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6 勇者との勝負

初戦闘シーンです!

タイトル考えていたら1日1回に間に合いませんでしたorz

 あれから二週間がたち旅の準備はもうできてきていた。


「一応スキルと魔法は揃えたんだけど、やっぱり普通の武器がほしいな」

「マスター創造で創った武器があるではないですか」

「あんなもんぶら下げてたら明らかにおかしいだろ見せ掛けように普通の剣が一本ほしいんだよな」

 試しに創ってみたんだけど・・・

 いやーあれだね、なんであんな壊れ性能のもの創ったんだろう。

「剣の一本くらいなら城の方に頼めば下さるのでは?」

「そうだな聞いてみるか」


 メイドさんを呼ぶために扉を開けるとすでにメイドさんは扉の前にいた。

「どうかなされましたか逢坂様」

 この人すごいな、ちょうど起きた時にくるし、用事があるとすでにいるし。

 さすがメイドさんだな。


「剣を一本いただくことってできないでしょうか?」

「はい、ご用意できますが何におつかになさるのですか?」

「いつまでもお城に厄介になってるのもあれだと思いまして、旅に出ようと思っていましてそれで何か武器をいただけないかと」

「そうでしたかではご用意いたしますので少々お待ちください」

「いや、そのまま体を動かしたいので訓練所を使ってもいいですか?」

「はい、わかりましたでは訓練所へ向かいましょう訓練所にも剣はございますから」

「お願いします」


 メイドさんの後をついて訓練所へ向かった。


 訓練所まできてみると勇者たちが訓練をしていた。

 部長とイケメン君は剣で打ち合っていたそこらへんの騎士よりもいい動きをしている。

 ヤンキー君は騎士の人と訓練をしていた。

 ヤンキー君は格闘家なのかぴったりじゃないか。

 残念女は王女と一緒に魔法の訓練をしていた。


 俺が訓練所に入ると視線が集まった。

 そして部長たちが訓練をやめこっちにやってきた、来なくていいのに。


「やあ逢坂君どうしたんだい?」

「旅に出ようと思って、それで剣が一本欲しくてな。そのまま軽く動かそうと思って」

「旅にかい?一人で?」

「ああ、せっかくだからこの世界を見て回りたいと思って」

「あんたみたいなのが旅に出てもすぐに魔物に食われておしまいよ」

 イケメン君と話していると残念女が割り込んできた。

「たしかにそうかもな」

「それにあんた剣道部なのに一回も試合に出たことがないんですってね。そんなに下手なのによく旅に出ようなんて思ったわね」

 よく知ってるな、部外の他のやつらには足手まといとかは言われるけど。

 まさか試合に出てないこと知ってるとは。

「そうなのかい?」

「うん、黒葉君は一回も試合には出ていないね」

 イケメン君が部長に確認をしていた。

 試合に出ていないのは本当だしな。

「たしかに俺は剣道部で一回も試合に出ていないがお前には関係がないだろ」


「ふぅんそこまで自信があるならあたしと勝負なさい、それであんたが勝てたら認めてあげるわ」

 えーめんどくさいなこいつ、別に認めてもらう必要ないんだけど。

『マスター』

 小さくなってペンダントになっている色が念話をしてきた。

 小さくなれるってわかったのは最近なんだよな。

『ん?どうした?』

『この方は魔法を使うのですよね?』

『ああ、そうみたいだな』

 杖にローブと魔法使いのテンプレのような格好をしているからな。

『せっかくのですので魔法使い相手の戦い方を練習されてはどうでしょう?』

『そうだなせっかくだし実験台になってもらうか』

『ですが、手加減をしたほうがよろしいと思います』

『ああそっか、こいつ勇者だから俺が勝ったら色々めんどうか』

『そうです。大丈夫ですよマスターなら、魔法の直撃をくらっても再生しますし』

『おい』

 最近、色がひどいことを言うようになってきた。

 本当のことだからしょうがないけど。


「いいよその勝負うけるよ」

「ふん、ぼこぼこにしてやるわ」


「審判は騎士団隊長アレイス・トーラットがやらせてもらう、勝敗は相手が気絶もしくは降参するまでとする」

 騎士の人に借りた訓練用の剣を持ち構える、残念女は杖を構えている。

 魔法使いはどんな戦い方をするんだろうな。

 近づくのが難しそうだな。


「では、始め!」


「炎よ、槍となり相手を焼き貫け。炎の槍〈ファイヤーランス〉」

 いきなり中級魔法かよ。

 バックステップでかわしてみると炎の槍が地面に刺さった。

「これ当たったら死ぬんじゃないのか!?」

 中級魔法なんかあったっただけでもけっこうなダメージだぞ。

 再生するとはいっても痛いんだぞ。

「大丈夫よ、死なない程度に加減しているから」

 そういい残念女はまた炎の槍を放ってきたので横にとんでよける。

「くそ、ちょこまかと動いてないで当たりなさいよ」

「いやだよ!当たったら大怪我だろうが」

「当たらないなら数を増やすまでよ!」

 今度は4本の炎の槍が飛んできた。

 一本目は足を狙いに来ていたので後ろによけると二本目が飛んできた、これを剣で弾けるか試してみる。

 横にずれ炎の槍を横から叩いてみると炎の槍は軌道が変り地面に刺さった。

 魔法って剣で叩けるのか、ちゃんとした剣なら切ることもできそうだな。


「よいしょっと」

 飛んできた三本目と四本目をさっきと同じように側面からはじき軌道をそらす。

「なかなかやるじゃないなら、これならどう? 火よ、燃やせ火の玉〈ファイヤーボール〉」

 今度は火の玉がでてきた、初級魔法のファイヤーボールかだけど数が多いな十個近くが残念女の周りに浮いている。

「この、数なら交わせないでしょう」

「たしかにちょっときついかもな」

 初級魔法のファイヤーボールは威力が低いが、操作がしやすいからはじいてもまた飛んでくるから意味がないだろうな。

「いけ!」

 女の掛け声とともに十個近くのファイヤーボールが飛んできた。


「そろそろ反撃するか」

「このなかこれるならきてみなさいよ!」

「じゃあ、いってやるよ」


 俺は横にとびファイヤーボールをかわすが追ってきているようだ。

 だが俺は女までの距離を縮地で一気につめる。

 距離を一気につめられたことに女は驚いているようだ。

 そしておれは剣を上から振り下ろすが、見えない壁に止められ剣が届かなかった。

 くそっ無属性魔法のバリアかよ。


「今のは驚いたけどこれで終わりよ。 風よ、吹き飛ばせ風の玉〈ウインドボール〉」

 剣を止められおれは横に逃げようとしたが、前から風の玉が飛んできた。

 初級魔法の風の玉ウインドボールか。

 俺はウインドボールをくらい後ろに飛ばされた・・・振りをした。

 自分で後ろに飛び当たった振りをした。

 飛んだ先には俺の後ろを追ってきていた火の玉があった。

「あっ」

 ファイヤーボールの直撃をくらい飛ばされ、体制を立て直したら目の前で火の槍が止まっていた。


「そこまで!勝者、勇者澪!」


「ふんったいしたことないわね」

「あーあ負けちまったよ」

『どうでしたかマスター』

『あまりたいしたことなかったな、こんなもんなのか?』

『それは、マスターが規格外なだけですよ。あの勇者はあれでも上位の魔法使いだと思います』

 あれでもとか色もけっこうひどいな。

『そうかでも魔法使いの対処法はだいたいわかったからいいか』

『マスターならごり押しでも十分そうですが』

『対処法わかってたほうが楽だろ』

『そうですか』

 色と話ていると部長たちがこっちにやってきた。

「逢坂君、いい戦いだったよ」

「ナイスファイト黒葉君」

「なかなかやるじゃねえか」

「そうね、一般人なのによくやったわ」

「勇者じゃないのに、いい戦いでしたよ。逢坂様」

 残念女が上から目線なのがむかつくな。


「さすが勇者ってかんじだな」

「逢坂君は勇者じゃないのにあの戦いをしたんだ、すごいじゃないか」

「そんなことないよ」

「そうよ対したことないわあんなもの」

 こいつ試合のときに切ってやればよかったかな?

「そんなことないさ、逢坂君は旅に出るのかい?」

「ああ、この世界を見てみようと思ってな」

「逢坂君さえよければぼくたちと一緒に来ないかい?」

「ちょっ!? 光輝なに言ってるのよこんなやつ足手まといよ!」

 あーやっぱり一撃食らわせたかったな。

「ざ……鶴岡さんの言うとおりお前たちは勇者で、おれはただの一般人だからやめておくよ」

「そうか、逢坂君がそういうならしょうがないか」

「ああ、そうしといてくれ。来週ぐらいには出ようと思っているので王様に伝えておいてもらえますか姫様」

「はい、父には私から伝えておきますね。なにか旅に必要なものはありますかありましたらこちらで用意させていただきますが」

「では、剣を一本とギルドに入りたいのでギルドの入会料などがありましたらいただけないでしょうか?」

「わかりました剣を用意しておきます、金のほうは後日お渡ししますね」

「ありがとうございます」

「僕たちはもう戻ろうと思うんだけど逢坂君も一緒に行くかい?」

「いや、俺はもちょっと体を動かしていくよ」

「そうかじゃあまたね、逢坂君」

「失礼します」

「せいぜい頑張るのね」

「頑張れよ!」

「じゃあ、頑張ってね黒葉君」

 そう言って勇者一行は帰っていった




 そのあと少しからだ動かし部屋に帰ろうと廊下に出ると部長がいた。

「どうしたんですか部長?」

「部長はやめてくれよ、茜でいいよ。あと敬語はいいよ、同い年だし」

「じゃあ茜さんどうしたの?」

「いやちょっと気になることがあってね、澪との試合手を抜いたでしょ」

 やっぱり部長にはばれるか。

「あれ? ばれてた? けっこういい演技したと思うんだけどなー」

「ばればれだよ、だって黒葉君が本気出したら勝てるはずないしね」

「そんなことはないと思うよ、部活の時は茜さんのほうが強かったじゃん」

 手加減してたけど。

 やっぱり部のトップが負けるとかあったらダメじゃん?


「黒葉君、部活の時も手加減してたでしょ? 先生との試合見ちゃったんだよね」

「でも先生と試合した場所は学校の道場じゃなくて、先生個人の道場でしたのになんで茜さんが見てたんだ?」

 見られてたのか、先生に一回本気で勝負してくれって頼まれたから。

 一回だけ本気で勝負したんだよな。

「先生は私の師匠だからね、よく道場に行っていたんだよ。そこでたまたま見ちゃったんだ」

「そうだったのか、たしかに先生強いしな」

 でも師匠のが強かったけど。

「その強い人に圧勝した黒葉君はどうなのかな」

「しょうがないだろ先生に頼まれたんだから、本気でやってくれって。それに相手が真剣なのにこっちが手を抜く訳にはいかないだろ」

 俺を剣道部の試合に出さないこと条件にやったんだしな。


「たしかにね、真剣にやっている人に対して適当にやるのは失礼だね」

「そうそう、茜さんは話があって俺を待ってたんじゃないの?」

「そうだね、単刀直入に聞くけど黒葉君はいったい何者なんだい?」

「知ってるだろ、俺はただの一般人だ」

「それはおかしいね、黒葉君は勇者である私や光輝よりも圧倒的に強い」

「そんなことないよ、茜さんやあいつのほうが強いよ」

「先生が勝てない人に私が勝てるわけがないよ」

「やってみないとわからないじゃないか」

「ううん、澪相手に手を抜いて余裕がある人には勝てないよ。それでさっき光輝が言っていたけど黒葉君も一緒に旅に行かない?」

「それはさっきも断っただろ俺は一般人だ、魔王を倒すのはお前らは勇者の仕事だ」

「そっか、じゃあしょうがないか。旅気おつけてね」

 そう言い部長は部屋の方向へ歩いていった。

「勇者達が困ったときは手を貸してやるよ、一回だけだけどな」

 俺がそういうと部長は足止め振り返り「ありがとう」というと部屋に帰っていった。


『じゃあ旅の最終準備とするか』

『はい、マスター』


 色と話ながら俺は部屋に戻った。



艦これのイベント始まりましたね!

まだやっていないですが・・・

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