貧乏シスター・シルヴィアの幸せな復讐

　自分を拾った「父」のためにスリをして生計を立てる少女サラは、ノルマが達成できない事を理由に、妹を売られそうになってしまう。
　そして、なんとかノルマを達成しようと狙いを定めたのは、おっとりとした雰囲気の貧乏シスター、シルヴィアであった。

　スリは失敗してしまうのだが、自らを幸せの達人と自称するシルヴィアは、何故かサラを気に掛けて、食事や衣服の面倒を見るとサラを振り回す。

　そして、サラのノルマをどうにかすると宣言したシルヴィアに連れられて、ついには闇賭博に潜入することとなる。
　そこでサラは、妹が競売に掛けられる瞬間を目の当たりにする。

　貴族達に競り落とされそうになる妹を見て絶望するサラだが、それを止めたのはシルヴィアであった。
　シルヴィアは、大貴族相手に自分の身体を賭け金代わりにして大博打を挑み、妹を競り落とすための大金を手に入れるつもりであった。
　不正の横行するカジノで、様々な機転を利かせるシルヴィアは徐々に、その隠された正体を明かしていく。