人間
ちょっと前に書いた恋愛小説を最初の方だけしか書いていませんが公開します。
今日はいつもよりも暗く、それに釣られたのかテンションまで低い。
ゆっくり、用意をして家を出る。
窓から風が入ってきて目が覚めてきた。
今週は週番だ。
その為、早めに投稿する必要がある。
学校に着いたので、まずは荷物を置いてカーテンを開く。
ふと、後ろを振り返ると、そこには掃除がされたとは思えない光景が広がっていた。
何故、掃除がなされていないのか、保健でどれだけ重要だと習ったのか覚えていないのか、
考えたいことは色々あるが、そんなことを言っていても解決はしない。
時間もあることだし仕方ないので掃除を行う。
風が強く窓は開けられない。
ただ淡々と掃除をこなしていく。
暫く掃除を続けているとストラップを見つけた。
最近、女子の中で話題になってるらしい。
「人間」は教室で話題になっていたのを聞いた程度だが、本当に流行っているらしい。
とりあえず、教卓の上に置いておく。
掃除が終わり窓を開ける。
風が入ってきた。
すると、反対側から音がした。
振り返るとそこには隣の席の女子がいた。
見ると肩から息をしている。
まるで、何かに遅れたようだ。
カーテンが靡いていた。
色々と思考を張り巡らせていると、彼女が口を開いた。
「ストラップ、知らない。」
先程見つけたストラップか、そう思いながら「人間」は教卓を指差した。
彼女はすんなりと見つかるとは思っていなかったのか驚き、
教卓に向かって小走りした。
そして、彼女は、後で片付けようと思っていた掃除道具を見て、その後
「ありがとう」
と言った。
不意にこの間の社会の授業が思い浮かんだ。
同じ、感謝の言葉で、同じ「ありがとう」なのに何かが違う気がした。
この小説を読んで下さり、ありがとうございました。
いつもは、
現実が見えぬチーターにこの世は救いを差し伸べぬ
と言う小説を連載しております。
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