第十五話 創造神ゼルディオンの謎――第一の試練『乗車』
続いて第十五話を投稿します!!よろしくお願いします!!
「試練を与える。」
そう聞こえたあと。
壁が、ゆっくりと、しかし確実に動き出した。
ギギギと地鳴りのような音を立て、床に埋まった結晶が光を反射する。
「道が開きました!!」
扉の奥には遙かな道。
床がせり上がる。
「何これ!?」アリアは驚く。
そこには俺だけは見たことのあるものが出てきた。
「第一の試練、乗車の試練」
と聞こえた。
石碑が近くに置いてある。
「我を乗りこなして見せよ、と書いてあります……。これは何ですか?神の機械?」
一行は不思議がっているが、
俺だけはそれを知っている。
「車だ……。」「クルマ?」「馬みたいなもんだよ。動くやつ。」
しかも俺の愛車。石碑の上に置いてあるのは車のキー。
オートマのピンクの軽自動車四人乗り。
俺はカギを使いエンジンを掛けた。
うん。車は起動できる。ブレーキ、アクセル、バックミラーまで殆ど同じ、しかし、燃料がない。
確かに四人なら乗れるかも知れない。が、燃料は?
「燃料――、えっと言っても分からないから、動くための力が必要だ!!リナ!!分かるか?」
「はい!!神の装置なら神の能力で動くかも知れません!!」
そこで俺は、
「アリア!!余白だ!!」
「はい!!余白杖アウレリウスよ!!力を!!」
車の燃料ゲージがフルに補給される。
「乗れ!!」
「えーっとこの扉は?」「こう!!」
俺は全員を乗せドアを閉めギアをdにしてアクセルを掛けた。
しかし車は動かない。
……?適正な手段が必要なのか?一度俺はギアを戻してからエンジンを切り、
「よし、じゃあ皆、シートベルトを付けてくれ。」と言った。
「シート、ベルト?」「この横に着いている帯を伸ばしてここに付ける。」
「おお!!帯が伸びたぞ!!」レイが驚く。
カチッと全員の席に着ける。
そして俺はロックを掛けミラーを確認、サイドブレーキを引き、
「行くぞ!!」
ブルルルと小さなエンジン音が洞窟内に響く。
よし、車が動いた。なるほど、これは手段が必要なんだな。儀式的な感じなのか?
ピンクの軽自動車四人乗り――灯陽の愛車は、わずかに震えながらも余白の力に呼応して動き始めた。
「わ、わあ!!動いてる!」アリアは杖を高く掲げ、光の流れを操る。
「足場を安定させるわ!この光の結晶を使うの」
不安定な足場を結晶の光が補強する。
リナは周囲を観察し、光の結晶や古代文字を読み解きながら進路を確認する。
「結晶の光の反応が変わったわ……壁の速度に合わせて光を調整するの」
そこに巨大なモンスターが立ち塞がる。
「任せろ。」
剣に闇の力を篭める。
その時だった。
バシュウウウン!!
車のライトから破壊のエネルギーが飛び出しモンスターを破壊した。
「ほう。便利な機械だ。」
そういう所は普通の車と違うんだな。異世界仕様という訳か。
「ようし!!皆行くぞ!!フルスロットルだ!!」
車はさらにスピードを上げる。結晶の光の向かう方向へ。
「第二の試練」
と言う声が聞こえた。
前には標識。しかし文字が読めない。
洞窟の奥、道は二手に分かれていた。
天井から差し込む結晶の光が、分かれ道をかすかに照らしている。
「……ここで分かれるのね」リナが足を止め、標識に刻まれた古代文字を読み取る。
「一方は“深淵の径”、もう一方は“昇華の道”……この文字、光の反応を見ても、こちらが正しい道みたい」
灯陽は眉をひそめ、壁に沿って動く結晶を見つめる。
「なるほど……見えてるのは標識だけじゃない。結晶の光の流れが正解を示してる」
「ふむ……じゃあ俺たちはそっちか」レイは迷わず剣を握りしめ、先頭に立つ。
「壁やモンスターが来ても、俺が切り開く」
アリアは杖を高く掲げ、足場の結晶を操る。
「足元の光も調整するわ。道が安定するように」
灯陽は車を慎重に進め、結晶と文字の流れを読みながらハンドルを操作する――いや、ハンドルを意識させないようにして。
「行くぞ……皆、光に従って」
一歩進むと、ハズレの道には足場が崩れ、結晶の光も不安定に揺れている。壁はじわじわと迫り、通れば押し潰されるような威圧感がある。
正解の“昇華の道”を選んだ一行は、結晶の光に導かれながら、安全に進む。
「昇華の道、いかなる状況を考慮せよと書いてあります。」
「いかなる状況??」
少し進むと地面に何か書いてある
「はて、五十を超えるべからずと在ります」
「50キロ制限か!!」
灯陽はスピードを落とす。
目の前に見たことの無い標識が現れた。
「全ての標的を破壊せよとあります!!」
目の前には壁。壁を守るモンスターが四体ほど。
「任せろ!!」
レイは黒いオーラを車に篭める。
ドドドドドドドという轟音。目の前の壁に大穴が空いた。
「なるほど、これは異世界自動車教習だな。」
灯陽は笑いながら言った。
洞窟の奥、三色の光が輝く街灯がある。赤に光る。
「どうした、なぜ止まるのだ」レイが困惑する。
リナは壁の古代文字を見上げ、静かに解説する。
「赤は『慎重』を示す色。光の指示に従い、速度を制御しなさいと書かれているの」
灯陽は軽く頷き、皆に声をかけた。
「よし、皆落ち着け。赤の信号が消えるまでここで待つ」
レイは腕を組んでむすっとしながらも、文句を言わず車内で待機。
「……退屈だな……」
数秒後、赤が緑に変わる。
「行くぞ!!」灯陽が声を上げ、車は結晶の導きに従い、ゆっくりと進む。
「最終試練」と言う声が聞こえる。
目の前に標識が現れる
「また二択です!!内容は両方とも……死の道!?」
最悪な二択だ!?どうする!!俺が戸惑っていると。
「道がないなら」
「作るまで!!!」
ドドドドドドドドドドドドと標識に黒い衝撃。
現実なら犯罪だぞ……。
標識の色が変わり
「……え、飛べ!?」リナは驚愕する。
「飛ぶんだな!!」俺は思いきりアクセルを踏む。
しかしその下は崖。
「任せて!!」
アリアの杖が光る。
杖から放たれた光は、足場のない崖の先に小さな光の橋を描いた。
「これで渡れるわ!」アリアは声を弾ませる。光はゆらゆらと揺れながらも確実に道を作っている。
灯陽は深呼吸し、ペダルを踏み込む。
「皆、しっかり掴まれ!」
レイは無言で拳を握る。車体を押すように剣の破壊エネルギーを放ち、空中の結晶を粉砕しながら進路を確保する。
「小物ばかりでつまらんな……」ぶつぶつ言いつつも、的確に障害を壊すレイ。
リナは光の橋の揺れを読み、車の進行速度を調整する。
「光の流れを乱さないで……!今が一番危ない!」
灯陽は余白の力で車を安定させながら、結晶の流れに合わせて微調整する。
「もう少しだ!!」
車は光の橋を渡りきり越えた瞬間。俺たちは白い空間に乗り上げた。
「……クリアしたか」灯陽は肩の力を抜き、ほっと息をつく。
アリアは杖を下ろし、にっこりと笑った。
「危なかったけど、皆で力を合わせたから無事に渡れたわね」
レイは少し不満げに鼻を鳴らす。
「ふん、まあ……役には立ったか」
リナは周囲を見渡し、結晶の光が安定していることを確認する。
「光の道は、やはり古の神の意図を示していたのね」
灯陽は車から降り、深く息を吸い込む。
「ふぅ……これでゼルディオンへの手掛かりまで、あと一歩だな」
光が集まる、
「敵か……!?」
そこに現れたのは、人の形をした何
か。それは口を開いた。
それは口を開いた。
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