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初恋にはご注意下さい〜anotherstory(田口あゆ編)〜

田口 あゆは、小学六年生最後の席替えで凛林 燐と席が隣になった。



(また嫌な顔されるのかな‥.)

今まで席替えで隣になった男子は私のことを見て必ずガッカリしている。

だからってガッカリされると決まった訳じゃない!ダメ元でも頑張って笑わなきゃ!

「よろしくー」

私は自分の中で一番の笑顔を凛林君に見せた。

正直、凛林君の顔を見るのが怖かったけど、私の笑顔を受けた凛林君も笑ってた。

(え!!!笑ってる!嫌な顔してない!)

「うん、よろしくねー」

凛林君は明るく挨拶してくれた。その姿がすごくカッコよくて、輝いて見える。

(何だろうこれ‥ もしかして私、恋してる!?)

これが田口あゆの短くて切ない初恋の始まりであった。


その日は4時間授業だったこともあり、すぐに放課後がやってきた。

私の親友、なおみん(内海直美)が何故か真顔で言った

「あゆ!凛林君と席隣なんだって?」

私は気分が良かったので

「うん!結構良い人そう♪」

とおそらく顔をニタニタさせながら言っていた。

「あゆさーwわかりやす過ぎでしょw」

私にはなおみんの言っていることがよくわからなかった。

「なんで??」

そう聞き返すと、なおみんはちょっとした溜め息を吐いた後こう言った。

「あゆ凛林君のこと好きでしょ」



私の心臓の鼓動が一気に動きを早めていくのがわかった。

ドクンドクン

(やっぱり、私、凛林君のことが…)

そう思っていると、なおみんに肩を掴まれた。

「ねえ、好きなんでしょ?」

なんかなおみん、すっごい真剣だ。

その気迫に気圧されたのか、無意識に「好きだよ」と返事してしまった。

「そうだよねー、じゃあ手伝ってあげるよ!」

私はなおみんの顔を黙ったまま眺めてしまっていた。

なおみんは私にピースをして、

「称しまして!猛烈アタック大作戦!!」

そう言った。

「えーーーー!?本気!?」

男子にアタックなんてしたことなかった私は、驚きを隠せないままだった。

なおみんは笑顔のままだった。

「本気だよ!作戦の詳しいことはLINAでー!」

「行っちゃった…」

放心状態の私はその場に立ち尽くしたままだった。


〜つづく〜




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