表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

石けんと板チョコ

作者: こゆくま

石けんと板チョコ


石けんと板チョコは、固さが似ていると思う。牛乳石けんはホワイトチョコレートにしか見えないと子どものときから思っていた。

石けんは、舐めるともちろんまずかった。お口がいい匂いになるが、じわじわ苦いから味見するのはやめておいたほうがいい。

でも、やはり歯に当たるときの固さは板チョコに似ていた。


石けんにも、板チョコにもそれぞれ物質としての魅力がある。


石けんの溶け方が好きだ。

粘りながら泡立つあのかんじ。しつこい粘りではなく、吸い付くが、時間がたつとしゅわしゅわと泡が消えてなくなるような儚さがある。


板チョコを包丁で切り刻むときの音が好きだ。

ゴリッ、ゴリッ

ゴリッ、ゴリッ

固いくせに、こいつは切り刻まれたくてたまらないんだなと思わせるようないい音を発する。

手の温度で溶けるので、板チョコをさわるときは少し気を遣う。だが、それがまたいい。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ