4 魔法
今回は魔法の説明回です。
次回ぐらいに初戦闘シーンを書いてみたいと思います!
相手が誰なのかはお楽しみに!
ひどい文になると思いますが・・・
「もう朝か」
長い夢を見ていた気がする。
ちょうど起きたタイミングでドアがノックされた。
「お目覚めですか?黒葉様」
「はい、どうぞ」
俺が返事をするとメイドさんが入ってきた。
タイミングよすぎだろ。
「おはようございます。朝食はどうなさいますか?食堂でご用意させていただいておりますが」
「部屋でいただくことってできますか?」
叡智の書を置いていけないからな。
「ではこちらへお持ちしますのでこちらの服へお着替えください」
そういってメイドさんは着替えを渡して部屋を出た。
そして俺はメイドさんが持ってきてくれた朝食を食べた。
「本日はどうなさいますか。勇者様は今日から訓練が行われるそうですが」
メイドさんは食器を片付けたところで聞いてきた。
「俺は部屋で本でも読んでいますよ」
今日から魔法の特訓始まるからな。
俺がそう言うとメイドさんは「承知しました。御用がありましたらおよびください」といい部屋から出た。
「まず、訓練を始める前にひとつ大事なことを決めなければならない」
「何ですか?マスター」
「それは叡智の書の名前だ、このままってのもあれだからな」
実際ちょっと言いにくいしな。
「なにか自分でこれがいいって名前あるか?」
「いえ、マスターがお決めください」
何がいいかな?色々な知識を知っている本か・・・
「じゃあ、色ってのはどうだ?」
「はい、では私は今から色と名乗らせていただきます」
「よし、色の名前が決まったところでさっそく訓練頼むぞ」
「はい、基本は魔力操作からはじめ始めるのですが。マスターは魔力の操作はできているようなので、魔法の練習から始めましょう」
「そうだな、親父に気力の操作は教え込まれたからな」
「マスターの魔力操作はすごいものですよ。昨日魔法石に魔力をこめましたときに魔力の漏れがまったくなかったのですよ」
「そうなのか?普通にやったからよくわからないや?」
「普通魔力を扱う作業を魔力がまったく漏れないで行うということは、優秀な魔道士でも難しいことなのですよ」
「そうだったのか、親父の訓練のおかげだな」
もしかして初めからこっちの世界に送るために修行させられてたのか?
「そうですね、マスターの記憶を見ますと。すごい修行をなされていますね、普通でしたら死んでいますよ?」
「まあ俺、普通じゃないからな。ほら早く始めようぜ」
「では再開しますね。マスターは魔法といわれたらどのようなイメージをなさいますか?」
「そうだな、MPを消費して詠唱を唱えて発動する技って感じかな?」
「だいたいはあっていますね。詠唱は実際のところいりません」
「いらないのか?詠唱が間違ってるとかだと発動しなかったりするんじゃないのか?」
復活の呪文とか間違えたら大変なことになるじゃん?
「まず、詠唱の説明からしましょうか。詠唱は、魔法のイメージをしやすくするためにあるのです。最初からイメージすることさえできてしまえば詠唱がいらないのですよ」
「へーそうなのか。でも、イメージするだけなら誰でもできるんじゃないか?」
「そうですね、たしかに詠唱を無しで魔法を使う方もいるのですが。この世界の魔法の教え方だと詠唱を最初に教えるので、詠唱がないと魔法が発動しないという考えがあるのですよ」
「でも詠唱無しで魔法使う人もいるんだろ?さすがに無しでも使えるって気がつくんじゃないか?」
「詠唱なしといいましても、詠唱を短縮して魔法を使っているのですよ。完全に詠唱をなしで魔法を使うのは、高位の精霊か力の強い竜しかいないです」
「そなんだ。でも俺に詠唱なしでできるのか?」
精霊もいるのか!やっぱり小さいのかな?
「マスターの場合だと大丈夫だと思われます」
「ん?どうしてだ」
「マスターの創造というスキルはイメージしたものを創るスキルですよね?」
「ああ、そうだな俺のイメージしたものができるからな」
「はい、私や魔法石、アイテムボックスを創るときにしっかりできていたのでマスターのイメージ力が高いと思われます」
「そ、そうなのか」
ただ普通に考えてやってみただけなんだけどな、なんかイメージ力高いっていやだな。
中二病はちゃんと卒業したぞ。
「それでは魔法の種類、属性などを説明させてもらいます」
色の説明では魔法には火水風土光闇の6種類と魔力を持っていれば誰でも使える無の属性があるそうだ。
6種類の魔法の場合はその属性に適正がないと使えなそうだ適性はステータスに表示されている。
俺は全属性使えるってことか。
適正属性が途中で増えることはないとのことだ。
次に魔法の種類があるそうだ、下級魔法、中級魔法、上級魔法、最上魔法、神級魔法、精霊魔法、陣魔法がある。
下級、中級、上級は努力さえすれば扱えるそうだが、それ以上は才能がと努力がいるそうだ。なみたいていの努力では無理だそうだ。
神級魔法はその魔法一発で都市ひとつをつぶせる位の威力であるだが使うには膨大な魔力を必要とするので使える人がいないらしい。
精霊魔法は精霊と契約し精霊の力を借りて行使する魔法のこと。
陣魔法は魔法陣を使用して発動する魔法で、俺達を召喚した魔法だそうだ。
「わりと定番なものばかりだな」
よくある異世界冒険ものにあるようなものばかりだ。
まあその方がわかりやすくて助かるな。
「魔法の説明はこのくらいにしておきましょう。では、早速魔法の訓練を始めましょう」
「ああそうだな百聞は一見にしかずって言うしな」
「まずは下級火属性魔法のファイヤーボールから行きましょうか」
「どうやって使えばいいんだ?」
「詠唱を無しですので、マスターのイメージによる形をとりますですのでマスターがファイヤーボールと聞いて
イメージしたものを考えながら魔力をこめるだけでいいのです」
「そうか、<ファイヤーボール>」
そうすると手の上から野球ボールぐらいの大きさの火の玉が出現した。
「成功か?」
「成功です、さすがマスターです。出した魔法に魔力を送ることで大きさを変えてみたりできます飛ばす軌道を変えたりもできます」
俺は言われたとおりに魔力を少し流しサッカーボールくらいの大きさにし円を描くように飛ばしてみる。
けっこう楽しいなこれ。
気になることがあったので聞いてみる
「なあ念話ってないのか?」
「念話は無属性魔法でございますよ」
「とりあえずの連絡手段がほしいからな念話のやり方を教えてくれ」
他の人から見ると部屋で1人喋ってるのもおかしいと思われそうだからな。
「はい、念話は相手を思い浮かべてそこに魔力の糸を伸ばすというイメージで使うことができます。マスターの世界での糸電話のイメージでいいと思います」
「相手に伸ばすイメージか……」
色をイメージしてそこに伸ばす。
『できたか?』「できたか?」
『成功でございますですが、声が出ていますので声を出さないで喋る感覚でよろしいと思います』
声を出さないで喋るか案外難しいな。
『あー』「あー」
『まだ出ていますね』
『これでどうだ』
『はいできています、念話に慣れてくると念話をしながら会話することもできるでしょう』
『そうかまだ練習が必要だな、とりあえず色との会話は念話で行おう』
『はい、わかりました』
ここでふと思いついたことがある。
『なあ念話って相手を思い浮かべればできるんだよな』
『はい、できますよ』
『そうか、いや一人話したい人?がいてな』
『一度試されてはどうでしょう?』
『よしやってみるか』
えーと相手を思い浮かべてっと
『おーい聞こえてるか?』
『うん、聞こえてるよ。昨日ぶりだね』
念話を試した相手は俺達をこの世界に送り込んだ神様だ。