5/10
⑸『風車(ふうしゃ)と混沌』
⑸『風車と混沌』
㈠
危険が伴うことを、当たり前にやるほど、危険なことはない。風車は、風の力によって、回転するエネルギーで、力学を保持するということだろうが、それで人類の必要とするエネルギーが賄えたら、という云わば、一種の馬鹿気た空論である。
㈡
にも拘らず、俺がこうやって言うのは、南海トラフなど、いつか危険なことが起こった時に、本当に原発はやばいぞ、ということを念頭に置いて置いて貰いたいからである。それこそ、原発と混沌じゃないか、と思うのだ。
㈢
従って、未来志向に流れを持たせられるなら、少なくとも俺がその戯言を叫んで良いと許されるなら、風車にこそ未来があるんだろう、そんな感じがする、ということを、これまで、小説として、空論で、述べたまでのことだ、たんと嘲るが良い、という言葉で、小説を終えることにする。