表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

お別れ会にはご注意下さい

初めまして。

今回の作品は、僕の体験談をもとに書いていく半フィクション、半ノンフィクションです。

だいたいは、小学生の終わりから高校一年生までの期間を舞台に描いていこうと思うので、気長に連載をお待ち下さい。

また、この作品はあまり女性向けではないかもしれません。後半にかけていくにつれて、男の泥々な気持ちや、女性の裏切りを思春期という時期をベースに描いていこうとおもっているので、純愛が好きな方にはあまりオススメできないかもです。

空が青い。雲一つない綺麗な空だ。俺の名前は凛林 燐、昨日、小学校を卒業したところだ。だから、今日は小学校のみんなとお別れ会をやることになった。

「楽しみだなぁー」

みんなと会うのが最後になると思うと少し寂しい気もするが、楽しみな気持ちのほうが圧倒的に勝っていた。


駅の近くの店を貸し切って、お別れ会が始まった。

店は随分と広く、シャンデリアがきらびやかに光を放っていた。俺はいつも一緒にいたメンバーがいる席に座り、乾杯の合図を待った。

「えー、今日でみなさんが集まることは最後になると思います。が、いつかの日に会えることを楽しみにしています。6年間お疲れ様でした!乾杯!」

「乾杯〜!」

乾杯をしてからは様々な声が店中に飛んでいた。女子高い笑い声、声変わりを終えた低い重低音。そんな中で俺の近くで写真を撮っている女子がいた。

彼女の名前は、田口 あゆ。かなりぽっちゃりしていて、背も低い。痩せれば可愛いとは思う。

こんな所で写真を撮るようなものはないと思うけど‥


それから時間は経ち、お別れ会は終盤を迎えていた。

「それでは、撮影会しましょー!」

先生が右手をあげて言った。みんなそれぞれが好きな相手と固まり、写真を撮りはじめた。

「燐ー!写真撮ろうぜ!」

武田 太郎が手を振って近寄ってきた。武田は俺の小学校で一番のやんちゃ坊主だ。

「いいよー」

俺はピースしてカメラレンズに目を向けた。

「中学に上がってもよろしくなー」

武田はそそくさとどこかへ行ってしまった。

武田も同じ中学だったのか、気づかなかった。そんなことを考えていると、誰かに後ろから服を引っ張られた。

「あの、写真撮りませんか?」

振り返ってみると、田口 あゆが上目遣いでこっちを見ていた。

そんな目で見るな。脂肪が感染る(うつる)。とは流石に言えないので、頷くだけ頷いておいた。

「本当!?直美撮って撮って!」

急に声がデカくなったので、俺は少しびっくりしてしまった。


カシャリ


「ありがとうございました!」

田口は重そうな足を使って走っていった。

そういえば、俺、女子と写真撮ったことないんだった。初めてがコレかよー 失敗したな‥


お別れ会は終わり、家に帰った。

「今日は疲れたなー」

お別れ会での出来事を思い出しながらベッドで寝転がっていると、携帯にLINAがきていた。

*LINA…現実でいうL○NEのようなもの


今日はありがとうございました!めちゃくちゃ楽しかったですね!良ければ明後日、遊園地行きませんか?


田口からだった。特に断る理由がないので、じゃあ、行くわーとだけ送り、その日は寝てしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ