プロローグ2
プロローグはあと1話で終わります……たぶん
「えっとまず何から話そうかなそうだまずなんで君がここに呼ばれたかから話そうかなまあ簡潔に言うとある人に頼まれたんだよ君が死んだら異世界に送ってやってくれってね」
誰だ、そんな迷惑なことを頼んだやつ。
「誰なんですかそんなこと頼んだ人は?」
「その人はね君の里親だよ」
あんの親父なんてことをしてくれたんだよ。
親父は俺が子供のときに親をなくして施設に預けられていたところを引き取った里親だ。あの親父はめちゃくちゃだった、引き取られて早々武術の稽古をさせられた。その後も俺にいろいろなことを教えるために師匠たちを連れて来るし、俺が高校に入るときに旅に出るとか言って生活費を置いてどっかいってそのままだったからな。
「なんで親父が神様と知り合いなんですか?」
「実はね、あの人は君たちを送ろうとしている異世界の勇者だった人なんだよ。
それでその勇者さんがなんやかんやで世界を救った報酬に願いをかなえてあげるっていったら
いろんな世界を見たいって言ったからいろんな世界をいけるようにしてあげたんだよ。」
なんやかんやってなんだよ。
異世界で勇者ってことは親父がよく言ってた自慢話って本当のことなのか?
「で、彼だけどもとは地球の人なんだよね」
「あ、あの親父が言ってた自慢話って本当なんですか?嫁がいるとか国の王様とかのって」
聞かされたときは聞く耳持たなかったけどもしかしてもしかするのか。
「うん、本当のことだよ。彼は国持ってるし子供もいるよ、たしか子供は君と同じ年のはずだよ」
子供までいるのかよ、ていうか親父は国と親子置いてなにやってるんだよ。
「それで話戻すけど、彼が地球から別の世界に行くときに、俺の育てたやつがいるからそいつ死んだら異世界に送ってやってくれって頼まれたんだよ」
なんだよくわからなくなってきたぞ。
「だから君に拒否権はないのだよ」
「いやいや、なんでですか?」
「まあこまかいことは気にしちゃだめだよ!ちゃんと君にも能力あげるからさ、さらに私個人からこれをあげるよ」
そう言いながら神様は黒葉に植物の種のようなものを渡してきた。
能力もらえるなら大丈夫かな、なくても大丈夫な気がするけど。
「これ何の種ですか?」
「それはね、君が心のからの願いをひとつだけ叶えるって言うすばらしいものなんだよ」
「部長たちにはあげないんですか?」
「それは私個人から、お詫びと君のこと気に入ったからあげるよ」
お詫びってもしかしてあれかな?
「いくつか聞きたいことがあるんですがいいですか?」
「いいよ、黒葉君だったらなんでも教えてあげる」
なんでここまで好感度あがってるんだろ?特に何もしてないんだけどな。
「じゃあまず、俺が巻き込んだんですか?巻き込まれたんですか?」
「もしかして気づいちゃってる?
質問の答えだけど大丈夫だよ、君は巻き込まれたほうだから。」
「何も大丈夫じゃねえよ!!」
「まあまあ、大丈夫だって!」
「もうどうしよもないんでいいです。もうひとつなんですが、親父は今どこにいるんですか?」
「彼は今、地球にいるよ。海外を旅してるね」
ほんとなにやってるんだよ親父。
「最後の質問なんですが、能力って何がもらえるんですか?俺の力、自分でもけっこうおかしいと思うんですが」
「黒葉君の場合だったら、スキルがになるかな。君の力の制御はもうできてるんでしょ?」
「親父のおかげで、今はこの指輪無しでも問題ないですよ」
「そっかそれはよかった、もう質問はないんだよね?」
「はい、もう大丈夫です」
「じゃあ、そろそろあの子たちに答えを聞きに行こうか。その種は私と君だけの秘密だよ、それ飲んでおいてね」
「これ飲むんですか植えるんじゃなくて?」
え、これ飲んで大丈夫なの?中で芽が出てきたりしないよね。
「願いが叶うときに割れてなくなるから大丈夫だよ、さあ飲んだ飲んだ」
なくなら心配ないな飲んでおくか。
「よし、じゃあ聞きに行こうか」
そう言って神様は部屋に入っていったので黒葉は続いて部屋に入っていった。