プロローグ
うだつのあがらない人生を送ってきたように思います。
海外で産まれ、十数年。その後、日本に来ました。日本語をあまり知らず、他の人とは馴染めず1人教室や図書館の片隅でそうやって過ごしていました。
日本語を勉強するために古い日本の小説を読んでいると、インテリぶっていると言われて虐められた事もあります。最初は靴を隠されました。何が起こったのか分かりませんでした。靴に足が生えて何処かに旅立ったのだ、なんてそんな風に虐めていた女の子が言っていました。そんな非現実的な事が起こるわけはないと反論してしまったのが悪かったのでしょう。ゴミ箱に捨てられていた靴を靴箱に置けば、翌日には画鋲を入れられていました。そんなトラップに引っ掛かる様な生活をしていなかった所為で、画鋲をゴミ箱に入れて素直に履きました。それもまた彼女らにとっては不愉快だったのでしょう。次は教室の机でした。机の上に花が飾ってありました。正直、綺麗だなと思い、これが虐めの一環であると知ったのは教室に先生が来てからでした。机の上に菊の花。それが何を意味するのか私には分かりませんでしたので。先生が来てから、犯人探しが始まりました。結局、民主主義に則り、私が自分でおいた事になりました。不合理だと思いました。けれど、綺麗だからそれでも良いかなと思いました。そんな態度が気に入らなかったのでしょう。足を躓いたと嘘を吐いて花瓶を倒されました。水が掛りました。とても冷たかったと記憶しています。他にも色々ありました。肩をぶつけられ、腹を殴られ、腕を叩かれ、痣が出来ました。両親の御蔭でその程度では痛みを感じられない体になっておりましたので、大した事だとは思いませんでした。いつしか、彼女たちも飽きたのでしょう。私は1人になりました。
そして、教室の片隅や図書館で過ごす日々を送る事になりました。
何もない日々だったと思います。
彼女らに虐められていた時の方がまだ生きている事を実感出来ていたかもしれません。
そんな日々でした。
本当にうだつのあがらない日々だったように思います。
今あの頃を思い出せば、私の容姿もそれに拍車を掛けていたのかもしれないと思います。
ちょっと特殊な生業をしていた両親の間に産まれたハーフではありますが、私は、どこからどうみても平凡な日本人的容姿です。スタイルが良いわけでもありません。頬にはそばかすが残っています。世間では帰国子女といえば、美少女のイメージがあるようで、私の様な普通のスタイルで、そばかすがある女の子は『帰国子女』というイメージからはかけ離れていたのでしょう。
申し訳なく思ったりもしました。
そんな語る事のない日々を送って、インテリぶるという言葉の意味を理解したのはそれから更に数年後の事でした。不思議な言葉だと思います。Intelligenceに装うとか振る舞うという意味の『ぶる』を付けるというのは聊かどうかと思う所です。最初、Intelligenceにableが付いているのかと思いました。全く意味が分かりませんでした。
ともあれ、インテリぶるという言葉の意味を知った、ちょうどその頃でした。
そんな私に声を掛けてくれた人がいました。
「---さん。いつもどんな本を読んでいるの?」
小動物のように愛らしい感じの男の子でした。
同級生でした。
彼も本を読むのが好きなようでした。それで私の読んでいる本が気になって声を掛けてきたというのです。もっとも、最初に声を掛けられた時あまりにも吃驚して、
「あ……その、えっと……」
なんて答えになってない事を言ったように記憶しております。
そんな私に、けれど彼は待ってくれました。私がしっかりと言葉を口に出来るまで待ってくれました。
嬉しく思いました。
とっても嬉しく思いました。
それから、彼は時折図書館に来ては私と話をしてくれました。
優しい人でした。
愛らしい容貌に加えて優しい人ですから、彼は人気がありました。彼を好きな人の中にはアイドル候補生というのでしょうか。そんな人もいました。女の私から見ても可愛らしい人でした。他にも学園で人気のある人もその内の1人でした。黒く長い髪が綺麗な人でした。他にも何人もいました。
けれど、彼はその人達にあまり興味がないようでした。彼女らと彼が話をしている姿を見た事があります。楽しそうでした。けれど、時折彼はため息に似た軽い笑いをしていました。アハハと笑いながら、疲れたような目をしていました。彼女たちの積極性が彼には嬉しくなかったのかもしれません。贅沢な話だと思います。あんなに可愛らしい女の子達に迫られてそんな対応をするのはとっても贅沢な話です。そんな彼でしたが、私の所に来た時には凄く自然でした。無理に笑う事もなければ、そんな疲れたような目を見せた事もありませんでした。それは私のひいき目だったかもしれません。
その頃には、私は自分の気持ちを自覚していました。
けれど、こんなうだつのあがらない私が彼に恋をしているなんて彼に知られては彼が迷惑です。もう止めたとはいえ、ちょっと特殊な仕事をしていた両親の事もありました。だから、私はこの初恋が実らない事を理解していました。でも、彼が私の下に来てくれるのはとても嬉しく思いました。このままずっとそれが続けば良いのにと思いました。
そんな彼の行動を彼女達が知りました。
彼が図書館に来る時、彼女達が付いてくるようになりました。
そして、私は、妬まれました。
そして数年前と同じ様に虐められました。痛くはありません。辛くもありませんでした。もっと楽しい事があったからです。彼女達がいたとしても、彼は私に話し掛けに来てくれたのですから。
虐められてはいましたが、楽しい日々でした。
「---さんって、実は、筋肉質だよね」
そんなある日、彼がそんな事を言いました。
女の子にいう台詞じゃないと思います。けれど、それは確かでした。
両親の影響というのでしょうか。あるいは両親の所為というのでしょうか。
私の体は同年代の女子に比べれば割と筋肉が多い方です。良く言えばスレンダーですが、あまり女の子女の子した体ではありません。
だからこそ痛めつけられても大して痛くはなかったのです。女の子女の子した子達のパンチなんて大したことありません。そういう意味では両親に感謝でしょうか。
「あ、いや、別に悪く言っているわけじゃないんだよ?……格好良いなぁと思って。僕ってほら……こんなだしね」
彼は割と背が低いです。だから尚更小動物っぽく見えるといえば確かでしょう。私より10cm近くは低いでしょうか。まぁ、私が女の子にしてはちょっと高いのですけれども。165cm以上はあります。65を超えて以降はカウントしていません。
そんな私ですが、顔は割と幼いと言われます。そばかすの所為だと思いますけれど。
「別に格好良くは……ないと思うよ」
そう答えたように記憶しています。隣にいた彼女達がうんうんと頷いていたのも記憶しております。お前なんかが彼に声を掛けられているんじゃないとかそんな感じでしょうか。
「---さんはとっても格好良いよ。僕、憧れるなぁ」
そんな風に言われて、嬉しかったです。
それがまた虐めの種になったのですけれど。
そんな日々を過ごしました。
そして、それからまた暫く経った頃です。やっぱり虐めがいがないという事で虐めが収まってきた頃でした。
「ねぇねぇ、---さん。ちょっと聞いたんだけれど、---ってゲーム知ってるかな?」
それが始まりでした。
VRMMOに誘われました。
今までゲームというのをプレイした事はありませんでした。そのゲームは敵とやらを倒してレベルというものをあげて楽しむものらしいです。ぱっと聞いただけでは楽しさが分かりませんでした。けれど、彼が誘ってくれたと言う事が嬉しくて、私はその日ずっとうきうきしていました。
そのテンションで両親に話をすれば、二つ返事で機械を購入してくれました。きっと自分達もしたかったからでしょう。昔を懐かしみながらプレイしたかったのでしょう。
βテストという事で当選するかは心配でしたが、彼も私も……そして、彼女達も---といってもアイドル候補生の子と学校で人気の黒髪の子だけですが―――当選しました。びっくりでした。応募総数は結構な数だったみたいですし、4人も当選するとは思ってもいませんでした。私が当選した事を知った時彼は我がことのように喜んでくれました。彼女らが当選したと知った時、彼は苦笑していました。それが何だか嬉しかったです。
そして、キャラクリエイトというのが良く分からずそのまま自分の姿をスキャンしてそれをキャラにしました。そばかすまで再現してくれるのは素直に凄いと思いました。
そしてログイン。
目の前に荒廃した街が現れました。
何とも不思議な感覚でした。ついさっきまで自分の家の部屋に居たのに今は外にいるのです。不思議でなりませんでした。不思議な感覚を覚えながら街を歩いていれば、とことことこと小動物のような少年が近づいて来ました。
「一応確認だけど、イクスさん?」
彼もそのままだったので、すぐに分かりました。ちょっと身長をサバ読んでいるように思いますけど、見栄という奴でしょう。気がつかなかった事にしました。
「うん。イクスだよ。ネージュ君」
事前にそう名前にすると伝えて居たキャラ名を交わし合います。なんで彼が雪なんて意味の名前にしたのかは分かりません。語感だけだと彼の容姿も相まって女の子っぽいです。
「ほんと、凄いね!VRMMOって初めてだけれどこんなに凄いとは思わなかったよ」
「はい。とっても凄いですね」
目をキラキラ輝かせてこの世界の感想を告げる彼に、最初から装備されていた銃をカチャカチャと触りながら、そう答えました。
「わっ!?あ、危ないよイクスさん」
「いえ、大丈夫です。慣れていますから」
「な、慣れているの?なんで?」
「両親曰く、英才教育だそうです。日本じゃ役に立たないと思うのですけれど」
それから少し私の両親の事を話しました。誰にも話した事はありませんでした。言っても引かれるだけだと思っていたからです。ですが、彼には伝えておきたかったのです。
「そうなんだ」
へ~と何だかいつになくわくわくした感じで言われて呆気に取られました。こんな事ならもっと早く言っておけばよかったと思いました。
それから2人で街中を散歩しました。
廃墟ばっかりなのでそういう意味ではあまり楽しくはありませんでしたが、彼と2人で街中を歩くというのはデートのような感じでとても楽しかったです。そして、しばらくして彼女達を見つけました。
野暮ったい……というと私自身も彼もそうなのであれですが、野暮ったい装備を身に付けた同級生の彼女達でした。装備こそ野暮ったいですが、2人とも現実のソレと変わりませんでした。どこからどうみても美少女です。周囲の人がこちらに視線を向けるのも当然だと思いました。
そんな視線を慣れているとばかりに無視しながら、もっと可愛いのが良かったとアイドル候補生の子が言っていたように思います。もう1人の子は視線もそうですが、装備に関しても特に気にしていない風でした。とってもクールです。
ともあれ、彼女らが増えて4人で街を歩きまわっていました。
そして、街から出られない事を知りました。
「あれ?なんでだろう?」
不思議そうな顔をして彼がそう言いました。
ある一定以上街から離れると弾き飛ばされました。何度試しても同じでした。結局、諦めて街の中心へと戻りました。
人だかりができていました。こんなに大勢の人達が参加しているのだと知りました。わりと散らばっていましたので正確な数は分かりませんでしたが、その場には数千人はいたように思います。TVで見たどこかの人気バンドのライブ映像みたいでした。アイドル候補生の子が私もこれぐらいはすぐに集められるようになるから!と対抗意識を燃やしていました。
そんな彼女のテンションとは違って、皆さん同じ様に街から出られず、かといってログアウトもできず、呆としていました。喧騒といえば語弊はありますが、ぼそぼそと皆が皆して色々と話をしていました。
がやがや、がやがやとその声は次第に大きくなっていったと思います。
それからさらに暫くして、皆さんの怒りが限界に達した頃でした。狙っていたかのようにゲームの制作者が現れました。
そして、サバイバルゲームが、この世界が本当の意味で始まりを迎えました。
それと同時に、爆発が起こりました。
悲鳴と轟音が辺りを埋め尽しました。
人だった物が飛び散り、四方に血が舞っていました。
炎と煙。
戦場の匂いでした。
子供の頃に嗅いだ事のある戦場の匂いでした。
後にWIZARDと呼ばれる灰色の髪を持った爆弾魔が下手人であり、彼女は戦場の中心で嗤っていました。
幸いにして私達は少し離れた所にいたので助かりました。
彼や彼女達は唖然としていました。特に彼は匂いにやられて胃の中のものを吐き出しそうになっていました。ですが、吐き出す物がなければ吐き出す事はできません。吐き出したいのに吐き出せない事は辛い事です。彼の嗚咽。それらを聞きながら、私は両親に教わったように隠れる事を選択しました。膝が崩れ落ちている彼と呆としている彼女達を何とか誘導してビルの陰に隠れました。
「な、なんなのよっ!?うそ、よね?こんなの……出られないだなんて。何かの間違いよ!すぐに助けが来るわよっ。死ぬなんて嘘に決まっているわよ!」
アイドル候補生の彼女が喚いていました。きっと現実でしたら涙を流しながらだったのでしょう。ですが、残念ながらこの世界に涙は実装されていないようでした。
「そんな事、出来るわけがない、とは言えないわねこの状況だと。とりえず、落ち着きなさい」
もう一人の綺麗な彼女が匂いにやられた鼻をすんすんと鳴らしながら、そう言いました。3人の中では彼女が一番冷静だったように思います。
そして彼はといえば、WIZARDの方を見ていました。
漸く苦しみから解放されたばかりにも関らず、肩を震わせ、手を強く握りしめ、WIZARDの方をしっかりと見ていました。
「僕は……それでも殺したりしない」
そうして暫く経った後―――果敢にもWIZARDに向かっていった者達が殺された後―――、彼はそう言いました。
その言葉は力強いものでした。
いつか誰かが助けてくれる事を願いながら、希望を忘れないように生きて行くのだと彼は誓ったのです。人として人を殺さないと誓ったのです。そんな彼の言葉に彼女達がその言葉に同意していました。
ですが、現実が見えていない言葉でもありました。
だから、私は、戦場の匂いを感じ取った私は、空気を読まずこんな事を言いました。
「でも、殺す人は出て来るよ。あの人だけじゃない。他にも一杯出て来るよ」
危ないからと彼を後ろに下げ、ビルの陰で拳銃を構え、襲ってくるようなら引き金を引こうと構えながら、背後の彼に言いました。
始まった瞬間に殺すような人がいるのですから、彼の持った希望は難しいものだと思ったのです。こういう事を言ってしまうのが、私が他者に嫌われる理由なのでしょう。彼女達が不満気な表情をしました。
「……なんでそんな事言うのよ」
アイドルの彼女がそう言いました。そういえば、彼女のキャラ名ですが、雪奈だそうです。彼女もまた雪という名前が付いた名前でした。本名とは全く違うので、何か意味があるのでしょう。もしかして、彼と示し合わせたのでしょうか。少し、ショックでした。けれど、それを問い正そうとは思いませんでした。聞きたくない答えを聞いてしまいそうだったので。
もう一人の彼女はカタカナでキョウコだそうです。彼女の本名が京子なので、そうしたのでしょう。キョウコは冷静だった分、私の言いたい事は分かっている様子でした。ただ、彼の言葉を否定したのが不満だったのでしょう。少し俯きながら憮然とした表情を浮かべていました。
「だったら、その人達が殺さないようにできないかな」
彼はそう言いました。
振り向けば、諦めないとばかりの表情で私をしっかり見つめ、ぐっと手を握っていました。そんな彼はとっても眩しかったです。例え現実がそうであっても、彼の言葉を信じたいと思えるぐらいに。
「そういう人達を集めたら良いかも」
だから、そう答えました。
その言葉に彼は嬉しそうに頷きました。
けれど、そんな嬉しそうな表情はすぐに陰りを見せました。何かな?と思い、彼の視線の先に目を向ければ『死』が見えました。
『死』と言う物が形を成していればきっとソレなのだろうと思えるぐらいに強烈な印象を受ける『人』のような『物』が、WIZARDの作り出した血の大地を闊歩していました。
時折しゃがみながら、肉片を掻き分けて何かを取り出し、そして再び立ち上がり歩いてく、そんな事を繰り返していました。……あれは弾丸を手に取っていたのでしょう。まるで死体に群がるハイエナやスカベンジャーのようでした。
寒気や震え。
そういったものが自然と体を駆け巡りました。
「な、何しているの……あの人」
雪奈がそう言ったのも分かります。死体の山なんて彼女は見たくなかったでしょう。けれど、それでも自然とそれに目を向けてしまったのです。キョウコもそうでした。
でも、多分私が思っているのとは違う感情だったのだと思います。
「ネージュ君……あれは駄目。あれは殺さないと駄目。例え殺したくないと言ってもあれだけは殺さないと駄目だよ。皆死んじゃう。あれの所為で皆死んじゃうよ」
「イクス……さん?」
「あそこで嗤っている女の人の方がまだまし。理由があると思う。だからって許されるわけじゃないけど……けれど、あっちの男の人は違う」
再び目を向ければ、WIZARDがその男に声を掛けていました。そしてそれに答えるように男がしゃがみながら口を動かしていました。
何を話しているのかは分かりません。ですが、今先ほど大量殺人を行った相手に、何の感慨もなく近づいて会話出来る事自体、普通の感覚じゃありません。そんな事ができる人間は振り切れているのです。父や母に……隠しても仕方ありませんが、海外で傭兵をやっていました。その父や母に聞いた事があります。世の中には、他愛の無い理由で殺す人がいる、と。
例えば、傭兵は金の為です。それ以外で代表的な所でいえば、国の為、愛する人の為、友人の為、家族の為、怨恨の為、快楽の為、イデオロギーの為、レリジョンの為。世間でいう大量殺人犯も快楽のためや食事のためという理由がある事が多いです。そういう人達は確かに凶悪です。怖い事です。しかし、そんな普通の理由ではなく、天気が良いから殺す、花が咲いたから殺す、空気が美味しいから殺す。そんな人もいる、と。
そのプレイヤーはその類の人間なのだと思います。
両親が両親であったので、海外に居た頃は人を殺す事を生業としている人達を多く見て来ました。硝煙や血の匂いがこびり付いた人達でした。しかし、そのプレイヤーはその人達よりも酷いと思いました。
あんなのが同じ人間だなんて、ぞっとします。
あんなのが人の間から産まれてきたと思うと、ぞっとします。
「ネージュ君、今は逃げよう」
WIZARDと共にいるその男を殺すという事はWIZARDと戦う事に等しい事です。それは、果敢に挑み死んでいった人達の事を思えば、自殺行為でしかありません。
いいえ、それは言い訳でした。
正直に言えば、私は怖かったのです。
戦う事以前に、あんな人間を見ていたくありませんでした。彼にも見て欲しくありませんでした。
だから、そう言いました。
『今は』逃げようだなんて言い訳をして。
そのプレイヤーを殺すチャンスは今しかなかったのかもしれません。
ですが、私は逃げる選択をしました。
逃げて良い事なんて何もないのに。それでも恐怖から逃れるように、逃げ出しました。
そして、私たちはその街から去りました。
他の数多の人達と同じ様に。




