「歪みなら――」

「私が整える。」

杖の先に、白い魔方陣が浮かび上がった。


「余白よ」

「この歪みを整えなさい。」


ジジジ……


バキッ

小さな音。


穢魂に白い亀裂。

そして――


パァァァァ

黒が剥がれ落ち、

中からは透き通る光。


それは、アリアの手元に落ちた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後

俺たちは街に帰った。


「どうだ!!!」


村人達が持つのは立派な鹿。


「ほう……立派な鹿だな。これなら一週間は持ちそうだ。」


玄翁を持った男、大工ガルドだ。


「罠は役に立ったか?」


「ああ。役に立ったぜ。アレのおかげでどうにか助かった。」

その横にはカイル。


「こんなでけえ燃える馬を倒しちまったんだぜ!!!」

村人の一人が騒ぐ。


「ははは、そうか。それはよかった。」


「俺も気が気じゃなかったよ。リナがいねえんだ。」


「あの森は禁忌だったから、少し様子を見に行っただよ。」


「まあいいよ、生きてんなら。」


「父さん……」


街は歓声にあふれていた。


俺とアリアは浄化した白玉を見て、首をひねる。


「これ、結局何の役に立つんだろう?」

「うーん、飾っとく、とか?」


その時、

「あっ!!」

手が滑って落としてしまった。


しかし、俺たちの意図に反して、白玉は街に吸い込まれていった。


「え?」

俺とアリアは目を丸くする。


石畳に白い光が走る。

それが地面を走り、広場の中央に流れていく。


アリアが息をのむ。

「何これ……」


「地面が光ってるぞ!!」


別の建物。

石の柱。

そこにも光が走る。


まるで、血管に血が流れるように。


「……なんだこりゃ。」

ガルドが玄翁を持ったまま固まる。


「まさか……」

リナが目を見開いた。


光はやがて、アリアの杖に集まった。

改律神の遺した杖に。


そして


ドクン


街が鼓動した。


「うわっ!!」


目の前にあった壁が変容する。


「なんだ!?」


それは巨大な馬の姿になった。

先ほど倒した陽炎馬にそっくりだ。


「あ!!これだ!!これ倒したんだよ俺たち!!」


村人達は興奮している。

石造りの馬が動き出した。


「……!!」


俺たちは警戒した、だが、

「ぶるるる……」


「意外と可愛いわね。」

アリアに懐いているようだ。

まるで街の守護神って感じだな。


リナは街を見渡した。

「この街は改律神アウレリウスの死した肉体で出来ている。」


灯陽は期待を込めて言う。

「じゃあ、それに魂を流し込んだら--」

「街が復活するのか!?」


リナが微笑む。

「はい。おそらく。」


灯陽が笑う。

「ははっ。つまり。」

「モンスター狩れば狩るほど――」

「国が強くなるってことか。」


村人達がざわつく。


「なら、やることは決まってる。」

「化け物狩りだ!!」



今回も見ていただきありがとうございます!!

いや、書きたい事が多すぎる。

次回もお願いします!!面白いと思っていただけたら

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