アースクエイク 1
僕が目覚めたのは...街中だった。異世界のような町並み...メビウスの線(仮)は時をも越えるのか?
「もしかして...僕スキルや魔法使えるかも」
そう期待を膨らまし、街中を歩いてみた。
便利本屋....武器屋...道具屋....魔法本屋...食べ物屋など....様々な屋台がある。
「武器屋なんてあるの!?すごいっ」
だが現実は甘くないことをこの後知ることになる
今思うに...武器屋よりも興味を引くものがあった
「魔法本屋?????すごいっっ!」
うきうき気分で看板を見ていた。早速中に入ってみよう!
{火球の使い方 初級}
{豪火球の使い方 中級}
{竜豪火の使い方 上級}
{木分身での盾戦略ガイド本 中級}
....
すごくたくさんの種類があった。とりあえず僕は{火球の使い方 初級}を手に取り
「これください」
と言った。
ガタイの強そうな頭に傷のついた男がでてきた。
「あいよ、7000ソウルだぜ」
金がいるのか?いまもってるのは長剣と小さな袋だけで金は1円...いや1ソウルも持っていない。
「金がないのなら出直しな」
とりあえず店を出た。定石ならモンスターを倒して金をGETするはずだ...よしモンスターを探そう。
看板を見て草原へ行ってみた
「あれは...スライムだ!」
水色のゼリーが動いている、そこに大きく踏み込んで剣を振りかざした。
「よし!倒したぞ」
倒したのだが....金が出てこない、モンスターを倒すと金を落とすというのは嘘だったのか...
「とりあえずスライムゼリーの欠片でも入れよう」
こうして、腰についている小さな袋に欠片を入れた。
その後、道具屋さんへ行った
紫の服を着た女性が
「いらっしゃい」
と言った。
僕はスライムの欠片を差し出し売るように言った。
「あなたねぇ、こんなものが売れると思う?」
えぇ、僕が想像していた世界とは違うようだ。こうしてしぶしぶと店を立ち去った。
すっかり夕方になっていた、少し薄暗いみちを歩いていた時だ。
僕は何者かに後ろから蹴られた。
「がは....だ、だれだ?」
後ろを向くと盗賊(?)のような格好の男が3人ほど立っていた。