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明日の僕ら  作者: かごみんみんぜみ
2/3

〜能力者〜

2065年3月15日正午12時15分13秒。

突如時計塔から聞こえた金属音が街を包み込んだ。

15年前、神道 暁千代によって直された時計塔。さ

歩く人は足を止め、家の中にいたものは窓を開け時計塔の方を見た。

「この音は、時計塔の35階1508番目あたりから聞こえた音……。」

鏡は突然物凄いことを呟く。

「お前、もしかして……」

慎子が驚くのも無理はない。

普通の人間になら音が聞こえても大抵は大きな音という認識だけだが、鏡にはその音の場所と明確な場所を言っているのだ。

「ああ。父さんが言ってた明確な音の判定とかって言う特殊な能力。」

まだ、鏡と慎子が14歳の頃。

「いいか鏡、慎子。よく聞いてくれ……。お前達二人には特殊な能力がある。いずれお前達にもわかる時が来るだろう。」

それが、暁千代が死に際に放ったひと事だった。

「これが、その能力。」

「そうみたいだな。だが今はそんな事を言ってる場合じゃない。さっき言った所に向かうぞ!!」

修理屋が使える特殊な乗り物〈フライカー〉

まるで車と飛行機が合体したような乗り物に二人は乗った。

そして、180キロメートル離れた時計塔へと向かった。

「まただ。35階1836番目ら辺のパーツが異様な擦れ方をしている。」

「なんだって!それなら急がなければ。」

二人は音が聞こえた時計塔の元へと向かって行く。

「まだその音は聞こえるのか?」

と慎子が鏡に問いかける。

「聞こえるけど、すこしずつやばそうな音に変わってる。少し急いだほうがいいかも。」

「わかった。少し飛ばすぞ!!」

そして、あの異様な音が聞こえてくるという時計塔の35階へと辿り着いた。

「ホントだ。鏡の言ったところから、たしかに歯車がズレてすり減ってる。」

歯車の数センチのズレで時計塔が狂うと言う話が昔から暁千代から聞かされていた。

「まずいな。今すぐこれを直さないと。」

それから約1時間半の時間が経った。

立ったの2箇所だが、直すには歯車を別の歯車に繋げ、壊れた所の歯車を交換又は修理し、元に戻すという作業で行われている。

「しっかし、さっき直したところのちょうど5階下の所を直すなんて。」

「それに最近だと頻繁にあるよな、こう言う関係。」

最近の依頼では、国からの伝達による、時計塔の修理が、主に目立っている。

まるで誰かに操られているかの様に。

「全く。どうしてこんな頻繁に。」

「まあ、俺らがどうこう言っても、どうにもならん事だ。」

「そうだな。さっさと、準備して父さんの墓参りにでも行くか。」

二人はフライカーに乗り、自宅へと帰るのであった。

第2話を見ていただきありがとうございます!

今回は主人公の一人、鏡の能力について話します!

鏡の能力は〈サウンド・ロック〉と呼ばれる、音を聞き場所を特定する能力でした。

初めは、修理の速度が早くなる能力にするか悩みましたけど、主人公がチート能力ってのも楽しそうだなと思いまして、こんな能力にさせて貰いました。

また近いうちに次話を書こうと思っていますので、お楽しみに。

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